いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

新聞の信頼性の高さ。 reliable altitude of newspaper

2013-08-08 19:37:22 | 日記
 (1)経団連の関係団体が実施した「情報源に関する意識実態調査」で、インターネットへの信頼度の低さがあきらかとなった。「情報が信頼できる」ものとして新聞が57%、テレビ23%、インターネット13%と「新聞」が他を引き離して高く、「社会の動きを知る情報源」としてはテレビ84%、新聞82%、インターネット79%(報道)だった。

 経団連関係のモニター会員対象ということで、インターネットへの依存率の低さが出たのかと思われるが、それでも情報源として29才以下でインターネットをあげたのが90%に達している中で60才以上でも同70%と回答しているので、経団連関係モニター会員調査の特性影響だけでもなさそうだ。

 (2)経済分野の情報収集で利用する情報源として新聞が78%、テレビ72%、インターネット50%だった。情報化社会、ネット社会の成熟がいわれる現在社会情勢ではあるが、ネット利用が貴重な「情報収集」よりは「通信、ゲーム機能」中心の利用傾向が伺える結果だ。

 インターネットの情報の信頼性(13%)が極めて低いことが意外な傾向であるが、情報への不正侵入、改ざん、流出、漏えいが主要国の重要機関でひん発しており、有効な安全防止対策も打ち出せない中でのネット情報の信頼性欠如だ。
 インターネットの社会的影響力の高さに反比例する信頼性の欠如は、中身、内容以上に安全性の情報管理の精度に課題を残すものだ。

 (3)新聞、テレビに比較して歴史も浅く利用発展途上のインターネットではあるが、今やネット社会として電子書籍・新聞化促進時代を迎えて、信頼性の向上は情報管理、提供事業者の責務となっている。

 テレビの信頼性の低さ(23%)も情報改ざん、やらせ問題が影響しているのではないのか。

 (4)同調査データでは、総じて新聞の評価の高さ(reliable altitude of newspaper)が目につく。
 若者中心に新聞離れが進んで世界的に新聞業界の経営不振、事業合併が続く中で、新聞の分析力、検証力、解説力、比較力、批評力、資料性の豊富さ、多様さの特性(peculiarity)が情報力として信頼され支持を受けている結果だ(なおさら近年の新聞の批評力の劣化は問題がある)。

 経団連関係団体のモニター会員対象の調査というシチュエーションも影響しているとも思われるが、新聞の情報力の特性が見直されることは文化力として意義がある。

 (5)電子書籍化推進でもペーパーブックの特性、貴重性の多様さは高くあり、しかし新聞、ペーパーブックともに購買力の低下で事業経営不振にあり、また環境時代を迎えてペーパーレス化、資源(パルプ)減少の問題もあり、将来的には新聞の特性をいかした情報電子化の方向性は避けられずに、読みやすく、操作しやすい、特性機能構成でさらに高度に進化する必要があるし、まったくあたらしい情報電子媒体の出現にも期待したい。

 米国ではアマゾン・コム創業者がワシントン・ポスト紙を買収して電子化に注目が集まっている。

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