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【なるせ音楽教室】

子ども心に春の風

2008-03-13 | 音楽いろいろ・ちょっと言いたいだけ~

 

昨日、Yちゃんのお母さんとレッスンとは別に時間をとって

習い始めておそよ1年のYちゃんが、もうピアノに興味がなくなってきたそうで、

今後どのように対応しようかと、話あっていました。

 

♪ピアノを自分から習いたいと言い出したから習わせた。

 園児のころの、「ピアノ好き!」 「習いたい」はあまりあてにならないのです。

 春風のようにほんわかした子どもが言うことですから。

 

♪家で興味のなさそうなわが子に練習させるのも大変。

 わかります。お母さんが毎日の練習を大切に思って

 練習にお付き合いいただいているのはよく感じられます。

 親としてすることはきっちりされています。

 

 興味のない子どもさんに無理強いすることはよくありません。

 辛抱して練習すると、音楽の楽しさをだんだん分かってくるものですが、

 辛抱できる範囲も個人差があります。

 なにか音楽に携わっていてくれたら心豊かな生活ができるのにと思う

 親心もよくわかります。

 でも 乱暴な言い方ですが、しなくても多分これからの人生は大きくは

 変わりません。

 

 この際、お父さんの意見も聞いて、家族会議で継続かやめるか相談してください。

 

 

  そして、その翌日、今日です。

  明るくレッスン室に入ってきました。

  そして明るく、「やめます」。

 

  そしてここからがびっくりなんです。

 

  「やめると決めたら、気分が晴れたのか、

  いつも時間がとてもかかる宿題もさっさと済ませ、

  ぐずぐずしていたピアノの練習もさっさと済ませ、

  余裕で教室にきました」(お母さん 談)

 

  レッスンでも、いつもは1曲をああでもないこうでもないとつつくので

  2冊の本のうち1冊しか出来ないことも。

  それが2冊とも10分で終わり、

  おまけに、楽しそうな音がして、

  「なんかここの音きれいね」とYちゃんはつぶやきました。(いままでそんなこと

  言ったことがなかったのに)

  「3月いっぱいでやめるのだから 今月はあと1回ね。宿題はこの曲だけね」

   ためしに念を押したら、

  「この曲もしておきたい」

  「だったら4月も来る?」

   4月も来る?の問いにははっきりとは答えなかったYちゃんですが

   どうなるのでしょうか 楽しみです。

 

   やめると決めたら気分が変わって熱心に練習するのなら、

   毎度やめたい 、 やめるといいながら

   1ヶ月づつ思いを更新しながら通ってみる???(笑)

 

   私がメンタルトレーニングでよく使う、潜在意識に問いかける手法で、

   「すき!」といったら力が出て、

   「嫌い!」といえば力が萎えることを体感してもらいました。

 

   これからが、だんだん面白くなってくるところなのですが、

   次回の宿題は、練習をする前に「ピアノ好き!」と言ってから

   練習することです。

 

   

   Yちゃんがどのような選択をするのか、じっと見守ります。

 

   Yちゃんのことにいつも真剣に向き合い、 相談に来られ、

    レッスンをやめると決めても、しっかり練習をさせて

    最後まできちんとした行動ができるようにしつけられていることには

    とても頭の下がる思いです。

 

    27日のレッスンが楽しみです。

 

    「やめる」と言ったのに 「やっぱりする」と言っても

    だれもうそつきなんていわないからね。 反対に喜んでくれるよ。

 

    どこまでYちゃんは思っているのか、今日の様子ではわかりませんが、

 

   「子ども心って わかりませんね」(お母さん)

 

   暖かくなったり 冷たくなったり 今日の春風のようです。