いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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岸田さんの当選バラつけ。 put a red rose of election by kishida

2017-10-23 20:02:55 | 日記
 (1)選挙戦前半の予想は自民党単独で300超議席というのがあったが、今朝の確定段階で284議席と大勝ではあるがちょっと前半予想には届かなかった。
 それでも昨年の米大統領選での米国メディアの予想を覆(くつがえ)すような番狂わせはなく、日本のメディアの選挙分析予想の高い正解率は守られた。

 (2)今朝の報道写真で注目されたのは安倍総裁が候補者ボードの当選の赤いバラをつけるその対(向かって右側)の相手が岸田政調会長であったことだ。本来は選挙を取り仕切る二階幹事長が安倍総裁の相手となるものだが、岸田さんのその奥にいて拍手をしていた。

 ちなみに安倍総裁の向かって左隣りには高村副総裁がいた。自民党を支える副総裁、幹事長を脇にしての岸田政調会長の当選の赤いバラをつける(put a red rose of election by kishida)満面の笑みであった。

 (3)岸田政調会長は選挙では自民党公約づくりの責任者としてたびたび顔を出していたが、これまでの政調会長が当選ボード前でポーズをとるのはあまり(多分ほとんど)見たことがない。

 岸田政調会長は今夏の内閣改造で安倍内閣でこれまでずっと続けてきた外相を辞任して党の役職を自ら希望したといわれる。安倍以後をにらんでの党の役職経験とより自由な立場での総裁候補準備に備えたい意向があったといわれている。

 (4)もうひとりの次期総裁候補の石破議員は安倍総裁(首相)とは距離を置いて、安倍首相の政策には反対の立場をとることが多い。岸田政調会長は安倍内閣の外相として安倍首相を支えて安保外交、改憲問題では必ずしも安倍首相と考えが一致しているわけではないが、閣内で波風を立てずに安倍政権を支えて一部報道で安倍総裁(首相)の禅譲を期待しているともいわれている。

 今回の総選挙の自民党大勝を受けて来年9月の安倍総裁の3選は大きく前進したようにみえるので、その次の総裁選をにらんでの安倍総裁の後押しを期待する戦略がみえる。

 (5)今朝の報道写真の安倍総裁と並んで当選者にバラの花をつける岸田政調会長の姿には、安倍以後の総裁を十分に意識した演出が感じられる光景であった。見方によってはもう安倍以後の総裁指名の思惑が漂う雰囲気がみえた。

 今回の総選挙で立憲民主党が躍進して野党第1党になったからといっても自民党284議席に対して立憲民主党55議席では、ものの数にもならない。

 (6)これまで同様に安倍首相は政治は「結果」とばかりに「数」の力にものをいわせて独自の政策を推し進めていくことが考えられて、岸田政調会長の立場、存在に関心、注目が集まる。

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