レッスンにみる「ネコふんじゃった」
ねこふんじゃったは、作曲者不詳の曲として、世界各地に伝えられて、
多くの人に愛されています。
☆各地での呼び名
のみのワルツ(ドイツ、ベルギー) 犬のワルツ(ロシア)
公爵夫人(デンマーク)チョコレート(スペイン)
ネコの行進曲(ブルガリア) ネコふんじゃった(日本)。
☆楽譜なしで弾ける
聞き覚えで弾けます。楽譜を見れば♭が6個もついていて、
これはダメだぁ~ と思ってしまいます。
☆黒鍵がかっこよく弾ける
普段の教本で黒鍵がでてくると嫌になる人も、
これなら弾けます。
うれしい気分になっちゃいます。
☆おかあさんの憂鬱
うちの子は、ちょっと聞いてきて覚えたかと思うと、
ねこふんじゃったばかり弾いています。
速さもめちゃくちゃだし・・。
大丈夫なんでしょうか?
☆先生の思うこと
おかあさんの憂鬱を解消します。
ネコふんじゃったを夢中になって弾く現象は、
「はしか」みたいなもの。
小学校高学年以上になってこの「はしか」にかかる子も
まれですし、中学生になって「はしか」の再発もありません。
遊び弾きの中で、ピアノに親しみを持つことができます。
めちゃくちゃを弾いているように思えても、
その時点で遊びを通して音楽に浸っているのでしょうから、
少々耳ざわりでも、むげにやめなさいとは言わないで下さい。
ただ、おかあさんや先生は、「ネコふんじゃった」を弾いたら
普段の練習も必ずしようねと促してくださいね。
音楽遊びは大切な経験です。
☆私のネコふんじゃった
小さい頃から、友だちから聞き伝えで弾けてはいたものの、
先生に改めて教えて下さいとお願いする曲ではないよね と
考えていました。
しかし教える立場になってから、
正調「ネコふんじゃった」とは、いかなるものかと
楽譜を探したことがありました。
いまでは、いろいろな遊び弾きの要素も加えて
楽しいアンサンブルにも編曲されて、
楽譜や雑誌の特集になったりしていますので
便利ですよね。
教室では憂鬱になりそうなおかあさんの為に
一つのけじめとして、
とてもほめたらそのうちに自然に飽きてくれるだろうと
「ネコふんじゃった 修了証」を渡しています。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/23/ddeeb6e6d7aa09f5597044e644dfe2d0.jpg
これを渡された人は今までに二人ですが・・。
ちなみに写真のネコは娘の友人宅のねこで、踏まれていません
かわいがられています