The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ケンペルの「Babyloniaから来た日本人」

2015-08-05 05:19:23 | 世界経済
           ケンペルの『日本誌』に掲載された江戸の地図      
                                                              
 「バビロニアから来た日本人」とは、17世紀の大旅行家ケンペルの発言で、彼は、日本に来る前にメソポタミアに立ち寄り、楔型文字の解読に挑戦していた。

 ケンペルは、当時の日本と日本人を高く評価しているのだが、バビロニアから来て日本人になった人々とは、だれのことだろう、BC538年にエルサレムにもどらなかったユダヤ12部族のうちの10部族か、または、それ以外か。

 ケンペル一行は、江戸城でちょっとしたパーフォーマンスを演ずるのだが、あのゲーテは、
 「こういった方法で 異なる民族が 理解し合うのはすばらしいことだ」

 ところで、ケンペルたちが江戸に向かう途中、歌や踊りで旅の人々を慰める若い女性の一団に出くわす、ケンペルは、
 「なんて魅力的なんだろう」
 そして、
 「ロマンチックなヒツジ飼いのムスメ」

 牧畜社会の伝統を持つ人々にとって「羊飼いの娘」には、独特の思い入れがあると思う、だが、
 「あまり ほめすぎてはいけないな」
 「なにしろ 夜の営みが営みなのだから」

 つまり売笑、こちらでは売春、古代中国では、立派な婦人は人前では笑わなかった、いや、そもそも人中に出なかった、ケンペルたちは、東海道の宿場町の外れで、美しく着飾った少年たちを目撃する、彼らは、旅の男の相手をするのだ、比叡山で猖獗(しょうけつ)を極めた稚児文化は、世俗化して子供たちのナリワイになっていたのだ。

 ケンペル、よく記録してくれた、アメリカの大統領選は次回に。