こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ウスイロヒラタナガカメムシ

2023年11月03日 | ■カメムシ目


ウスイロヒラタナガカメムシ Kleidocerys resedae (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] カバノキ科の実・ハンノキの実など
[時 期] 5月~11月
※ 体長は約5㎜~6㎜前後でカメムシ目マダラナガカメムシ科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は多い。
成虫は日中に植物の葉上・樹木の幹・枯れ葉下・木柵などで見られる。
夜間灯火にも飛来する。
主にカバノキ科で見られるカメムシで、ハンノキの実に依存しているらしい。
おそらく成虫で越冬する様で、秋頃になると一定の場所で集団で集まっている姿を目にする。
体は赤褐色で腹部と脚の先端が黒い。
触角は基部と第2節の基部、先端が顕著に黒い。
前胸背板の前縁近く(頭部側)には一対の細い黒帯が見られその周りは灰色に縁取られる。



2022年10月 北海道 特定の植物に集まるウスイロヒラタナガカメムシ



2022年11月 北海道 オニグルミの樹皮でたくさんの本種が集まっていた




北海道で見られたウスイロヒラタナガカメムシ


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キアシクロカスミカメ

2023年10月05日 | ■カメムシ目


キアシクロカスミカメ Adelphocoris tenebrosus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] クサフジなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約7㎜~8㎜前後でカメムシ目カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科に属する。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫はクサフジの生える明るい環境に多い。
体は黒色で、短い白毛がまばらに生える、胸部は艶のある黒色。
触角第1・2節は黒色で、第3・4節は淡褐色~橙色。
近似種のブチヒゲクロカスミカメに酷似するが触覚の第3・4節が淡色になることで区別できる。



クサフジの葉上で見られたキアシクロカスミカメ


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クロテングスケバ

2023年08月03日 | ■カメムシ目


クロテングスケバ Saigona ishidae (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] 不明
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約10.5㎜~11㎜前後のテングスケバ科に属する昆虫。

北海道・本州に分布し、山地で見られ局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に草・葉上などで見られる。
頭部が天狗の様に突出し、翅は透明で翅脈は黒くはっきりしている。
前翅前縁後方には大きな黒紋がある。




2022年6月 北海道(山地の葉の上で見られたクロテングスケバ)


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アカヒメツノカメムシ

2022年10月23日 | ■カメムシ目


アカヒメツノカメムシ Elasmucha dorsalis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ミズキ・カンバ類・シモツケ・キイチゴ・ヤマブキショウマなどの汁
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約6㎜~7㎜前後でカメムシ目ツノカメムシ科ツノカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は草上・樹上などで見られるが、やや少ない様に感じます。
似た様な種にセグロヒメツノカメムシ(小楯板の黒紋がバットマン)・ヒメツノカメムシ・クロヒメツノカメムシ
キタヒメツノカメムシが知られるが同定がなかなか難しい。
産卵した後に卵を守る習性があるようで、写真の個体では親の下に子供がびっしり映り込んでいるので
まさに図鑑の通り子守りをしている最中の写真を撮影する事が出来た。
カメムシの仲間は秋になると色が変わる種類が多く、本種も秋になると赤味が強くなる。


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アカアシクチブトカメムシ

2022年10月22日 | ■カメムシ目


アカアシクチブトカメムシ Pintheaus sanguinipes (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 蛾の幼虫や小昆虫など
[時 期] 5月~9月
※ 体長は約14㎜~18㎜前後でカメムシ目カメムシ科クチブトカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は草上・樹上などで見られるが局地的で個体数は少ない。
体は扁平で幅が広く、色彩は黒褐色で小楯板の先端は白黄色。
胸部側角の先端は丸い。
近似種のアシアカカメムシと似ている為、同定には注意が必要。(図1参照)



山地の林道脇で見つけたアカアシクチブトカメムシ



夜間外灯にも飛来する


[アカアシクチブトカメムシとアシアカカメムシの比較写真]


左:アカアシクチブトカメムシ・・・触覚付け根が黄色(赤丸)・胸部側角が丸い(黄丸)・小楯板が白~白黄色(白丸)
右:アシアカカメムシ・・・触覚の各付根はやや白色・胸部側角は後方を向き先端は尖る・小楯板は黄白色~赤褐色
※ 図1


