こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ハッカハムシ

2022年02月28日 |  ●ハムシ科


ハッカハムシ Chrysolina exanthematica (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハッカ・アオジソなどのシソ科植物
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約8㎜~11㎜前後のハムシ科ハムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~低山地に生息し局地的だが個体数は多い。
ハッカハムシはやや湿ったシソ科植物の生える環境で見られ、日中にホストの葉の上でなどで見られる。
成虫・幼虫は共にハッカや青ジソなどの葉を食べる。
体は金属光沢のある鈍い金銅色に輝き、上翅には縦に並ぶ黒色の列状斑紋が見られる。
産地によって色彩が若干違い、特に北海道南部で見られる濃藍色の色彩はとても美しい。
成虫は朽木内部または土中などで越冬する事が知られている。






札幌市内で見られたハッカハムシ



海岸で見られたハッカハムシ



北海道北部で見られたハッカハムシ


[北海道北部・東部で得られた個体]

 
 
北部・東部ではシルバー色の個体が多く見られる


[北海道南部で得られた個体]

 
 
南部では局地的に濃藍色個体が見られる地域がある


[採集時のハッカハムシ]

 
 

[ハッカハムシの生息地]

 


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ツマグロツツシンクイ

2022年02月27日 |  ●その他科


ツマグロツツシンクイ Hylecoetus dermestoides (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約7㎜~18㎜前後のツツシンクイ科ツマグロツツシンクイ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は少ない。
成虫は日中に、山地の伐採木などに集まるがオスは伐採木には集まらない為、珍種である。
体は細長く円筒状、色彩はオレンジ色で頭部は黒い。
オスは頭部と胸部が黒く触覚の様な髭が発達している。




エゾマツに産卵に来たツマグロツツシンクイのメス




採集したツマグロツツシンクイのメスと産卵された卵



採集時のツマグロツツシンクイ



ツマグロツツシンクイのメスの標本




ツマグロツツシンクイのオスの標本


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ハナウドゾウムシ

2022年02月26日 |  ●ゾウムシ科


ハナウドゾウムシ Catapionus viridimetallicus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] オオハナウドなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約9.5㎜~14㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は多い。
成虫は日中に、オオハナウド・フキなどの葉の上で見られる。
北海道では良く見かけるゾウムシの1種ですが、本州では青森県などで見られる。
北海道低地では12-14㎜と大型個体が多く、大雪山などの高山帯では9.5-12㎜と
小型となる傾向があり、また高山帯では緑色の個体が見られる。


 
 
春咲き、若葉を齧るハナウドゾムシ







低山地で見られた個体



市内の山地で見られたハナウドゾムシ







北海道の高山帯で見られたハナウドゾムシ


 
 
 
 
 
北海道で見られたハナウドゾムシの色んな写真


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フタオタマムシ

2022年02月25日 |  ●タマムシ科


フタオタマムシ Dicerc furcata (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] ヤナギ・カンバ類など
[時 期] 6月~7月
※ 体長は約14㎜~23㎜前後のタマムシ科ルリタマムシ亜科に属する甲虫。

北海道に分布しており、平地~山地に生息し個体数はやや少ない。
成虫は日中にヤナギやヤチダモ・カンバ類などの衰弱した幹で見る事が出来る。
体は錆色で褐色と黒色の模様がまばらにある。上翅末端は緩やかに細くなっている。
♂の中脛節には棘状突起がある。







ヤナギの衰弱木にいたフタオタマムシ





山地の林道脇の葉の上で見つけたフタオタマムシ



伐採木の積まれた土場に来ていたフタオタマムシ





ヤナギの衰弱木に来ていたフタオタマムシ


[フタオタマムシの標本]

 


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ホソコゲチャセマルケシキスイ

2022年02月24日 |  ●その他科


ホソコゲチャセマルケシキスイ Amphicrossus hisamatsui (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 樹液など
[時 期] 6月~9月
※ 体長は約4.1㎜~4.8㎜前後のケシキスイ科コゲチャセマルケシキスイ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は樹皮の裂け目や、樹液などに集まる。
上翅は肩部で幅が最大となり、♂の翅の中央部分には一対の毛束が見られる。
ケシキスイの名前は漢字で書くと『芥子木吸』と書き、芥子(ケシ)粒の様に小さいく
木の樹液を吸うと言う意味。





ケヤキの樹液の出ている樹皮に複数のホソコゲチャセマルケシキスイが付いていた


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ベッコウハゴロモ

2022年02月23日 | ■カメムシ目


ベッコウハゴロモ Orosanga japonicus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クズ・ヤマノイモ・ミカン・ウツギなどの汁を吸う
[時 期] 7月~9月
※ 体長は約9㎜~11㎜前後のハゴロモ科に属する昆虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
北海道では主に南部に分布しており、平地~山地まで幅広く見られます。
ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)は日中にクズなどの生い茂る草むらなどの葉の上で見られる。
前翅は褐色で2本の白色帯が見られ、翅の端には目玉の様な眼状紋が特徴的。
幼虫は腹部末端にロウ物質でつくった細い糸を身に着けており、ハリネズミの様な不思議な形をしている。



