この夏、大事にしてたもん、二つ失くした。
6月に、18年間一緒におってくれた三毛のスピカを。
そいで十日ほど前に、母を。
なんか不思議な感じ。
猫やとか、人やとか、そんなこと、あんまり関係あらへん。
悲しいとか、そんな気持ちとも違う。
二人とも、いっつもすぐそばでうろちょろしてる感じ。
母は大勢の人から大事にされて、
家を後にする時も、ほんまに大勢の人が見送ってくれはった。
お骨になって帰ってきた翌朝、
家の前の軒下に、大きなクモの巣ができてた。
E.B.ホワイトの「シャーロットのおくりもの」思い出した。
ハムにされそうな子豚のウィルバー を救おうと、
クモのシャーロットが、自分の糸で文字を書く。
「SOME PIG」
え、何匹かの豚?
じゃのうて、このsomeは、「たいした」とか「特別な」とか訳すんやって。
英単語は、学校で教えてくれる意味だけやないんや。
ゆうのを初めて知ったんが、この絵本やった。
母の部屋の前に張られたクモの巣に、
「SOME WOMAN」
とは書かれてなかったけど‥。