エゾヒメギフチョウ
Luehdorfia puziloi yessoensis
2011年4月 北海道
分布[北海道] 時期[4-6月] 開張[30-43㎜]
ホスト[ウマノスズクサ科:オクエゾサイシンなど]
写真の個体は日中に林の斜面に咲くカタクリに吸密に来たヒメギフチョウを撮影。
日本では北海道にのみ生息するアゲハチョウ科に属する蝶の仲間。
低山地~山地にかけて分布し産地は局地的で個体数もあまり多くない。
環境省レッドリストでは[準絶滅危惧(NT)]・北海道RDBでは[希少種]として指定されている。
日本のヒメギフチョウは本州に生息するものと、北海道に生息するものに別れています。
北海道に生息するヒメギフチョウは北海道亜種として[エゾヒメギフチョウ]と呼ばれています。
アゲハチョウよりも小型で毛深い。早春、天気の良い日中に林内をヒラヒラと飛翔し、カタクリやエゾエンゴサク
などの花に吸密に訪れる。[スプリング・エフェメラル]早春にのみ成虫が出現する昆虫の代表種でもある。
また[春の女神]として人気が高いのもこのエゾヒメギフチョウです。
エゾヒメギフチョウは前翅下側付け根から1本目の黒帯が本州産よりも発達し幅が広く、上方2本の黒帯と接続し[Y字]に
なることが多い。また尾状突起が本州産よりも北海道亜種の方が短い。
2010年5月 北海道 エゾヒメギフチョウ
Luehdorfia puziloi yessoensis
初めて自分で見つけて撮影した記念すべき [春の女神] 第一号
この時は何度も様々な場所を探し続け、ようやく出会えた感動は今も尚心に残り、いい思い出になっている ★(*^-゜)⌒☆Wink!
2010年5月 北海道 エゾヒメギフチョウ
Luehdorfia puziloi yessoensis
このポイントでは割と安定して発生しているようだ。
2012年4月 北海道 エゾヒメギフチョウ
Luehdorfia puziloi yessoensis
毎年同じポイントで撮影しているエゾヒメギフチョウ、この日も日中カタクリに吸密に来た個体を撮影。
[エゾヒメギフチョウ雌雄の腹部先端]
左:♂の腹部先端・・・茶褐色の毛で密に覆われている。
右:♀の腹部先端・・・黒色で、写真の様に交尾個体は腹部先端に硬い[交尾板]をつけている。
※ [交尾板]とは・・・交尾した♀が他の♂と浮気をしないように、♂が粘液で自作した硬い殻を♀の腹部先端につけたもの。
[エゾヒメギフチョウの飼育]
左:2012年5月 採卵・・・オクエゾサイシンの葉の裏には複数の綺麗な卵が、まるで真珠の様に綺麗。
右:2012年5月 孵化直前の卵・・・孵化直前、パール色の卵は綺麗なメタリック色に。
左:2012年5月 孵化・・・約2ミリ程度の小さな幼虫が一斉に産まれました。
右:2012年5月 初齢幼虫・・・体長約5ミリ、餌を食べ終わると皆同じ向きで休憩中。
左:2012年5月 幼虫・・・7ミリ程度になった幼虫、写真右側に脱皮した殻がぶら下がっている。
右:2012年5月 幼虫・・・この頃になると横に黄色紋が目立ちかなり毛深くなって来た、つんつんと体を刺激すると頭から臭覚を出すようすを撮影。体長13ミリ
左:2012年5月 幼虫・・・18ミリ前後になった幼虫。数日後38ミリ前後にまで育つ。食欲は非常に旺盛。
右:2012年6月 前蛹・・・少し縮まり蛹になる準備を始めた。
左:2012年6月 蛹化・・・孵化から約20日、早いペースで蛹になったエゾヒメギフチョウ。
右:2012年6月 蛹化・・・緑色から黒茶色になったエゾヒメギフチョウの蛹。かなり硬い殻に覆われている。葉の裏や地面・枯葉裏などで蛹になる。
左:2013年2月 羽化・・・年を越してようやく羽化して来たエゾヒメギフチョウ。
右:2013年2月 成虫・・・羽化して、縮んだ羽を広げ立派な成虫へ。
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