こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ハネビロハナカミキリ

2024年01月22日 |  ●カミキリムシ科


ハネビロハナカミキリ Leptura latipennis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ホオノキ・センノキ・オニグルミ・シラカシ・カンバ類・ヤナギ類・ブナ科などの広葉樹各種
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約15㎜~21㎜前後のカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中にノリウツギ・ガマズミなどの花に飛来するほか、伐採木などでも見られる。
頭部・胸部は暗褐色で、上翅・触角は茶褐色、脚の腿節は黒くその先は茶褐色のツートン仕様。
近似種のツマグロハナカミキリと似ており、同定には注意が必要。













広葉樹の古い伐採木に産卵に来ていたハネビロハナカミキリのメス


[採集時のハネビロハナカミキリ]

 
 


[ハネビロハナカミキリの生息地]

 
左:針葉樹・広葉樹の混ざる小規模の土場
右:広葉樹の薪置き場


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ニセビロウドカミキリ

2023年09月07日 |  ●カミキリムシ科


ニセビロウドカミキリ Acalolepta sejuncta (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹・針葉樹各種
[時 期] 5月~9月
※ 体長は約10.5㎜~26㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に広葉樹・針葉樹などの枯れ枝・伐採木・衰弱木などで見られるが夜間灯火にも飛来する。
ニセビロウドカミキリは日中に枯れ枝に残る枯葉などに身を隠している事が多い為
ビーティングなどで有効に得る事が出来る。
上翅は明るい茶色で光の具合でビロウドの様に見える。
細かい点刻は上翅から胸部・頭頂にまで見られる。
触角は細くオスでは非常に長い、体長の約2~3倍近くになる。



茎上で見つけたニセビロウドカミキリのメス



キノコ類にくっついていたニセビロウドカミキリ



山地の広葉樹の枯れ枝にいたニセビロウドカミキリのメス



古い広葉樹の伐採木にはルリボシカミキリ(左下)とオスのニセビロウドカミキリ(中央)



オスのニセビロウドカミキリの触覚は細く長い(体長の約2.5~3倍)


[採集時のニセビロウドカミキリ]

 


[ビロウドカミキリとニセビロウドカミキリの比較写真]


左:ビロウドカミキリ・・・頭頂には点刻はない・体はやや太い・触覚はオスで体長の約2倍、メスで体長の約1.3倍・上翅は一様にこげ茶色に見える
右:ニセビロウドカミキリ・・・頭頂の点刻が見られる・体は細い・触覚はオスで体長の約2.5倍、メスで体長の約2倍・上翅は一様に薄い茶色に見える


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ニイジマチビカミキリ

2023年08月18日 |  ●カミキリムシ科


ニイジマチビカミキリ Egesina bifasciana (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] エゾエノキ・クワ・クリ・オヒョウ・ハルニレなどの広葉樹各種
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約3.5㎜~5㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に広葉樹の枯れ枝などで見られる。
頭部・胸部は黒色で上翅は黒く肩部から中央にかけて灰色毛で覆われるが開合部分は黒い。
後方には灰色毛による環状紋が見られる。




広葉樹の枯れ枝で見つけたニイジマチビカミキリ



クズの枯れ枝をビーティングして落ちたニイジマチビカミキリ



ハルニレの枯れ枝から羽化したニイジマチビカミキリ


[材採集]

 
左:アキグミ材から羽化した個体
右:ミツバウツギ材から羽化した個体

 
左:クワ材から羽化した個体
右:エゾエノキ材から羽化した個体


[採集時のニイジマチビカミキリ]

 


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サドチビアメイロカミキリ

2023年04月15日 |  ●カミキリムシ科


サドチビアメイロカミキリ Obrium obscuripenne (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ヤチダモ・ヤマトアオダモ・コバノトネリコ・オニグルミ・ケヤキなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約3.5㎜~6㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~低山地に生息し局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中にミズキ・ゴトウヅル・ツルアジサイなどの花に飛来するほか、ホストとなる生葉などでも見られる。
体はやや暗い飴色で、短い白毛がまばらに生えていて小さい点刻も見られる、胸部も飴色だが色はより濃い色となる。
色彩には地域変異が見られ、稀に黒みの強い個体も出現する。
触角第1節には白い短い毛が密に生えている。
似た様な種ではナカネアメイロカミキリ・エゾアメイロカミキリなどいて同定には注意が必要。




