こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ナガゴマフカミキリ

2022年07月28日 |  ●カミキリムシ科


ナガゴマフカミキリ Mesosa longipennis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種
[時 期] 4月~9月
※ 体長は約11㎜~22㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に広葉樹の伐採木・衰弱木・薪などで多く見られる。
体形は面長で茶色の上翅に黒と白の波型模様が見られる。
小さい黒いゴマが上翅全体的に散りばめられている。
触覚は黒と白のまだら模様となり、オスの触覚はメスよりも長い。



広葉樹の伐採木に来ていたナガゴマフカミキリ



菌に侵され死んでいたナガゴマフカミキリ


 
 
 
北海道で見られるナガゴマフカミキリの写真


[ミズナラ材から羽化したナガゴマフカミキリ]

 


[ナガゴマフカミキリの幼虫]

 
クズの枯れ枝から出てきたナガゴマフカミキリと思われる幼虫


[ナガゴマフカミキリの標本]




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アマミホソコバネカミキリ

2022年07月27日 |  ●カミキリムシ科


アマミホソコバネカミキリ Necydaris moriyai (奄美大島)

[分 布] 奄美大島
[食 樹] イタジイなど
[時 期] 6月~7月
※ 体長は約18㎜~25㎜前後のカミキリムシ科ホソコバネカミキリ亜科に属する甲虫。

奄美大島に分布しており、産地は局地的で個体数は少ない。
成虫は日中にイタジイなどの衰弱木などで見られる。
近似種のアイヌホソコバネカミキリ・オニホソコバネカミキリに似るが、頭・前胸がより幅広く腹節はより長い。
上翅は赤褐色で側縁・会合線は細く黒色。
腹節は第1節と第2節中央を除き赤褐色となる。
1969年に守屋爽一氏により発見される。
通称:「モリヤイ」



アマミホソコバネカミキリ Necydaris moriyai (奄美大島)
※ 写真1・2 共に2019年に知人のW氏に頂いたアマミホソコバネカミキリ


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アカジマトラカミキリ

2022年07月26日 |  ●カミキリムシ科


アカジマトラカミキリ Anaglyptus bellus (山梨県)

[分 布] 本州・四国・九州
[食 樹] ケヤキ・エノキ・エゾエノキ・マメガキなど
[時 期] 8月~10月
※ 体長は約16㎜~19㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

本州・四国・九州に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は日中にケヤキ・エノキなどの伐採木や衰弱木などで見られる他、花にも飛来する。
本種は晩夏~秋にかけて出現し主に夕刻に活発に活動する。
翅は赤と黒の縞模様が特徴的なカミキリムシです。


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リンゴカミキリ

2022年07月25日 |  ●カミキリムシ科


リンゴカミキリ Oberea japonica (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] サクラ・ナシ・リンゴ・モモ・スモモ・ウメ・マルメロなど
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約13㎜~21㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は日中にホストの葉の上などで見られる。
頭部・触覚は黒色で、上翅も基部以外は黒いが灰色がかる。
胸部・上翅基部・脚は橙黄色でメリハリの利いたスマートなカミキリムシです。
成虫はサクラ類の葉の中央の脈を食べるので特徴的な食痕が見られる。
リンゴカミキリは里山以外にも、市街地や公園などのサクラ類などでも見られる。



枝の中で成虫になった状態で死んでいたリンゴカミキリ
リンゴカミキリは羽化までに2年かかると言われていますが、枝に潜り込んだ幼虫は
1年目は枝の先端を垂直に切断し、2年目の幼虫は斜めにカットする習性があります。



2匹目のリンゴカミキリ





3匹目のリンゴカミキリ



4匹目のリンゴカミキリ



腹節の末端は黒色になっている。
オスはアーチ状に凹み、メスは逆ロート状に浅く凹んでいます





上翅は黒く、腹部は綺麗な黄色のツートンカラーのお洒落なカミキリムシです







札幌市内で採集したリンゴカミキリ



リンゴカミキリ(室内撮影)


 
 
 
札幌市内で見つけたリンゴカミキリの羽脱孔(ナナカマド・ヒメリンゴ)


 
 
 
 
2023年 北海道 羽化(リンゴカミキリ)


[初めて採集したリンゴカミキリ]