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ニセヒメクモヘリカメムシ

2022年08月09日 | ■カメムシ目


ニセヒメクモヘリカメムシ Paraplesius vulgaris (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 笹など
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約12㎜~15.6㎜前後でカメムシ目ホソヘリカメムシ科ヒメクモヘリカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は山地の草上などで見られるが局地的で個体数は少ない。
体は細長く、色彩は褐色のまだら模様の変わった容姿のカメムシ。
近似種のヒメクモヘリカメムシと似ている為、同定には注意が必要。(図1参照)





草地で見つけたニセヒメクモヘリカメムシ


[ニセヒメクモヘリカメムシとヒメクモヘリカメムシの比較写真]


左:ニセヒメクモヘリカメムシ・・・頭部の側葉は中葉より長い
右:ヒメクモヘリカメムシ・・・頭部の側葉は中葉とほぼ同じ長さ
赤丸部分の頭部先端の3本の突起(側葉、中葉)が3本とも同じくらいの長さで平行になるのがヒメクモヘリカメムシ(右)
左右(側葉)が長く、真ん中(中葉)が短い方がニセヒメクモヘリカメムシ(左)
※ 図1


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トビイロツノゼミ

2022年04月18日 | ■カメムシ目


トビイロツノゼミ Machaerotypus sibiricus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] マメ科のハギ・フジなど
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約5㎜~6㎜前後でカメムシ目ツノゼミ科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫は平地~山地のシラカバ・ミズナラ・クワ・ヨモギなどで見られる。
体は黒褐色で胸部に目立った突起はないが、小さな丸っこいコブの様なものが左右に見られる。



ヨモギの茎で見られたトビイロツノゼミ(上)とモジツノゼミ(下)



アザミの茎で見られたトビイロツノゼミ












北海道で見られたトビイロツノゼミ


[赤い色彩のトビイロツノゼミ]





稀にこうした赤い個体も道内各地で見られる


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モジツノゼミ

2022年04月13日 | ■カメムシ目


モジツノゼミ Tsunozemia paradoxa (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ヨモギなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約6㎜~7㎜前後でカメムシ目ツノゼミ科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫は平地~山地のアザミ・ヨモギなどの草上で見られる。
体は茶褐色で胸側面は白色の模様が見られる。
前胸部の左右に『兎の耳』の様な大きく外側向きの突起がある。
ツノゼミの仲間は細長い口があり、このストロー状の口を植物に差し込んで汁を吸って暮らしています。
この様な生態を見ると、ツノゼミがセミに近い仲間であることが分かります。



ヨモギの茎で、見られたモジツノゼミ



ヨモギの茎で見られたトビイロツノゼミ(上)とモジツノゼミ(下)



















ヨモギの群落では比較的みつけやすいモジツノゼミです


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ツノゼミ

2022年04月11日 | ■カメムシ目


ツノゼミ Butragulus flavipes (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] アザミ・ヨモギなど
[時 期] 7月~8月
※ 体長は約6㎜~8.5㎜前後でカメムシ目ツノゼミ科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は平地~山地のアザミ・ヨモギなどの草上で見られる。
体は黒褐色で胸側面は白色の模様が見られる。
前胸部の左右に『兎の耳』の様な突起があり、更に後方には長く先端が鋭く尖った突起が見られる。
山地性らしいが北海道では平地でも見られる。



ツノゼミ、夜間灯火に飛来したツノゼミ


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ホソヘリカメムシ

2022年04月10日 | ■カメムシ目


ホソヘリカメムシ Riptortus pedestris (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] エンドウ・ダイズ・インゲンなどのマメ科植物
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約14.5㎜~17.2㎜前後でカメムシ目ホソヘリカメムシ科ホソヘリカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は多い。
成虫は平地~山地のマメ科植物の草上などで見られる。
体は細長く茶褐色で、後肢腿節が長く非常に発達しており内側に太いトゲの列が見られる。
腹部側面には黄色と黒の縞模様があり翅を広げると見る事が出来ます。
越冬形態は成虫で落葉下などで冬を越す。









草地で見られたホソヘリカメムシ



良く発達してトゲ列が見られる後肢腿節



夜間灯火に飛来したホソヘリカメムシ



蜘蛛の巣にひっかかってしまったホソヘリカメムシ



アリにそっくりな容姿のホソヘリカメムシの幼虫


[ホソヘリカメムシの幼虫]

 
 
 


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