ニガキの生葉に張り付いていたサドチビアメイロカミキリ



山地のツルアジサイの花のSPにて



ヤチダモの葉のSPにて




2012年、初めて採集したエゾアメイロカミキリ


[サドチビアメイロカミキリの標本写真]




[近似種の比較写真]

 
左:ナカネアメイロカミキリ・・・ハリギリなどで見られる、体は明るい飴色で上翅は後方で膨らむ
右:エゾアメイロカミキリ・・・ヤチダモなどで見られる、体は暗飴色でサドチビアメイロカミキリよりやや大きく触覚第1節は長毛の黄色毛が密に生える

 
左:アカオニアメイロカミキリ・・・チョウセンヤマナラシなどで見られ、体は明るい飴色で脚と触角が黒褐色
右:サドチビアメイロカミキリ・・・ヤチダモなどで見られ、体は暗飴色でエゾアメイロカミキリよりもやや小さく触覚第1節は短い白色毛が生える


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トガリバアカネトラカミキリ

2023年03月19日 |  ●カミキリムシ科


トガリバアカネトラカミキリ Anaglyptus niponensis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] シラカシ・スダジイ・ケヤキ・モミ・ミカン・ツルウメモドキ・クワなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約7㎜~11.5㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く見られ個体数も多い。
成虫は日中にホストとなる樹木の伐採木や倒木・衰弱木などで見られるが、花にも良く飛来する。
上翅は黒色で肩部分に紅色の大きな紋と中央と翅端に白で縁取られた灰褐色紋が見られる。
上翅先端には鋭い棘状の突起があるのが特徴。
局地的に黒化タイプも出現する様です。



危険を感じたりすると手足を縮めて死んだフリをする



衰弱木で見つけたトガリバアカネトラカミキリ



採集時のトガリバアカネトラカミキリ



メスのトガリバアカネトラカミキリ



2021年 北海道(クワの枯れ枝から羽化したトガリバアカネトラカミキリ)



2022年 北海道(2021年に持ち帰ったクワの枯れ枝から羽化したトガリバアカネトラカミキリ)





2023年 北海道(クワの枯れ枝から羽化したトガリバアカネトラカミキリ)


[トガリバアカネトラカミキリの標本]




[近似種の比較写真]

 
左:トガリバアカネトラカミキリ
右:スギノアカネトラカミキリ

 
左:ハセガワトラカミキリ
右:マツシタトラカミキリ


シロヘリトラカミキリ


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タケウチホソハナカミキリ

2023年03月14日 |  ●カミキリムシ科


タケウチホソハナカミキリ Strangalia takeuchii (北海道)

[分 布] 北海道・本州・四国
[食 樹] モミなど
[時 期] 7月~8月
※ 体長は約13㎜~16㎜前後のカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・四国に分布しており、山地に生息し局地的で個体数は少ない。
成虫は日中にノリウツギ・リョウブなどの花に飛来する。
胸部は黄色で2本の黒い縦状紋が特徴。
上翅は黒と黄色の横帯で前脚は黄色、中後脚は黄色と黒のツートンカラー。
腹部は赤褐色で、第4〜5腹板は黒色となる。



タケウチホソハナカミキリ(北海道)



採集時のタケウチホソハナカミキリ


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シロスジカミキリ

2023年01月06日 |  ●カミキリムシ科


シロスジカミキリ Batocera lineolata (本州)

[分 布] 本州・四国・九州
[食 樹] クリ・クヌギ・シイ・ヤナギ類・カバノキ科など
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約45㎜~53㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