 
左:先端をリンゴカミキリが切り取って落としたもの
右:切り落とした部分から15cm程度下部には小さい穴が開いてます、おそらく水切りの為かと思います

 
左:材から取り出したリンゴカミキリの蛹
右:人生初のリンゴカミキリは見事羽化不全でした(泣)


[蛹と羽化不全のリンゴカミキリ]

 
枝にすっぽり入って蛹化し、羽化不全のリンゴカミキリ


[リンゴカミキリの標本]

 


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ケシカミキリ

2022年06月15日 |  ●カミキリムシ科


ケシカミキリ Sciades tonsus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] オニグルミ・カシワ・ハマナス・広葉樹各種・マツ科
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約2㎜~4.2㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は日中に広葉樹やマツ科などの枯れ枝で見られる。
カミキリムシの仲間の中で、最も小型のケシカミキリ。
体長の個体差はあるものの、小さいもので2㎜ないくらいの小ささです。
体型は太短く、体色は灰褐色。
まばらに黒い小紋が散りばめられているが、中央よりやや後方にある太い黒帯が特徴的で
上翅基部開合部にはV字状の黒い模様も見られる。
クリチビカミキリに似るが斑紋などで区別できます(最下の比較写真参照)





広葉樹の枯れ枝で見つけたケシカミキリ



クリの花のスウィーピングで採集したケシカミキリ

 
 
ハマナスの細枝から羽化したケシカミキリ


[ケシカミキリとクリチビカミキリの標本]



上:ケシカミキリ・・・広葉樹のスウィーピングにて(北海道)
下:クリチビカミキリ・・・カシワ・ミズナラなどのスウィーピングにて(北海道)


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キボシカミキリ

2022年03月25日 |  ●カミキリムシ科


キボシカミキリ Psacothea hilaris (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クワ・イチジクなど
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約14㎜~30㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中にクワやイチジクなどの衰弱木・生木などに集まる。
体は黒色で灰白色の微毛に覆われ上翅の翅端の内・外角がわずかに尖る。
触角の長さは、雄では体長の3倍、雌は体長の2倍程度となる。

地域によっていくつかの亜種に分かれているが交雑などにより、今後ますます種の同定が困難になってくると思われる。
前胸部の左右端には黄色の縦紋が見れるが、この黄色縦紋については連続し1本の縦状になっているのが『関東(東日本)型』と呼ばれ
途中で途切れているのが『関西(西日本)型』と呼ばれている。
※ 北海道南部で見られる個体群はこの黄色縦紋は途切れる為、関西型になると思われる。
DNA解析によれば関西型が中国大陸の個体群、関東型が台湾の個体群と同じ塩基配列を有している。
しかし、近年では地球温暖化の影響もあってか、関西型も東北地方まで分布を広げており、両種の交雑が起こっていると考えられている。




クワの葉で見られたキボシカミキリ



クワの細い枝で見つけたキボシカミキリ



クワの葉を齧るキボシカミキリ







クワの細枝で見られたキボシカミキリ


クワの衰弱木で見られたキボシカミキリ



真横から撮影したキボシカミキリ


[採集時のキボシカミキリ]

 
 
 



[キボシカミキリの標本]


キボシカミキリ
左(雌表):中(雌裏):右(雄表)
キボシカミキリの標本
以前『月刊むし』にて『北海道のキボシカミキリ』の短報を書かせて頂いた際に掲載した
北海道のキボシカミキリです、現地での個体数は多くクワの害虫として定着しそうです。


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ツヤケシハナカミキリ

2022年03月21日 |  ●カミキリムシ科


ツヤケシハナカミキリ Anastrangalia scotodes (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 針葉樹各種
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約8㎜~12.5㎜前後のカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
成虫は日中に花に良く集まり、マツ科伐採木や倒木などにも集まる。
♂の色彩は黒色で、♀は赤色や黒色または赤色と黒色の混ざった斑紋変異などが見られる。
和名の通り上翅には艶が無くまさに『艶消し』となっている。



交尾中のツヤケシハナカミキリ(赤翅タイプの雌)



交尾中のツヤケシハナカミキリ(黒翅に肩部赤紋タイプの雌)



雄のツヤケシハナカミキリ



雌のツヤケシハナカミキリ(赤翅タイプ)



雌のツヤケシハナカミキリ(赤翅タイプ)



針葉樹の伐採木に産卵に来た雌のツヤケシハナカミキリ(赤翅タイプ)



