こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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チャイロチョッキリ

2023年10月06日 |  ●オトシブミ科


チャイロチョッキリ Aderorhinus crioceroides (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クリ・ナラ・カシなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約5.5㎜~7.1㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

大型の種で、体は明るい赤褐色(脛節・ふ節・触角先端部は黒色)で全体に毛が生えている。
オスの頭部はやや細長く、複眼はメスよりも大きく横に張り出している。
成虫は主にクリの花や、葉のスウィーピングで得られますが、夜間灯火にも飛来します。
年2回発生、越冬形態と幼虫のエサなどは今の所、詳細は不明。
※ 産卵には他のオトシブミの仲間(ゴマダラオトシブミ・オトシブミ)の揺籃を利用する可能性が指摘されている。


2015年 北海道 夜間灯火に飛来したチャイロチョッキリ



2017年 北海道 クリの花とチャイロチョッキリ



2018年 北海道 下草にいたチャイロチョッキリ





2019年 北海道 クリの木の付近にいたチャイロチョッキリ



2019年 北海道 クリの葉にいた本種、見つけたらポトリと落ち飛翔して付近のヨモギに静止した


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セアカチョッキリ

2023年02月04日 |  ●オトシブミ科


セアカチョッキリ Japanorhynchites sanguinipennis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ウシコロシ(別名:カマツカ)など
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約4.0㎜~5.0㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し局地的で個体数は少ない。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

上翅は赤色で白く短い毛がまばらに生えている。
上翅以外は一様に黒色で毛深い。
口吻は頭部より長く、中央付近に触覚の付け根がある。



ウシコロシ?の実に口吻で穴を空けたセアカチョッキリ


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ハギルリオトシブミ

2023年02月03日 |  ●オトシブミ科


ハギルリオトシブミ Euops lespedezae (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハギ・フジなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約3.1㎜~4.0㎜前後のオトシブミ科アシナガオトシブミ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

体は黒色で上翅は艶のある黒色・暗紫色・黒藍色・青緑色など色彩には個体差がある。
前胸背板には渦状の点刻が見られる。
オスの前脚は長く、中脛節端は板状で内側に強くえぐられている、またオスの腹部中央には
灰色の毛の塊が見られる。







ハギの葉で揺籃を作るハギルリオトシブミ


[ハギルリオトシブミの見られたハギ類の葉]


写真右側の葉の上に1匹だけハギルリオトシブミが映り込んでいます。


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ルリオトシブミ

2023年02月02日 |  ●オトシブミ科


ルリオトシブミ Euops punctatostriata (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] カエデ・コナラ・イタドリなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約3.8㎜~4.2㎜前後のオトシブミ科アシナガオトシブミ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

体は黒色で上翅は艶のある黒色~黒藍色で点刻列が見られる。
地域により色彩の変異が見られる様で北海道産のものは黒色となる。
ナラルリオトシブミに似るが眼はやや離れ、オスの腹部中央に長毛を欠き、中脛節節端は
ほとんど張り出さない事で区別できる。









イタドリの葉の上で見られたルリオトシブミ



イタドリの葉を巻いているルリオトシブミ


ルリオトシブミがイタドリの葉で巻いていた揺籃


[ルリオトシブミの見られたイタドリの葉]

 
北海道では平地~山地まで所々で見る事が出来きます


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セアカヒメオトシブミ

2022年12月17日 |  ●オトシブミ科


セアカヒメオトシブミ Compsapoderus genimus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] ヤシャブシ・ヤマハンノキ・ヤナギ・オオイタドリ・イタドリ・ミズキ類・ブナ科・ツツジ科・マメ科など
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約4.5㎜~5.5㎜前後のオトシブミ科オトシブミ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布しており、平地~山地に生息し局地的だが個体数は多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

体は黒色で上翅は艶のある赤褐色で濃淡の差異があるが、全体に黒化する個体もいる。
黒化したセアカヒメオトシブミは、ヒメクロオトシブミに酷似し区別が非常に難しい。
北海道産のものは上翅の点刻列がやや弱い。





