こんちゅう探偵団

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エゾシロチョウ

2023年09月27日 |  ●シロチョウ科


エゾシロチョウ Aporia crataegi (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] サクラ類・リンゴ・ナシ・エゾサンザシ・ズミ・ボケ・エゾノコリンゴなどのバラ科植物
[時 期] 6月~7月
※ 開張は約62㎜~67㎜前後のシロチョウ科モンシロチョウ亜科に属する蝶の仲間。

国内では北海道のみに分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に草原や雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
またホストとなる樹木にヒラヒラと無数の本種が集まる姿も見られます。
エゾシロチョウの翅は白く黒い紋は見られない、翅脈と呼ばれる黒い筋が太いのもエゾシロチョウの特徴です。
幼虫はモンシロチョウなどの様に可愛らしいアオムシではなく、蛾の幼虫の様に見た目は毛虫です。
6~7月に成虫となり、その後交尾→産卵→孵化した幼虫は枯れ葉を糸で紡ぎ集団で越冬します。
5月末頃には集団でサナギになり、6月頃羽化します。
エゾシロチョウはホストとなる植物の葉に100~200卵ほど産卵し、孵化した幼虫は集団で生活する為
葉を食べつくしてしまう事があります。







北海道のエゾシロチョウ
平地~山地まで幅広く見られます、住宅街の庭先でも普通に見られます





エゾシロチョウの越冬巣
この枯れ葉の中にエゾシロチョウの幼虫が集団で生活しています
2㎜くらいの小さい毛虫が1匹づつ白い繭の中でじっとして冬を越します



越冬巣を開くと、中には白い繭で覆われた赤い毛虫が出てきます、1匹づつ繭に覆われています



白い繭を剥がすと、中から赤い毛虫が出てきます(体長は2-3㎜程度でとても小さいです)







エゾシロチョウの幼虫



エゾシロチョウの蛹、終齢幼虫も集団でまとめて見られます



バラ科植物で蛹になったエゾシロチョウ


[エゾシロチョウの飼育記録]

 
左:5月2日 バラ科植物でエゾシロチョウの幼虫を採集
右:5月23日 蛹化

 
左:6月1日 羽化
右:6月6日 羽化


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