林道脇の葉の上で休むベッコウハゴロモ



海岸付近の草むらで見つけたベッコウハゴロモ



横から見たベッコウハゴロモ



羽化したばかりの様で、隣に幼虫の脱皮した殻が見られる



ベッコウハゴロモの幼虫


 
 
 
 
 
 
北海道のベッコウハゴロモの色々な写真(斑紋には色んな変異が見られる)


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ヒョウタンゴミムシ

2022年02月22日 |  ●オサムシ科


ヒョウタンゴミムシ Ancyrona haroldi (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 小昆虫など
[時 期] 3月~10月
※ 体長は約15㎜~20㎜前後のオサムシ科ヒョウタンゴミムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、海岸に生息し個体数はやや少ない。
成虫は海岸の砂浜の流木や人工物の下などで見られる。
体は黒光りして、上翅には太い筋が見られる、クワガタの様な大きな顎で
日中は流木や藻・人工物などの下に潜り込んでおり、
日没後に地表に出てハマベハサミムシなどの昆虫やオカダンゴムシなどの小型甲殻類の死骸を食べる。











砂浜の流木をひっくり返すとヒョウタンゴミムシが見つかる


[採集時のヒョウタンゴミムシと生息環境]

 
左:採集時のヒョウタンゴミムシ
右:ヒョウタンゴミムシの生息する砂浜


[ヒョウタンゴミムシの標本]



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ハロルドヒメコクヌスト

2022年02月21日 |  ●その他科


ハロルドヒメコクヌスト Ancyrona haroldi (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 枯れ木など
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約4㎜~5㎜前後のヒメコクヌスト科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数はやや少ない。
成虫は古めの倒木や衰弱した木の樹皮の裂け目などで見られる。
体は灰色の毛が生えており、上翅には淡黄白色の縦長の紋が対で見られる。
木の樹皮に自分で窪みを作り成虫で越冬する。
コクヌスト科からヒメコクヌスト科へ昇格を遂げたハロルドヒメコクヌスト。
探すとなかなか見つからないが、ふとした時に副産物として見られる事がある。
体型は扁平で横から見ると平べったいのでケシキスイのように見える。





夕方、市内の住宅街にある1本のナナカマドの木の周りを何気に
見ていると、割と小さな虫たちがあっちへこっちへ飛翔しているのが目についた。
その中で1匹の甲虫らしき小さい虫がナナカマドの樹皮に張り付いて止まったので
近寄って確認すると、5ミリ前後のハロルドヒメコクヌストでした。



樹皮の上を歩き始めて、木の裂けめの隙間に潜り込むと、その奥から小型の個体が現れた
この2匹は夫婦だったのかも知れない、妻の帰りを待つ夫のようですww
大きいのはおそらく♀か、小型の個体は♂個体かもしれません。



市内の森で見つけたハロルドヒメコクヌスト



クワの枯れ枝から羽化したハロルドヒメコクヌスト


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シュルツェマダニ

2022年02月20日 | 探索日記(生物)


シュルツェマダニ
北海道・本州に分布するマダニの仲間で、体長は2.5㎜~3.2㎜前後。
シュルツェマダニ(Ixodes persulcatus)は、ダニ目・マダニ科・マダニ属に分類されるダニの一種。
散策にはクマに次いで十分に気を付けたい危険生物。。。


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ニンフホソハナカミキリ

2022年02月19日 |  ●カミキリムシ科


ニンフホソハナカミキリ Parastrangalis nymphula (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹・針葉樹各種
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約9㎜~13㎜前後のカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は山地のショウマやセリ科の花などに飛来する個体が複数見る事が出来る。
体色は黒色で上翅は黄褐色で側縁に黒条、黄白色の紋があるが地域差や個体差がある。
触覚は黒く、第8節後半と9節・10節が白色となる。
近似種のタテジマ(ホソ)ハナカミキリ似るので同定には注意が必要(最後の写真参照)





山地の花に良く集まり、付近の葉で止まった所を撮影


 
 
 
 

北海道のニンフホソハナカミキリの写真


[ニンフホソハナカミキリとタテジマ(ホソ)ハナカミキリの区別]

 

ニンフホソハナカミキリ・・・触覚は第8節後半と9節・10節が白色となる、前胸背では釣り鐘状(出現時期:5-8月 ホスト:広葉樹・針葉樹各種)

 

タテジマ(ホソ)ハナカミキリ・・・触覚は第9・10節と11節基部が白色となる、前胸背では裾が広くラッパ状(出現時期:5-8月 ホスト:ヤマザクラなど)


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