(1)米国の懐(ふところ)の深さ(the depth of bosom)は、たとえばベースボールは太陽のもと昼間にやる健康なスポーツとしてメジャーリーグも昼間のゲームが多く、その球場も必ずしも左右対称ではなくてレフトに比較してライト側グラウンドが長く広かったり、外野席を設けずに観客を入れずに巨大な庭園風なつくりになっている球場もあり、自由奔放な青空のもと子ども心のベースボール魂のような雰囲気がいっぱいなのが特徴だ。
しかしそこでくり広げられるのは世界最高峰ベースボールといわれる全米メジャーリーグでの迫力、実力あるベースボールゲームで、その平然とした落差にまず驚かされる。
(2)今年11月の米国大統領選に向けていよいよ民主、共和党の予備選がスタートした。1日のアイオワ党員集会から全国スタートするのが慣例で、割り当てられた勝利者が獲得する代議員数はわずか全体の1%にすぎないが、全国トップを切っての最初の予備選でその結果動向が全米の注目を集めて今後の予備選の流れを決めるともいわれる。
(3)民主党では立候補当初50%以上の高い支持を集めていたヒラリー・クリントン候補が大きく引き離していたバーニー・サンダース候補と大接戦になり、クリントン候補49.8%、サンダース候補49.6%ときわめてきん差でかろうじて勝利した。
米テレビ各局は「勝利を決めれなかったクリントン氏の負け」と一斉に報道解説して、サンダース候補は「事実上の引き分けのようだ」(報道)と宣言している。
クリントン候補にとってはやはり優勢といわれた7年前の同予備選で当時無名のオバマ候補に敗北して勢いを失っていったことを考えれば、きん差でもわずかに勝利したことは今度は違うと言う感触も持ったのではないのか。
(4)それでも今回も7年前同様に優勢と見られていたアイオワ予備選でほぼ同率に近い大接戦だったことは、今後の予備選を通してもどうなるか予断を許さない長い試練の日々が続く気配だ。
クリントン候補の元国務長官としての高い経験と実績評価とサンダース候補の格差社会是正の新鮮な革新的民主社会主義思想がどう予備選で党員選挙人から受け入れられていくのか、それぞれに安定、既成政治への不満、革新的な政策の実現可能性、財源保障の疑問と問題点を抱えており、クリントン候補が対立批判ばかりでなくていねいに政策実行能力を伝えることができればサンダース候補との政治責任能力の違いを示して優位に立つことが考えられる。
(5)このアイオワ党員集会の民主党候補者選びでは投票形式ではなくて、候補者の演説を聞いて党員選挙人がそれぞれの支持する候補者を「挙手」して(the show of hands)決めるやり方だ。
大統領候補者を決める方法論(methodology)としては実に大ざっぱで大らかで、中にはひとり、ふたりと数え間違いがでそうなものだが(今回のような大接戦では影響もある)、いかにも伝統にのっとったやり方でほほえましいというか逆に民主主義社会のものごとを決める原点を見るようで米国社会の度量(magnanimity)の大きさ、懐の広さ、深さを印象づけるものだ。
(6)アイオワ共和党党員集会は投票形式であったが、これまで過激な強行保守主義発言でトップの支持率を集めていたトランプ候補が共和党本流の保守派の若いクルーズ候補に敗れた。
ここも上位3名が得票率20%台できっ抗しておりやはり混戦模様だが、予備選が進むにつれて一時の興味の高い反権力ムードよりは党員選挙人には大統領候補としての良識ある賢明な思考判断力が支配していくことが十分に考えられ、トランプ候補の苦戦は続くのではないのか。
しかしそこでくり広げられるのは世界最高峰ベースボールといわれる全米メジャーリーグでの迫力、実力あるベースボールゲームで、その平然とした落差にまず驚かされる。
(2)今年11月の米国大統領選に向けていよいよ民主、共和党の予備選がスタートした。1日のアイオワ党員集会から全国スタートするのが慣例で、割り当てられた勝利者が獲得する代議員数はわずか全体の1%にすぎないが、全国トップを切っての最初の予備選でその結果動向が全米の注目を集めて今後の予備選の流れを決めるともいわれる。
(3)民主党では立候補当初50%以上の高い支持を集めていたヒラリー・クリントン候補が大きく引き離していたバーニー・サンダース候補と大接戦になり、クリントン候補49.8%、サンダース候補49.6%ときわめてきん差でかろうじて勝利した。
米テレビ各局は「勝利を決めれなかったクリントン氏の負け」と一斉に報道解説して、サンダース候補は「事実上の引き分けのようだ」(報道)と宣言している。
クリントン候補にとってはやはり優勢といわれた7年前の同予備選で当時無名のオバマ候補に敗北して勢いを失っていったことを考えれば、きん差でもわずかに勝利したことは今度は違うと言う感触も持ったのではないのか。
(4)それでも今回も7年前同様に優勢と見られていたアイオワ予備選でほぼ同率に近い大接戦だったことは、今後の予備選を通してもどうなるか予断を許さない長い試練の日々が続く気配だ。
クリントン候補の元国務長官としての高い経験と実績評価とサンダース候補の格差社会是正の新鮮な革新的民主社会主義思想がどう予備選で党員選挙人から受け入れられていくのか、それぞれに安定、既成政治への不満、革新的な政策の実現可能性、財源保障の疑問と問題点を抱えており、クリントン候補が対立批判ばかりでなくていねいに政策実行能力を伝えることができればサンダース候補との政治責任能力の違いを示して優位に立つことが考えられる。
(5)このアイオワ党員集会の民主党候補者選びでは投票形式ではなくて、候補者の演説を聞いて党員選挙人がそれぞれの支持する候補者を「挙手」して(the show of hands)決めるやり方だ。
大統領候補者を決める方法論(methodology)としては実に大ざっぱで大らかで、中にはひとり、ふたりと数え間違いがでそうなものだが(今回のような大接戦では影響もある)、いかにも伝統にのっとったやり方でほほえましいというか逆に民主主義社会のものごとを決める原点を見るようで米国社会の度量(magnanimity)の大きさ、懐の広さ、深さを印象づけるものだ。
(6)アイオワ共和党党員集会は投票形式であったが、これまで過激な強行保守主義発言でトップの支持率を集めていたトランプ候補が共和党本流の保守派の若いクルーズ候補に敗れた。
ここも上位3名が得票率20%台できっ抗しておりやはり混戦模様だが、予備選が進むにつれて一時の興味の高い反権力ムードよりは党員選挙人には大統領候補としての良識ある賢明な思考判断力が支配していくことが十分に考えられ、トランプ候補の苦戦は続くのではないのか。