The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

憲法と仏法 7

2015-08-18 05:32:34 | 世界経済
      
 おんなの前に罪人、ぐるりと江戸のひとびと、役人が、
 「さあ ここに座って」

 左側に赤ん坊、右に罪人、なんていう図だ、ここで、グレード・アップしちゃおう、おんなは花魁(おいらん)にヘンシーン、いいでしょう、ねっ、
 「あちきの ちちを吸って くんなまし」
 「・・・」

 インテリが、
 「おかしいじゃあないか どーして オイランが出てくるんだ」
 「いいんだよ これでなくっちゃあ 話しが面白くならない 話しがすすまないんだ」
 「ぼうやは左 ぬしさんは右に」
 「・・・」
 「さささ 吸って吸って くんなまし」

 「どーして オイランに赤ん坊がいるんだ おかーしーだろーが」
 「うるさい おまえは アカ日だな」
 「・・・」
 「ばーたれ ここでは どーしても 赤ん坊がひつようなんだよ」

 「チュパ チュパ」
 「チュパ チュパ」
 「チュパチュパったら チューパ・チュパ」

 赤ん坊とオトコがうなずいて、
 「イエーイ」
 うれしそうにハイ・タッチ。

 「なっ わかっただろう」
 「ふうん」
 「おまえ すなおじゃあないな ジジイ通信かイヌ・アッチ・ケーだな」

  カーン カーン 
  コージョー コージョー(口上)     
   クルワに買われて イクセイソー (幾星霜)
   だましたオトコは 星の数
    ケーセー(傾城)の まことの恋は 恋ならで
          カネもってこいが ほんの恋なり
  
   あちきにすがる その顔に
   いちずなすがた 見る時に
   苦界に浮かぶ  
   ひとひらの 
   花にも 
   なみだの ひとしずく 

   ほれてありんす   
   ほれてありんすよ   

   どうか どうか
   らいせは らいせいは
   ぬしさんの にょーぼーに
   してやって してやって
   あっ
   くんなまし 
   くんなーまし

 江戸の街がフットウ(沸騰)、今、いのちの花が咲いている、
 「いいそ いいぞ」
 「おんなのカガミだ」
 「りっぱだぞ」
 「生きていてよかった」
 「ああ いいもんを見た」

 やんやのかっさい、と、罪人が立って、
 「ありがとうございました」
 「これで こころおきなく こころおきなく 旅立てます」

 江戸の市民が、
 「いよー 日本一」
 「いいおとこだ」
 「ほれぼれするぞ」
 「おれ お花をそなえる」
 「おいらは お茶だ お団子もつけちゃうぞ」

 役人も罪人も町人も花魁も平等、江戸は祭政社会、今、人類文明の頂点にいる、ムラサキの雲たなびく大江戸物語り、だから「世界文明の正統は日本の祭政にあり」と。