こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ヒメクモヘリカメムシ

2022年04月09日 | ■カメムシ目


ヒメクモヘリカメムシ Paraplesius unicolor (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 笹など
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約12㎜~14㎜前後でカメムシ目ホソヘリカメムシ科ヒメクモヘリカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は低山地~山地の笹類などで見られる。
体は細長く、色彩は褐色のまだら模様の変わった容姿のカメムシ。
近似種のニセヒメクモヘリカメムシと似ている為、同定には注意が必要。(図1参照)



笹の葉の上で見つけたヒメクモヘリカメムシ


[ニセヒメクモヘリカメムシとヒメクモヘリカメムシの比較写真]


左:ニセヒメクモヘリカメムシ・・・頭部の側葉は中葉より長い
右:ヒメクモヘリカメムシ・・・頭部の側葉は中葉とほぼ同じ長さ
赤丸部分の頭部先端の3本の突起(側葉、中葉)が3本とも同じくらいの長さで平行になるのがヒメクモヘリカメムシ(右)
左右(側葉)が長く、真ん中(中葉)が短い方がニセヒメクモヘリカメムシ(左)
※ 図1


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マダラツチカメムシ

2022年04月06日 | ■カメムシ目


マダラツチカメムシ Adomerus variegatus (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] ハルニレなど
[時 期] 5月~6月
※ 体長は約5㎜~6.5㎜前後でカメムシ目ツチカメムシ科ホシツチカメムシ亜科に属する。

北海道・本州・九州に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は山地の草上などで見られるが局地的で個体数は少ない。
体は褐色のまだら模様で、上翅には2つの白紋が見られる。
マダラツチカメムシは自身で巣を造り、ハルニレの種子などを巣に運んで子育てを行うらしい。




杉の伐採木で見られたマダラツチカメムシ





山地の草地の葉の上で見られたマダラツチカメムシ



2022年5月 北海道 市内の森で出会ったマダラツチカメムシ


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ミツボシツチカメムシ

2022年04月05日 | ■カメムシ目


ミツボシツチカメムシ Adomerus triguttulus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] オドリコソウ・ヒメオドリコソウなど
[時 期] 4月~9月
※ 体長は約4㎜~6㎜前後でカメムシ目ツチカメムシ科ホシツチカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は山地のオドリコソウやヒメオドリコソウなどの葉上で見られる。
体は光沢のある黒色で外縁は白く縁取られる。
上翅の中央付近に2つ、小楯板先端に1つ、合計3つの白紋が見られる。
近似種ではナガホシツチカメムシ・フタボシツチカメムシなどもいるが小楯板先端に白紋があるのは本種のみ。









教科書通りオドリコソウで見られたミツボシツチカメムシ



山地の草地で見られたミツボシツチカメムシ
まるでウォーズマンみたいで格好良いです



平地の草地で見つけたミツボシツチカメムシ


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ヨツボシカメムシ

2022年04月04日 | ■カメムシ目


ヨツボシカメムシ Homalogonia obtusa (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クズ・フジ・ダイズなどのマメ科植物
[時 期] 6月~9月
※ 体長は約12㎜~14㎜前後でカメムシ目カメムシ科カメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数はやや少ない。
成虫は山地の雑木林などで見られるがやや局地的で個体数もそれほど多くない。
腹部は黄白色で体色は茶褐色~薄緑色で色彩には若干変異が見られる。
名前の由来となっている『ヨツボシ』は胸部前縁に横並びする小さい白点が4つある事からつけらている。
この4つの白点は明瞭なものから不明瞭なものまで見られる。
※ ニセヨツボシカメムシに良く似る




北海道で見られたヨツボシカメムシ


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ハリカメムシ

2022年04月03日 | ■カメムシ目


ハリカメムシ Cletus schmidti (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] イネ科・タデ科など
[時 期] 4月~10月
※ 体長は約10㎜~12㎜前後でカメムシ目ヘリカメムシ科ヘリカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫は日中に平地~山地のイネ科・タデ科などの葉の上で見る事が出来る。
色彩は褐色で、やや細長い。
胸部の両端が強く突出しており先端は鋭く尖っている。
触覚第1節は頭部幅よりも長い。
近似種にはホソハリカメムシ・ヒメハリカメムシなどがいるので同定には注意が必要。
※ 北海道には
ホソハリカメムシはハリカメムシよりも体が細く、胸部の突起はそれほど飛び出ておらず突起先端も鋭さを欠く。
ヒメハリカメムシは体長が8㎜前後と明らかに小型な上、触角第1節が短い(頭幅とほぼ同じ長さ)。



