「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
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PIC AVR 工作室 ブログ



気合で望んだ金環食。


夜21時発表のGPV予報では、都心近辺は雲が厚く
でるっぽいんだけど、じゃぁ中心線付近で北東に
移動したとしても、やっぱり雲は多目みたい。

中心線は少しくらいずれてもいいけど、雲が3時間
の間だけ切れていそうな場所で、かつアクセスの
良さそうなところをピンポイントで探す。

栃木、茨城、埼玉、千葉の県境がごちゃごちゃに
集まっている付近まで行けば、この3時間だけ雲が
殆ど切れているっぽい予想。出てもきっとうす雲。
ホントにこの3時間の間だけ雲が切れて、その前後
は曇りの予報。


直前までは天気が期待できないだろうと思って
アストロソーラーフィルターを厚紙つかって望遠鏡用
とカメラ用に加工するか迷ってたんだけど、急遽
図画工作開始。
drawソフトで描いておいた図を元に切って貼って
をして何とか仕上げ。

あとは、Arduinoベースの赤道儀コントローラの
ファームなんだけど、前回の月食の時の動作不良
について修正方法は検討済みだったんだけど、
Arduino22とArduino1.0の問題があって、とりあえず
実機には書き込み未済。物は物置にあるので、
とりあえずノートPCも一緒に持ってって、現地で
書き換えする方向に。


出発。現地には4時ごろには着ける予定。そこから
設置場所を探したりなど色々していれば6時ぐらい
までに準備は整うだろうという予測。

んで、いい場所見つけて機材を組み立て。組み立てを
始めたころ、東の空は少しずつ白み始めてくるのが
わかったんだけど、雲がうっすら…。うーーーん。
南の空に比べればはるかにマシなんだけど…
西の空はうす雲というより晴れ間。雲の流れ方から
考えて、期待大!

明るくなって朝露が切れ始めたころに、カメラとか
モロモロ全部の全機材を設置。雲がところどころ切れ
はじめたので、6時少し前からテスト撮影を開始。
大きな黒点が見えた。シャッター速度と露出の数値
を色々組み合わせて最適値を探る。黒点が、ちゃんと
図鑑みたいに写っているのをみてプチ感動。

今回買ったフィルターは値段の割りに性能が良さそう
なんだけど、少し減光の度合いが強いかな。正確な
数値はわかんないけど、感覚的にはND100000フィルター
よりも強いんじゃないかな?

きっと、マスカセとかシュミカセとかのF値の小さい
大口径望遠鏡でも安全に使えるようになっているん
だろうと思うんだけど、おいらのガリレオ式R144は
F値がおよそ8。
太陽を撮影するって言うのに、1/1000秒程度で切る
ためにISO感度上げないと追いつかないほど。
ちょっと困る。まぁ、液晶画面で見たところ、
ISO800で撮ってみても太陽撮影なら汚くは見えない
からそっちの方向に。


ふと思い浮かんだ「2分毎にオートレリーズしていけば
いいだろう」のお告げに従って連写開始。

2台体制のもう一台は、200mmF2.8に2倍テレコンのAPS-C
で合成焦点距離は600mm相当。リモコンで手動パチパチ
撮影用。


そろそろ欠け始めという時間になって、うす雲は
相変わらずだけど少しずつ切れていってる様子。
勝った!さすがGPV予報なり。


望遠鏡なんて使って撮ってる人間は周囲にいないので、
お散歩中の地元の人たち片っ端から声を掛けられ、
その都度同じような説明をしないといけないんだけど、
おしゃべりしながら、フィルター付きめがねで眺め
ながら、時々ファインダーも覗いたりしてみんなで
タンノウ。

一緒に眺めていた地元の主婦(?)の人から「キレイねぇ」
といわれてふと気付いた。オイラは巨大な太陽と、それ
をさえぎる巨大な月が蠢く巨大な宇宙空間を想像して
その規模に圧倒されていたんだけど、色とかきれいとか
全然気にしてなかったんだないかな、と。確かに
キレイな形、色だよな。

(これは普通のカメラレンズで撮ったほう)


最大食の時間帯でこれ。やっぱちょっと中心からズレて
いるんだけど、4~50kmほどずれていると考えれば、
逆に言えば写っている月の影のズレは地上と同じおよそ
4~50km分。そのサイズと月のサイズを見比べながら、
月の大きさを実感してみたり。


結局、月食が終わる9時ごろまで、かすかに雲が通る
ときもあったけど、ほぼ3時間全域について晴れ間に
恵まれた。勝った。

十割そばを食べようと思ったら10時開店だったので
あきらめ。そば茶を1袋と名物らしい納豆を買って帰路へ。
帰り道、早速雲が急速に増えてきた。スゴイ予報。


それにしても、何で2分おきにしちゃったのかな?
1分おきでも30秒おきでもよかったジャン!とあとで
反省。容量は全然足りてた。

あと、冬の月食のときに合わせて長時間駆動できる
ようにモータへの給電電圧を下げておいたやつ、
トルク不足が懸念されたので元に戻そうと思って
いたんだけど、時間無かった。結果、ちゃんと追尾
してるときと、追尾速度が妙に遅くなったりしている
ところがあったみたい。帰ってから写真を連続して
見てみたら、追尾のズレの量がマチマチにずれて
いたようで、妙。多分、ところどころ脱調してる。

そのくせ、電池は3時間経っても1メモリも減ってない。
このままなら単三4本だけで10時間以上余裕で駆動
できる消費電力。冬じゃないんだから、電圧上げても
電圧降下は遅いから、もっと高電力で動かしゃよかった。

こういうところは無計画なんだよな。負けた…。


この手の撮影は、いつも「空模様」ばかり気にして、
それ以外が手薄っていうか無計画なんだよな。
イカンな。
それにしても、オイラのkenko製中古品「貧弱、貧弱ゥ」
赤道儀はホントに貧弱だな。ちょっと微風が吹いただけ
でブレブレ。前半はよかったけど、後半は少し風が
強くなってきて、ブレとの戦い。

まぁ、晴れ間に恵まれたのが救いだな。


望遠鏡で撮った方の写真についてはまた後ほど。



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