こんちゅう探偵団

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ヒオドシチョウ

2023年10月02日 |  ●タテハチョウ科


ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] エゾヤナギ・エゾノバッコウヤナギ・オノエヤナギ・エゾノキヌヤナギ・ハルニレ・オヒョウ・エノキなど
[時 期] 3月~6月・9~11月
※ 開張は約54㎜~57㎜前後のタテハチョウ科コムラサキ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、低山地~山地に生息し産地はやや局地的で個体数は普通。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
春に見られる個体は越冬個体で翅が傷んでいる個体も多い。
秋には夏に羽化した新成虫が見られ、新鮮で綺麗な翅の模様が見られる。
翅は鮮やかなオレンジ色で特徴的な黒紋が見られる。
近似種のコヒオドシと似ているので同定には注意が必要。
和名「ヒオドシチョウ」の名は、戦国時代の武具「緋縅」に由来する。
年1回発生し、成虫で越冬する。




北海道のヒオドシチョウ


[ヒオドシチョウの飼育記録]

 
6月12日 ヤナギの木で幼虫を採集

 
6月13日 蛹化 翌日には蛹になりました

 
6月23日 羽化 綺麗なヒオドシチョウが羽化しました


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コムラサキ

2023年09月30日 |  ●タテハチョウ科


コムラサキ Apatura metis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] バッコウヤナギなどのヤナギ類・ドロノキ・ヤマナラシなど
[時 期] 5月~10月
※ 開張は約55㎜~70㎜前後のタテハチョウ科コムラサキ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し産地はやや局地的で個体数は普通。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
コムラサキはオオムラサキ同様、光の当たり具合で翅が紫色に輝く大変美しい蝶です。
オオムラサキよりは小ぶりですが、樹液に集まったり獣糞に集まる習性はオオムラサキ同様です。
雌雄共に吸水する習性を持っています。
年2~3回発生し、幼虫で越冬する。
越冬幼虫はヤナギ類の樹皮でじっとして冬を越す。

北海道で見られるコムラサキ亜科は以下の3種
🔳 ゴマダラチョウ・・・エゾエノキ
🔳 コムラサキ・・・ヤナギ類・ドロノキ・ヤマナラシなど
🔳 オオムラサキ・・・エゾエノキ
※ アカボシゴマラダが2008年9月の札幌市豊平区内で成虫が確認されている



2011年7月 札幌市南区



2017年7月 石狩市



2019年6月 富良野市


 
2010年7月 厚沢部町


 
2010年7月・8月 野幌森林公園


 
2013年7月 札幌市南区


[コムラサキの幼虫]

 
バッコウヤナギやドロノキで見つけたコムラサキの幼虫


[コムラサキの飼育記録A]

 
 
5月29日 バッコウヤナギと思う葉から幼虫を採集

 
左:6月10日 38㎜
右:6月20日 45㎜

 
6月23日 蛹化

 
 
7月2日 羽化(綺麗なメスのコムラサキの羽化に成功しました)


[コムラサキの飼育記録B]

 
6月15日 幼虫採集


7月6日 前蛹

 
7月6日 蛹化


7月16日 羽化(残念ながら今回は羽化不全となってしまった)


 
 

オオムラサキの幼虫の顔

 
 

コムラサキの幼虫の顔


[オオムラサキとコムラサキの比較写真]

 
左:コムラサキ(メス)・・・翅表は褐色で橙色紋と黄色紋をもつ
右:コムラサキ(オス)・・・見る角度によって紫色に輝き美しい


オオムラサキ(オス)・・・翅表は基半部が紫色が強く美しい


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オオミスジ

2023年09月28日 |  ●タテハチョウ科


オオミスジ Neptis aiwina (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] スモモ・ウメ・アンズなど
[時 期] 7月~8月
※ 開張は約62㎜~68㎜前後のタテハチョウ科イチモンジチョウ亜科に属する蝶の仲間。

北海道・本州に分布しており、平地~山地に生息し産地は局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
食草から農家や農地周辺の果樹で発生している事が多く、付近にそうした環境が見られる所で見られる機会が多い。
ミスジチョウ類の中では最も大きい蝶で、前翅中央にある白帯は途切れず途中で凹凸が見られるのが特徴。
年1回発生し、幼虫で越冬する。
越冬幼虫はスモモやウメなどのゴツゴツした樹皮の表面でじっとして冬を越す。
その頃の幼虫の体長も5㎜前後と大変小さく、見つけるのは至難の業と言えるでしょう。