ツユクサの葉の上で見られたハリカメムシ



ハリカメムシの肩部の突起は鋭く先端は黒ずんでいる





北海道で見られたハリカメムシ


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ツマジロカメムシ

2022年04月02日 | ■カメムシ目


ツマジロカメムシ Menida violacea (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] キイチゴ・ミズナラ・ノリウツギ・キリ・フジ・インゲン・ダイズなど
[時 期] 4月~9月
※ 体長は約8㎜~8.5㎜前後でカメムシ目カメムシ科カメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで広く生息し個体数は少ない。
成虫は山地の雑木林などで見られるがやや局地的でなかなか出会うのが難しいカメムシです。
体は光沢のある黒紫色で小楯板の先端の白紋が目立ちます。
前胸背後半には黄白色の幅広帯があるが、個体差によっては確認しづらい個体もいる。





ツマジロカメムシ 山地の草むらに稀に見られる


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ツノアオカメムシ

2022年04月01日 | ■カメムシ目


ツノアオカメムシ Pentatoma japonica (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハルニレ・ケヤキ・ミズナラ・ミズキ・シラカンバ・カエデ類などの汁
[時 期] 4月~9月
※ 体長は約14㎜~24㎜前後でカメムシ目カメムシ科カメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫は山地の雑木林などで見られる他、夜間灯火にも飛来する。
体色は金属光沢のザラザラした美しい緑色。
大きさや色彩から近似種のアオクチブトカメムシに似るが、前胸背側角の形で区別できる。




シラカバの樹皮に張り付くツノアオカメムシ






北海道で見られたツノアオカメムシ







夜間灯火に飛来したツノアオカメムシ


[ツノアオカメムシとアオクチブトカメムシの比較写真]

 
左:ツノアオカメムシ・・・前胸背側角は幅広で台形型、先端が斜めに切れる
右:アオクチブトカメムシ・・・前胸背側角はとんがっている


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クロモンサシガメ

2022年03月31日 | ■カメムシ目


クロモンサシガメ Peirates turpis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 小昆虫など
[時 期] 5月~9月
※ 体長は約13.5㎜~15㎜前後でカメムシ目サシガメ科クロモンサシガメ亜科に属する。

日本各地に分布し、低山地~山地まで生息し個体数はやや少ない。
成虫は草地の草元や石の裏などを探すと見つけられます。
色彩の真っ黒なサシガメで、長翅型・短翅型がいるそうで、短翅型は飛ぶ事が出来ない。
地面や樹上を歩き回り、小さな昆虫類を捕食する。



山地の林道脇の葉の上で見られたクロモンサシガメ


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キバラヘリカメムシ

2022年03月30日 | ■カメムシ目


キバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] マユミ・コマユミ・ニシキギ・ツルウメモドキなど
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約11㎜~16㎜前後でカメムシ目ヘリカメムシ科ヘリカメムシ亜科に属する。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数は普通。
成虫は日中にニシキギやマユミなどの実や葉の上で見られる。
体は腹部が黄色く翅は黒い、また腹部の側面(翅からはみ出している部分)は黒と黄色のまだら模様。
触角は黒色で先端節のみ赤褐色、脚は白と黒のツートンカラーでなんともお洒落なカメムシです。
キバラヘリカメムシはカメムシの様な嫌な臭いではなく、青りんごの様なフルーティーな香りがする不思議なカメムシです。







成虫のキバラヘリカメムシ、マユミやニシキギの実や葉では良く見られます



幼虫のキバラヘリカメムシ、まるで怪獣の様な容姿です







キバラヘリカメムシの集団幼虫







自宅近くの公園で見つけたキバラヘリカメムシ


 
自宅の庭にも現れたキバラヘリカメムシ


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オオクチブトカメムシ

2022年03月29日 | ■カメムシ目


オオクチブトカメムシ Picromerus bidens (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] 蛾などの幼虫
[時 期] 6月~11月
※ 体長は約13㎜~16㎜前後でカメムシ目カメムシ科クチブトカメムシ亜科に属する。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで広く生息し個体数はやや少ない。
成虫は日中に草むらの葉の上でなどで見られる。
体は褐色で小楯板の先端は白黄色。
前胸背側角が鋭く尖っており、腹部の張り出しも強い。
雄の腹板に黒色紋はなく、メスでは第7節に1個だけある。



2022年7月 北海道 草地で見つけたオオクチブトカメムシ





北海道で見られたオオクチブトカメムシ


[近似種の比較写真]


左:クチブトカメムシ・・・オオクチブトカメムシよりやや小さく、前胸背側角は鋭く尖る。
中:オオクチブトカメムシ・・・クチブトカメムシよりやや大きく、前胸背側角が細く鋭く尖り、腹部の張り出しも強い。
右:チャイロクチブトカメムシ・・・体の赤味が一番強く、前胸背側角は丸みを帯び側方に突出する。


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