目・耳・鼻どれもが、どう調子が悪くても困るのですが、
耳はベートーベンに、鼻は花粉症の方にお譲りしまして、
今日は目のことで・・。
「楽譜を見ないで、手ばかり見て弾くのです」とお母さん。
家で、練習に取り掛かるときに、お母さんがお手本を示して、
耳からだけできいておぼえている様子も伺えません。
一人で、一応譜読みしているようです。大体弾けていますから。
レッスン中にしばしば目を細めています。
お母さんのお話から、左右の視力が随分ちがうらしいです。
徐々にそのようになったのでしたら、
特に不自由とは感じずに とにかく譜面を読んで、
大体分かったら、譜面をみて 鍵盤を見てと、視線を頻繁に上下させると
疲れて、おそらく焦点が合わせにくいから、
ついつい 手だけを見てしまうようです。
うろ覚えのところがあったら、詰めが甘くなってきれいな仕上げは出来ませんね。
子どもですから、そこのところ上手く伝えられないと思いますので、
お母様には、早いうちに眼科へかかり矯正等で見えやすいようにしてあげてください
とお願いしました。
まずは身体のことを整えてから、
それから、譜読みのことや 弾き方の注意をしたいと思います。
見えにくいのが原因でしたら、むやみに注意するのもかわいそう。
でも 手ばかり見ているのもねぇ。
指で鍵盤のポジションを知ってもらいたいから
いっそのこと ブラインドタッチの練習をするなら、
上を見て弾くか、目をつぶって弾いてみます??
目をつぶっても 耳で判断できますからね。
とかなんとか言いながら、レッスンは終わりました。
早めの検診をお願いします。
音楽教室の先生は、たいていは皆さんに週1回会うだけなのですが、
一人ずつ、とても近くでお付き合いするものですから、
なんとなく体調の変化、気持ちの変化がわかるものなのですよ。