日中ショウマなどの花には次から次へと飛来するツヤケシハナカミキリ


[採集時のツヤケシハナカミキリ]

 
  


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ビロウドカミキリ

2022年03月19日 |  ●カミキリムシ科


ビロウドカミキリ Acalolepta fraudatorix (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約12㎜~25㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に広葉樹の伐採木などで見られる他、夜間灯火にも飛来する。
体はやや太く、前頭には僅かに点刻が見られるが頭頂には点刻がない。
上翅はビロウド状の灰褐色の微毛が生えており、見る角度によって色の濃淡が見られる。
♂の触覚は体長の約2倍、♀は約1.3倍となる。



針葉樹の伐採木に来ていたビロウドカミキリ



何かの菌に侵されて死んでいたビロウドカミキリ



枯れ葉に隠れていたビロウドカミキリ









北海道のビロウドカミキリの写真


[夜間灯火に飛来したビロウドカミキリ]

 


[採集時のビロウドカミキリ]

 


[ビロウドカミキリとニセビロウドカミキリの比較写真]


左:ビロウドカミキリ・・・頭頂には点刻はない・体はやや太い・触覚はオスで体長の約2倍、メスで体長の約1.3倍・上翅は一様にこげ茶色に見える
右:ニセビロウドカミキリ・・・頭頂の点刻が見られる・体は細い・触覚はオスで体長の約2.5倍、メスで体長の約2倍・上翅は一様に薄い茶色に見える


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シラホシヒゲナガコバネカミキリ

2022年03月06日 |  ●カミキリムシ科


シラホシヒゲナガコバネカミキリ Molorchus minor (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] 針葉樹各種
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約7.7㎜~15.5㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布しており、低山地~山地に生息し局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に針葉樹の伐採木などで見られる。
体は黒色で上翅は短く暗茶色、また上翅中央より後方部では白い『逆ハの字型』の紋が見られる。
脚の太もも部分が肥大し、触覚は長く♂では体の2倍以上となる。













山地で見られたシラホシヒゲナガコバネカミキリ



山地のセリ科の花に飛来したシラホシヒゲナガコバネカミキリ



ハルニレの小枝の裏で休んでいた個体





山地のアカエゾマツの倒木で見られたシラホシヒゲナガコバネカミキリ



針葉樹の枯れ枝にいた♂のシラホシヒゲナガコバネカミキリ



杉の伐採枝で見られたシラホシヒゲナガコバネカミキリ


[採集時のシラホシヒゲナガコバネカミキリ]
 


[近似種4種の比較写真]

 
シラホシヒゲナガコバネカミキリ(体長:7.7~15.5㎜)・・・白紋が逆の『ハの字』型をしている、4種の中では一番体も大きい
(ホスト:主にカラマツ・エゾマツ・アカエゾマツ・トドマツ・スギなど)

 
カエデヒゲナガコバネカミキリ(体長:4.5~7㎜)・・・白紋がスポーツブラの様な形をしている
(ホスト:主にトドマツ・エゾマツ・アカマツなど)

 
コジマヒゲナガコバネカミキリ(体長:5.5~8㎜)・・・白紋がV字型で円周がほやける
(ホスト:主にクリ・キブシ・ミズキ・ムラサキシキブなど)

 
コボトケヒゲナガコバネカミキリ(体長:6.5~9㎜)・・・白紋はコウモリ型をしていて、3種の中では一番毛深くて体長も大きい
(ホスト:主にミツバウツギ・キブシ・アブラチャン・クリなど)


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ハスオビヒゲナガカミキリ

2022年03月05日 |  ●カミキリムシ科


ハスオビヒゲナガカミキリ Cleptometopus bimaculatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] キイイチゴ・ハナイカダ・サルナシ・キブシなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約9.5㎜~12㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は日中にキイチゴやサルナシ・キブシなどの枯れ枝で見られる。
体は黄土色で上翅中央付近に『逆ハの字型』の黒紋が見られる。
体の大きさに比べ触覚がとても長いカミキリムシで、♂では体の4.2~4.5倍、♀で3.2~3.5倍となる。
触覚の第1節(付け根)は先端に向かって大きく肥大している。



ミズナラの枯れ枝で、見られたハスオビヒゲナガカミキリ


[北海道で見られるハスオビヒゲナガカミキリ]

 
 
 
 


[採集時のハスオビヒゲナガカミキリ]

 


[ハスオビヒゲナガカミキリの標本]




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