本州・四国・九州に分布しており、平地~山地に生息し局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に雑木林のクリなどの樹皮や樹液を吸う姿を見る事が出来るが夜間外灯にも飛来する。
国内では最も体の大きなカミキリムシで、近年生息地が減少しているようです。
体は黒灰色で黄白色の縦状紋が特徴です、オスはメスよりも触覚が長いので区別しやすい。
メスはクヌギなどの樹皮を齧って穴をあけ、その切り口に産卵します。
孵化した幼虫は生木を木の内部から激しく食べ進み成長する為、害虫としても知られている。





写真の個体は知人からの頂き物で、自宅庭にあるサクランボの幹に這わせて撮影したもの



シロスジカミキリの顔(複眼が大きく迫力がある)



シロスジカミキリ
とても大きくて立派な体をしており、生きた本種を初めて触る感触はいつまでも忘れられません。


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ツマキトラカミキリ

2022年12月23日 |  ●カミキリムシ科


ツマキトラカミキリ Xylotrechus clarinus (北海道)

[分 布] 北海道・本州・四国
[食 樹] シラカバ・ダケカンバ・ヤマハンノキなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約9㎜~16㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・四国に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中にカンバ類の伐採木や倒木・衰弱木などで見られるが、稀に花に飛来する事もある。
北海道では平地~山地で見られるが本州以南では山地性の様です。
体は黒色で上翅には漢字の[火]とローマ字の[X]の黄色紋が見られる。
触覚・脚は赤褐色。



ダケカンバの伐採木に産卵に来ていたツマキトラカミキリのメス



シラカバの伐採木で見られたツマキトラカミキリ



山地のシラカバの伐採木にいたツマキトラカミキリ





上翅の黄色紋が白い珍しい個体、たまにこうした個体が見られます


[北海道各地で見られたツマキトラカミキリの写真]

 

 


[ツマキトラカミキリが見られる環境]

 
山地のカンバ類の伐採木や土場


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シラフヨツボシヒゲナガカミキリ

2022年08月04日 |  ●カミキリムシ科


シラフヨツボシヒゲナガカミキリ Monochamus urussouii (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] 針葉樹各種
[時 期] 7月~9月
※ 体長は約22㎜~33㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に針葉樹の伐採木などで見られる。
主にトドマツ・エゾマツのマツ科で見られ、稀にカラマツにも寄生する。
体は黒色で♂は触覚が長く上翅翅端には黄白色のグラデーションの紋が見られる。
♀は♂ほど触覚は長くないが体は太く、上翅には白い紋が見られ、翅端は♂と同様黄白色紋が見られる。
幼虫で越冬する、卵から成虫までは通常2年かかる。



カラマツ材上で交尾中のシラフヨツボシヒゲナガカミキリ



エゾマツで見つけたシラフヨツボシヒゲナガカミキリ♂、左触覚が変色していた。



♂のシラフヨツボシヒゲナガカミキリの上翅翅端の黄白色のグラデーション



羽化しようとしているシラフヨツボシヒゲナガカミキリ



体がびっしり寄生されているシラフヨツボシヒゲナガカミキリ♀


[札幌市内で見つけたシラフヨツボシヒゲナガカミキリ]

 
 


[採集時のシラフヨツボシヒゲナガカミキリ]

 
 
右下のみ♂、他3匹は♀


[シラフヨツボシヒゲナガカミキリの羽脱孔]

 


[シラフヨツボシヒゲナガカミキリの標本]

 
左:♂
右:♀


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リュウキュウタケウチヒゲナガコバネカミキリ

2022年07月29日 |  ●カミキリムシ科


リュウキュウタケウチヒゲナガコバネカミキリ Glaphyra takeuchii ebenina (奄美大島)

[分 布] 奄美諸島・沖縄諸島
[食 樹] ミミズバイ・ハマセンダン・シロバイなど
[時 期] 3月~5月
※ 体長は約6.9㎜~9.5㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

奄美諸島・沖縄諸島に分布しており、産地は局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に花上などで見られる。
小型のカミリキムシで、上翅は黒く短い。
メスよりオスの方が採集しづらいらしくオスの本種は貴重な様です。



リュウキュウタケウチヒゲナガコバネカミキリ Glaphyra takeuchii ebenina (奄美大島)
※ 写真1・2 共に2020年に知人のH氏に頂いたもの


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