ワレモコウ類の葉にいたセアカヒメオトシブミ



ヤナギの葉にいたセアカヒメオトシブミ



ミズナラの葉にいたセアカヒメオトシブミ



ハギの葉にいたセアカヒメオトシブミ


[セアカヒメオトシブミの揺籃]

 
ワレモコウ類の葉で巻いた揺籃

 
ヤナギの葉で巻いた揺籃

 
ハギの葉で巻いた揺籃


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グミチョッキリ

2022年12月16日 |  ●オトシブミ科


グミチョッキリ Involvulus placidus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] ナツグミ・アキグミなど
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約4㎜~4.5㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布しており、平地~山地に生息し局地的だが個体数は多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

体は青味のある黒色で上翅は光沢があり、青灰色の短毛が生えている。
口吻は体長の1/3ほどでクチナガチョッキリと比べるとかなり短い。
更に近似種のオオケブカチョッキリとは上翅側面の第9点刻列と第10点刻列の状態で区別する事が出来る。
(グミチョッキリの上翅側面の第9点刻列と第10点刻列は上翅の中央付近で合流する)
オスはメスより小型で、口吻はメスに比べやや短く、湾曲が強い。
また触角の付け根は口吻中央よりやや先端側にある。
グミチョッキリのメスは口吻で若いグミの実に穴を空け、その穴に産卵した後口吻で卵を押し込む習性があるそうです。
幼虫はグミの内部を食べて成長し、成長した幼虫は土の中で蛹化する。



2021年6月 北海道 ナツグミの葉にいたグミチョッキリ



2021年6月 北海道 ナツグミの若い枝で交尾中のグミチョッキリ



2022年8月 北海道 8月下旬にナツグミの葉で見られたグミチョッキリ





2024年9月 北海道 アキグミの実で複数見つけました。



グミチョッキリのついていたアキグミの実


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クチナガチョッキリ

2022年11月21日 |  ●オトシブミ科


クチナガチョッキリ Involvulus plumbeus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] アオツヅラフジ・ヒイラギナンテン・メギなど
[時 期] 5月~7月
※ 体長は約3.7㎜~5㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数はやや多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

体は全体的に黒色で、灰青色の毛で覆われている。
名前の通り口吻は細くて、とても長い。
オスの吻はメスに比べてやや短く、湾曲が強い。
触角は吻の中央よりやや先方に付く。
グミチョッキリに似るが一回り大きく、口吻がグミチョッキリよりも長い。
メスはアオツヅラフジ・ヒイラギナンテンなどの実の中に産卵する。
幼虫は果肉ではなく種子を食べて育つ、成長すると実から離れて土中で蛹化する。



採集時のクチナガチョッキリ


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ヒメゴマダラオトシブミ

2022年06月27日 |  ●オトシブミ科


ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] オヒョウ・ケヤキ・エノキなど
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約5㎜~7㎜前後のオトシブミ科オトシブミ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は少ない。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

上翅は光沢のある黒色で黄色の斑紋が見られる。
北海道で見られるヒメゴマダラオトシブミのほとんどは上翅は黄色く、斑紋が黒いパターンが多い。
地域によって色彩変異が見られる種の様です。
上翅の後方には1対の大きな瘤がある。
成虫はオヒョウ・エノキなどの葉をL状に切る。









山地のニレ科植物上で見られるヒメゴマダラオトシブミ



北海道ではこの斑紋色彩パターンが一般的で全身黒い個体はなかなか見られない





持ち帰ったオヒョウの揺籃から羽化したヒメゴマダラオトシブミ


[ヒメゴマダラオトシブミの揺籃]

 
 


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ドロハマキチョッキリ

2022年01月29日 |  ●オトシブミ科


ドロハマキチョッキリ Byctiscus congener (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] イタドリ・ヤマブドウ・サルナシ・ドロノキ・ポプラ・カエデなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約5㎜~7㎜前後のオトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