北海道で見られるイチモンジチョウ亜科は以下の7種
🔳 ミスジチョウ・・・カエデ類・オガラバナなど
🔳 オオミスジ・・・スモモ・ウメ・アンズなど
🔳 フタスジチョウ・・・ホザキシモツケ・エゾシモツケ・ユキヤナギ・コデマリなど
🔳 コミスジ・・・エゾヤマハギ・ナンテンハギ・ハリエンジュ・イヌエンジュなど
🔳 イチモンジチョウ・・・タニウツギ・エゾヒョウタンボク・スイカズラ・キンギンボク・クロミノウグイスカズラなど
🔳 アサマイチモンジ・・・スイカズラ科など
🔳 オオイチモンジ・・・ドロノキ・ヤマナラシなど






北海道のオオミスジ


 
スモモの木で見られたオオミスジの幼虫と蛹


[オオミスジの幼虫]

 
 


[オオミスジの蛹]

 


[飼育で羽化したオオミスジの成虫]

 


[近似種の比較写真]

 
左:オオミスジ・・・赤丸部分では白帯の上面に凹凸が見られる
右:コミスジ・・・赤丸部分の白帯が途切れる

 
左:ミスジチョウ・・・赤丸部分の白帯はなめらかな1本線となる
右:フタスジチョウ・・・赤丸部分の白帯は細かく途切れる


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オオムラサキ

2022年02月13日 |  ●タテハチョウ科


オオムラサキ Sasakia charonda (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] エノキ・エゾエノキ
[時 期] 6月~8月
※ 開張は約85㎜~103㎜前後のタテハチョウ科コムラサキ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し産地は局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
また日中クヌギやハルニレなどの樹液に集まる姿も見られる。
♂の翅は濃い紫色で、♀の翅は黒~茶色っぽい色をしている。
日本の国蝶として知られ、その美しさから乱獲され年々減少の一途をたどる蝶です。
北海道ではオオムラサキを守る活動を続けてる方々のおかげで細々と生息しております。
本種は最初に日本で発見され(種の基産地は神奈川県)、属名の Sasakia は佐々木忠次郎に献名された。

北海道で見られるコムラサキ亜科は以下の3種
🔳 ゴマダラチョウ・・・エゾエノキ
🔳 コムラサキ・・・ヤナギ類・ドロノキ・ヤマナラシなど
🔳 オオムラサキ・・・エゾエノキ
※ アカボシゴマラダが2008年9月の札幌市豊平区内で成虫が確認されている



自宅で飼育した♂のオオムラサキの羽化直後の写真







日中に山地のガレ場では多数のオオムラサキの成虫を見る事が出来ます。



山地の葉の上で休むオオムラサキ









オオムラサキの幼虫
このとっても可愛らしい顔が見たくて毎年探してしまいます。


[オオムラサキの幼虫]

 
左:越冬前は褐色色に変化し、木を降りて落葉裏へ移動します。
右:孵化した幼虫はエノキの葉を食べ大きくなります

 
左:エノキの葉では日中こうして捕食者に見つからない様じっとしてる子が多い
右:冬になるとこうして落ち葉の裏で越冬しています


左:越冬前の茶色くなった幼虫
右:蛹になる前のオオムラサキの幼虫


[オオムラサキの蛹]

 


 
 

オオムラサキの幼虫の顔

 
 

コムラサキの幼虫の顔


[オオムラサキとコムラサキの比較写真]

 
左:コムラサキ(メス)・・・翅表は褐色で橙色紋と黄色紋をもつ
右:コムラサキ(オス)・・・見る角度によって紫色に輝き美しい


オオムラサキ(オス)・・・翅表は基半部が紫色が強く美しい


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シータテハ

2022年01月02日 |  ●タテハチョウ科


シータテハ Polygonia c-album (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハルニレ・エノキ・オヒョウ・ホップ・カラハナソウ・コアカソなど
[時 期] 3月~11月
※ 開張は約44㎜~47㎜前後のタテハチョウ科タテハチョウ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に明るめの林縁で休んでいる個体や、花や樹液に来る個体が見られる。
夏型と秋型があり、翅の形や地色などに若干の変異が見られる。
近似種のキタテハに似るが、本種の方が翅の外縁の突起が大きく丸い。
成虫越冬の為、北海道では真冬の厳冬期意外ほぼ通年見る事が出来る。
卵はホストの葉の裏表に1卵づつ産卵。
基本は年二化で、成虫で越冬し産卵後に育った幼虫は5月~8月頃に羽化(第一化_夏型)
羽化した個体はさらに産卵し育った幼虫は8月~9月に羽化します(第二化_秋型)その後、成虫のまま越冬します。





札幌市内でも普通に見られ、春に成虫越冬したシータテハが
日のあたる所で休んでいる姿を良く目にする



秋になっても割と綺麗な個体が見られる時がある
山地で日のあたる枝に静止するシータテハ




翅を閉じて止まると、白いC型の紋が見られる、シータテハの名前の由来である


[シータテハの飼育記録]

