いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「一体感」の情報発信。 agreement in a feeling

2011-03-27 19:27:42 | 日記
 (1)広域な大震災になると、当然のように全国の耳目、注目が被災地に集まる。被災地各地では次から次と問題がスパイラル(spiral)に派生するから、対応が後手、後手に回りひとつひとつの問題がそれぞれ個別に突出して露出して、社会全体に危機状況がさらにどんどん増幅していく。ある意味やむを得ない被害心理スパイラルの恐慌と言える。

 被災を免れた地域では、被災地救援の物心両面でのメッセージは強く発せられて、国民的支援の輪は広がる。被災地も支援(する)地も、それぞれの事情の中で限られた情報をもとに、これもある意味勝手に(もちろん自助努力、善意のものであるが)心を痛めて行動するしかないので、一向に社会不安を解消することが出来ないでいる。

 ①危機的心理状態の中では、当然のように自己中心的な自己愛的考えに落ち入るのは自然であるから、被災地各地を比較して(または比較せずに)ストレスによる自分だけがのひとり被害者意識が強くなる。
 ②支援(する)地では、支援一色の自粛協調ムードからやがて支援は支援、支援(する)地の生活は生活という両立、割り切りにも悩むことになる。支援(する)地では多くのスーパーで店内照明を半減し、ディスプレイは消したままだ。

 (2)そこで、被災地も支援(する)地も含めた情報管理、危機管理を政府、内閣官房が統括しなければならないが、被災地の個別の緊急課題の対応に追われてそれさえも十分に機能しなくては、今は情報不連鎖(unchain information)の情報混乱被害のままだ。

 情報発信(information dispatch)の中枢は、被災地各地の①被災状況、②現状、③避難状況、④支援体制、⑤支援状況、それに今回のように原発事故がからむと⑥安全状況を、アイテムごとに比較一覧して整理して開示して、わかりやすく説明して「一体感(agreement in a feeling)」の求心力をはかるべきだ。

 同様に支援(する)地の現状についても、経済状況、経済活動、支援体制、支援状況を比較一覧、開示してわかりやすく被災地、支援(する)地、官民「一体感」の「求心力」を高めることが大切だ。

 整理、比較された情報が不十分で、結果として政府自ら危機感を煽(あお)り混乱を招いている。
 不安解消のための官民「一体感」の情報発信だ。

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