「お茶でもしようよ」
誘ってくれはる人がいて、
久しぶりに街に出かけた。
相手二人のうち、一人は50年近くぶり。
お互いに見つけられるんかいな、
ちょっと心配してた。
けど、これがまた、すぐわかったんやねえ。
目ぇやと思う。
マスクがかえってよかったんかも。
テーブルについてマスク外したら、
余計わかりにくなったくらい。
目ぇいうのは、ん十年たっても変わらんのかな。
ランチ食べながら、あれこれあれこれ、
脈絡なくおしゃべり。
せっかくやからゆうんでお店のスタッフに写真撮ってもろて、
コーヒーのお替りまでいただいて、
2時間があっという間に過ぎました。
それにしても今回の女子会、いろいろ感慨深いもんがありました。
まず、待ち合わせ方法とか、ものごとを決めていく過程が、
なんというか、
良う言うたら包容力があるというかゆったりというか。
悪う言うたら非効率というか不確定要素が残ったままというか。
相手二人は二人とも同じような、あれはキャリーバッグていうの?
こんなふうなの押してた。
黒っぽいコートの二人が縦列に並んで、黙々とコロコロ押しながら進む。
その後について歩きながら、
幽体離脱的な目線になってしもた。
我々はひょっとして今、かなりインパクトのある存在かも。
相手の二人は年齢差7~8歳ほどあるはず。
けど、年上の人の方が若こう見えた。
なんでかな。
背筋の伸びとか、
髪の毛のボリュームとか、
話の微妙なずれとか‥。
外から見てなんとなく感じ取れるということは、
自分も外から見られたら、そう感じられてるのかも。
あー、私らこうして歳とっていくんやなあ。
妙に納得させられた、
けどなんでかほっとさせられもした。
良くも悪くも、ちゃーんと前に進んでる私たち。
不思議~な一日でした。