第②教室はマンションですので、大きいグランドはおけなくて
知り合いの、知り合いからつてで手に入れた
カワイGM10 LEタイプです。
数年前に出たものですが、ほとんど未使用状態でして、
それもグランドで消音機能つきのピアノです。
見た目は普通のピアノですが、
内部にいろいろ仕掛けがありまして、
昨日、大ががりに、調律と整音をしていただきました。
調律師さんはこのタイプは始めてだそうで、
まずはいろいろ点検。
鍵盤左端の機械部分をはずさないと
鍵盤全体がが出てこず 整音ができません。
はずした機械部分は配線がつながっていて引き抜けないので、
タオルにくるんでピアノのと壁の間に置きました。
消音のためのハンマーの動きを止めるバーもはずすため
ねじもたくさん取りました。
いつも両脇下のの大きなねじを2箇所はずして
前板とフタをはずせばすぐに整音が出来るのに
この度は面倒くさいピアノなので、様子を見ながら40分かかりました。
(と いいつつも私は見てるだけなんですが・・)
中もよく見せていただきまして
消音の仕組みが良く分かりました。
いつも良く見せていただくのですが
その度に、ピアノの機構の良く計算されて緻密なこと、
いろんな部品がそれぞれの役割をもって 少しの狂いが
タッチに大きく影響してくることがよく分かります。
それに これだけ手をかけて作られているのだから、
高くても 妥当な価格だと思います。
冗談でも、国産ピアノを 「スタインウェイみたいにして~」と
無茶をお願いする私ですから(笑)
この部分は無理とか・・こんな働きをしているとか色々説明のために
お医者様以上にインフォームド・コンセント に力をいれてくれる調律師さんです。
調律は弦の伸び具合を調整して正しい音にすること。
ピアノは調律が大事なのですが、
正しく調律されたピアノでも、弾いた鍵盤の感触で随分と音の印象がちがうのです。
その部分を担うのが整音です。
身体の具合がわるいと いい医者にかかりたいとおもいます。
大切なピアノもいい調律師にかかってくださいね。
TOPの写真は ピアノの鍵盤をはずして上に出したところです。