いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

金勝アルプス(鶏冠山、竜王山)

2015-09-14 | 滋賀県の山
以前より新名神を走っているとき気になっていた金勝アルプスに行ってきました。

金勝アルプスとは滋賀県の草津の南に位置するご当地アルプスですが、その景観は秩父の瑞牆山をコンパクトにした感じの花崗岩の岩山です。

上桐生の駐車場に車を置いて、まずは北谷線林道を上がります。


すぐに落ヶ滝線に分かれます。 落ヶ滝へのコースは渓流沿いの緩やかな登りで、雰囲気もよく、やはり花崗岩の谷はコケ蒸したところがなく明るく感じます。


シダ類の生える小道を上がるとやがて落差20mの落ヶ滝に出ます。

落ヶ滝からいったん元来た登山路を戻るつもりでしたが、すぐ右手に踏み跡があり、私より先に老夫婦がコース地図にないその登山路を上がっていきました。

私もちょっと離れて後に続きますが、結構急なザレ場もあり注意してピークに上がりました。

先行の夫婦連れは先に進んだようです。


ここからはヤセ尾根がずっと続きます。

ヤセ尾根に入ってから足を速めて歩いても、先行パーティーに追いつきません。途中からなぜかヤセ尾根上の小道にクモの巣がずっと張っている状態になったので、知らない間に二人を追い越したのか(ヤセ尾根で追い越したのならわかるはずです)夫婦連れは別ルートに行ったのかもしれません。

ヤセ尾根はコールポイントK7に続いていました。

コース上にはK7、K6と緊急用に居場所を伝えるコールポイントが設置されています。


ここからは鶏冠山まで整備された北方縦走線コースを歩きます。

鶏冠山への道は思っていたより急登でした。

鶏冠山山頂からはいったん来た登山路を下って竜王山へと向かいます。

ここからがこのハイキングコースのハイライトです。



途中で岩のコブのようなところや岩が狭まったところがあったりで変化に富んだコースです。




展望岩、途狗岩、耳岩などの大きな岩が積み重なったようなピークが現れます。


大津の街がかすんで見えます。


しかし思ったより簡単に危険もなく上がれます。


耳岩を過ぎると白石峰に到着

ここで簡単に昼食を撮った後竜王山へ向かいます。


竜王山からはまた白石峰まで戻り、重岩、国見岩を経て渓流沿いの道へ下ります。

出会いと呼ばれる付近では団体さんのハイカーが休憩していました。


そこからは荒れた林道を駐車場のある上桐生まで戻りました。

ハイキングコースとしては☆☆☆です。
 
登山道も渓流沿いであったり、変化のある岩場も明るく、登山道はよく整備されていて人気のあるのがよくわかりました。





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岩岳(999m)上葛谷

2015-09-08 | 岐阜、西濃の山
久々の谷歩きです。

根尾の岩岳の沢では大谷がよく登られているようですが、上葛谷はあまり聞きません。


根尾板屋の上葛谷に入ったすぐの場所に駐車して、そこからは舗装林道を約1時間歩きます。


途中にある大きな堰堤


林道終点の入渓地点は高度で400mです。

入渓地点から谷筋に入るとかすかな踏み跡が沢の横にありました。そこそこに人は入っているのでしょうか?


最初はあまり沢筋を歩かずに踏み跡をトレースしました。

小滝や滑が連続していました。



こんなところにも人の営みを見つけると人間ってすごいなあと思います。


二又地点では右の本流に入りますが、ここから先はゴルジュとなっています。

中間の尾根を少し上がってゴルジュの終わったあたりまで高巻きしました。


しばらく進むと倒木帯となります。


谷に戻っても小滝が連続します。






そして二段の滝に行く手を阻まれました。

ここは高巻くしかありません。

左手に逃げます。

そのまま落ち葉でできた泥の急斜面を登ります。

アイスハンマーを木の根に引っ掛けるようにして、腕力で登りました。

いったん高巻くと沢筋からどんどん外れて行って戻るのが難しくなりました。

二段滝のさらに奥も興味があったのですが、このまま尾根を詰めて山頂に向かいました。

ここで失敗です。 沢から外れるとき水を確保することを忘れてしまいました。

気がついたときには0.4Lしか持っていませんでした。今更戻ることも難しいしこのまま登ることにします。

落ち葉の急斜面はしばらく続きましたが、だんだん藪がひどくなります。



実際には写真で見えるよりずっとヤブヤブでした。

気が付けば左右が切れ落ちたヤセ尾根にいました。

その狭い尾根上にはシャクナゲの群生が行く手を遮っています。

左右どちらからも巻けないので意を決して藪とガチンコ勝負です。

その後もずっとシャクナゲの濃密な藪こぎが続きます。

途中藪から逃げるため岩場にルートを求めたり、泥の詰まったルンゼをわずかに生えた草を手掛かりに息を殺して登ったりで、ここ2,3年で一番きつい藪漕ぎとなりました。

沢筋から外れて3時間半ぐらいでやっと岩岳山頂につながる稜線に近づいてきました。

傾斜が少し緩やかになったところまで来ると、山頂につながる薄い踏み跡の登山道にでくわしました。


そこから山頂まではすぐでした。 水も飲めずにはっきり言ってバテバテです。

山頂の見晴しはよくありませんでした。

ここでやっと気づいたのですが、藪漕ぎの途中でメガネを紛失していました。

全然気づきませんでした。  ああ、ショック!(またカミさんに叱られる)

下山路は南に延びる尾根上の登山ルートを足取りも重く・・・。


下山路で見かけた毒キノコかな?(キノコはよくわからんのですが) 綺麗だしとても美味しそうに見えたのでパシャリ。


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