●ネコあしといっしょ●の記録

ヤプログ!で更新していたブログの記録。からの続きの日々。

読書●からくりからくさ

2005年09月16日 10時30分36秒 | book
梨木香歩 『からくりからくさ』
                    新潮文庫
蓉子の祖母麻子が亡くなり、

空き家となった日本家屋

女子寮になったこの家を舞台に

市松人形のりかさんと

織物や染色を勉強する女性4人の物語



        

これもずいぶん前に買った本で、

最近はこの人の本しか購入してない

染みこむ本です


書き方を変えればあと2冊ぐらい本ができそうなボリューム。

(本の厚さとかじゃなくね)

登場人物それぞれ、家系のはなしが出てくるんだけれど

見えない糸でつながってる

今回は、家系図を書きながら読んだから、

すごくよくわかったわ~

また書くけど、同著『りかさん』 でもその見えない糸が出てきて

ほほぅとうなる。(これはこの本の後に読むほうがよいね)


こんな内容の緻密さも目を見張るものがあるけど

私がこの人の本が好きなのは、

土や植物がいっぱい出てくるところ。

この日本家屋での生活も然り

土に近い生活から離れてるせいか、本能的に惹かれてしまいますな~

草木の名前は、よく出てくるから図鑑片手に読みたいくらい

わからないものも多いし・・・

蕗のあくのとりかたとか書いてあったら、

なんか勉強になるなぁと思うし


こういう本は、1回だけじゃなくてしばらく寝かせて

再度読むと面白いことが判明

何気に読んでみてよかった~


これが原因?で梨木さんの本を後2冊読破してしまいました。