いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日米通算記録の評価。 assessment of the u.s-japan sum total records

2013-08-24 20:02:48 | 日記
 (1)ヤンキースのイチロー選手が日米通算(the u.s-japan sum total records)4000安打(日1278 米2722)を達成した。現在所属する長い歴史と伝統のある野球最高峰とされる米大リーグで4000安打以上はイチロー選手を含めて3人しかいない快挙だ。

 その米大リーグで通算最多安打記録を持つダントツの4256安打でトップのピート・ローズさんがコメントでイチロー選手の記録を認めない発言をして、さらに将来的にも自身の記録が抜かれることはないとの確信の発言をメディアに語っている。

 (2)今年40才を迎えるイチロー選手にしても、ピート・ローズさんの記録を抜くのは確かに相当の厚い壁が立ちはだかっているのは間違いない。10年連続の年間200安打の未踏の「米大リーグ」新記録を達成するなど順風満帆の時代とは違って、ここ3年は当たり前の3割をキープできずに2割7分台、年間安打も100安打強と半減して、力の衰えは歴然としている。

 近年は日本人大リーガーも増えて、記録も「日米通算」が基準となって米大リーグでもその評価も表向き賞賛とは裏腹のメジャーリーグの自負としてのシビアな見方も必ずある。

 (3)歴史と伝統のメジャーリーグとしての威厳、自負が絶えず格の違いを見せつけてきた。かって王貞治さんが日本プロ野球界でホームラン世界記録868本を達成した時も球場の狭さや野球の違いを理由に米国ではシビアな見方が聞かれた。

 そういう意味ではイチロー選手が米大リーグだけで10年連続年間200安打新記録達成は米国唯一論をもってしても、異論を唱えようもない日本人大リーガーの偉業であった。

 (4)ただし、そのイチロー選手も足の速さで稼ぐ内野安打の多さ、当てるだけの(それが芸術的打撃であるが)ヒット中心の打撃に対して、米大リーグの野球(dynamism)ではないとの批判(報道)はつきまとっていた。

 一方では野球にスピードを持ち込んで、ホームラン狙いの野球から守備範囲の広さ、肩の強さも含めて本来のスリリング(thrilling)な緊張感のあるプレーを評価する声も聞かれた。

 (5)結局、日本と米国プロ野球では年間試合数、移動距離、体格、プレースタイル、マネージメントと「異質な(heterogeneous)」ともいえる違いは歴然とあるのだから、基本ルールが同じである以上どちらの基準が優位ということもなく、単純に成績記録の数字として比較されるものというのがこれからの普遍的な考え方だ。

 日本プロ野球界での王さんのホームラン世界記録もその通りだし、イチロー選手の日米通算記録も4000安打として現在世界3位ということだ。
 大リーグ在籍だけの記録を特に取り立てて賞賛、評価する必要もない世界共通のプロ野球での成績数字の記録だ。

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