興味深い。金武流は琉球芸能の源流を求める時、行きつく流派です。すでに芸大の鈴木耕太さんなどが追究されているのはいいね。たしか歌・三線では大湾清之さんが研究されていました。
足遣いと腰の入れ方が違うのですね。足先を突き刺して踵を下す足運びなど、多良間や西原などの芸能にみられるなみあしと呼ばれる足の運びにも型の違いがあるようです。渡嘉敷流にも残っているのですね。
すり足になる前の足づかいです。琉球王国時代からの芸能の型が追究できるのはいいね。原型にこだわざるをえないところがあります。しかし芸は変質していきます。変わらないところと変わったところをどう分析し、抉り出していくか、研究者も必死です。実演家のみなさんも必死です。
仲宗根先生はとてもチャーミングな方で日本語も堪能な優秀な方です。にこやかに指導している姿はとても良かったです。実演指導のデータは全部録画されていて、今後の研究に活かされ、保存されていきます。
芸大の底力はその辺にあるのですね。