上翅は光沢のある緑色~赤色で、♂の胸部に1対の鋭い突起が見られる。
地域によって色彩の変異が見られ、東日本では緑色、関東の一部では濃青色。
また西日本では赤色紋を持つベニホシ型と言うのも見られる。
♂の触覚の第3節は横幅よりやや長く、♀ではより長いのが特徴。
近似種のサメハダハマキチョッキリに似ている為同定には注意が必要。





2021年 北海道
ドロハマキチョッキリの揺籃が見つかり、付近を観察すると同じ木の葉でまさに葉を齧る♀の
ドロハマキチョッキリが見つかりました。





2012年 北海道
葉を齧る♀のドロハマキチョッキリと、♂のドロハマキチョッキリ(胸部に1対の鋭い突起が見られる)



2011年 北海道
木柵についていた♀のドロハマキチョッキリ





2011年 北海道
山地のエゾイラクサ群生地では複数のドロハマキチョッキリが見られた



2021年 北海道
ドロハマキチョッキリが齧った葉の跡



2021年 北海道
低山地のサルナシの葉の上にいたドロハマキチョッキリ





2021年 北海道 ドロハマキチョッキリ







2012年 北海道
山地のイタドリの葉を巻いたり、葉の上で休んでいるドロハマキチョッキリ


[山地のオニシモツケで見られたドロハマキチョッキリ]

 
 


[ドロハマキチョッキリとサメハダハマキチョッキリ]

 
左:サメハダハマキチョッキリ・・・上翅の金属光沢は強く凹凸がくっくりしている、脚は赤っぽい、全体的に白い毛が生え毛深い
右:ドロハマキチョッキリ・・・上翅の金属光沢は強いが凹凸がサメハダハマキチョッキリより細かい、脚は上翅の色と同じ


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ヒゲナガオトシブミ

2017年02月26日 |  ●オトシブミ科

ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis
2011年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-7月] 体長[8-12㎜]
ホスト[コブシ・イタドリ・カナクギノキなど]
写真の個体は日中にコブシの葉で見つけたヒゲナガオトシブミを撮影。

日本各地に分布するオトシブミ科に属する甲虫。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

ヒゲナガオトシブミは平地~山地の公園や林道脇の日当たりの良い、コブシやイタドリの葉の上で良く見られます。
北海道では産地はやや局地的だが、個体数は多く1頭見つかるとたいがい複数の本種が見られます。
体は赤褐色~暗褐色で光沢があり、上翅には深い縦状の点刻が見られる。
♂は体長が8~12㎜程度で、頭部・触角が非常に長い事が特徴です。
♀は♂よりもやや小型で、頭部・触覚は♂ほど長くはありません。
また、♀はコブシやイタドリなどの葉を巻いて揺籃(落とし文)を作ります、その揺籃の中には卵がひとつ入っていて
孵化した幼虫はその揺籃の内部から食べて大きくなり、その中で蛹化し羽化を待ちます。

近似種にはアカクビオトシブミ・エゴツルクビオトシブミ・ウスアカオトシブミなどがいるので同定には注意が必要。


  
左:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [コブシの葉の上で葉脈を囓る♂]
中:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [葉脈を囓った♂と、その食痕]
右:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [コブシの葉にいる♀のヒゲナガオトシブミ]


  
左:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [山地のコブシの葉の上にいたヒゲナガオトシブミの♀]
中:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [♂のヒゲナガオトシブミ]
右:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [1本コブシには、たいがい複数の本種がみつかります]


[揺籃を作るヒゲナガオトシブミの♀]

  

  


[ヒゲナガオトシブミの♂と♀]

 
左:ヒゲナガオトシブミの♂ [触角と首が♀よりも長い]
右:ヒゲナガオトシブミの♀ [触角と首は♂よりも短い]


[ヒゲナガオトシブミの生息環境(コブシ)]

 
左:平地の日当たりの良い、大きなコブシの葉には複数の本種がいました。
右:山地の林道脇にある、日当たりの良い場所に生えるコブシの樹です。


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