 
6月14日 ハルニレの葉で幼虫採集

 
左:6月26日 蛹化
右:7月3日 羽化


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ジャノメチョウ

2021年12月30日 |  ●タテハチョウ科


ジャノメチョウ Minois dryas (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クサヨシ・エゾカモジグサ・ナガハグサ・ススキ・コメススキ・ショウジョウスゲなど
[時 期] 7月~9月
※ 開張は約48㎜~54㎜前後のタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~低山地に生息し個体数は少ない。
明るい草原や林の周辺に多く見られる、北海道ではやや局地的で個体数は少ない。
♂は♀よりも小型で翅の表面は暗い、♀は明るい褐色となる。
また和名の由来となる『蛇の目』の眼状紋が♂よりも♀の方が大きく目立ちます。



北海道苫前郡で見つけたジャノメチョウ♂







北海道松前郡では海岸付近で良く見られるジャノメチョウ



北海道上ノ国町のジャノメチョウ



北海道石狩市のジャノメチョウ


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クジャクチョウ

2018年03月21日 |  ●タテハチョウ科


クジャクチョウ Inachis io (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] エゾイラクサ・ホソバイラクサなどのイラクサ類・カラハナソウなど
[時 期] 4月~10月
※ 開張は約52㎜~56㎜前後のタテハチョウ科タテハチョウ亜科に属する蝶の仲間。

北海道・本州に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
北海道では平地~山地まで広く分布し個体数は多いが、本州では高地で見られ個体数も少ない。
成虫越冬する為冬に枯葉の下や民家の物置などでも時折見られる。
春には翅の傷んだ、越冬個体が多く見られるが時折綺麗な個体も見られる。
翅を広げた姿は鮮やかでクジャクの様な眼状紋がありとても美しい翅を持つ蝶です。
林縁をヒラヒラと飛ぶ姿は優雅で美しい、北海道を代表するタテハチョウ科の一種です。



札幌市の雑木林で撮影した越冬個体のクジャクチョウ


 
 
 
 
 
北海道のクジャクチョウ


[クジャクチョウの幼虫と蛹]

 
 
イラクサ類やカラハナソウで見られたクジャクチョウの幼虫と、飼育下での蛹


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アカタテハ

2015年02月23日 |  ●タテハチョウ科

アカタテハ Vanessa indica
2010年9月 北海道

分布[日本各地] 時期[3-11月] 開張[53-59㎜]
ホスト[アカソ・エゾイラクサ・カラムシ・ヤブマオなど]
写真の個体は日中にアザミに吸密に来たアカタテハを撮影。

日本各地に生息するタテハチョウ科に属する蝶の仲間。
アカタテハは成虫で越冬する為、早春から出始め各地の平地~山地の花で吸密する姿を見る事が出来る。
個体数はそれほど多いものではない。

近似種のヒメアカタテハに良くにており、アカタテハの方が若干大きい。
またアカタテハの後翅表面が暗褐色になることでも区別出来る。
♂と♀の区別はなかなか難しい様です。



2010年9月 北海道 アカタテハ Vanessa indica
1枚目の画像と同じ個体のアカタテハ。



2011年9月 北海道 アカタテハ Vanessa indica
標高約800M付近の林道で撮影したアカタテハ。



2010年8月 北海道 アカタテハ Vanessa indica
低山地の林道で日向ぼっこをするアカタテハ。


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アオタテハモドキ

2015年02月22日 |  ●タテハチョウ科

アオタテハモドキ Junonia orithya
2012年7月 沖縄県

分布[九州南部・沖縄諸島以南] 時期[1-12月] 開張[50-60㎜]
ホスト[キツネノゴマ・オオバコ・ヘラオオバコ・イワダレソウ・オギノツメなど]
写真の個体は日中に花に止まったアオタテハモドキを撮影。

九州南部・沖縄諸島以南に生息するタテハチョウ科に属する蝶の仲間。
本種は荒地などの日当たりの良い草原や、耕作地などの周辺などで良く見られる様です。
♂の翅表は青いメタリック色で、目玉模様が付いていてとても美しい南方系の蝶です。
♀の翅表は黒褐色で、♂同様目玉模様がついていますが、♂と比べるといくぶん地味な印象をうけます。
翅の模様は近似種のタテハモドキ[Junonia almana]に似ているが、アオタテハモドキの目玉模様はさほど大きくない。
アオタテハモドキは分布域では一年中成虫が見られる。



2012年7月 沖縄県 アオタテハモドキ Junonia orithya
1枚目の画像と同じ個体、黄色い花に止まるアオタテハモドキ。



2012年7月 沖縄県 アオタテハモドキ Junonia orithya
1枚目の画像と同じ個体、チラっと翅の表面が見えるが、茶褐色なので♀の様です。


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