The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

A big shadow of "Balfore Declaration" ・中東問題とイギリス政府 終

2017-12-05 12:03:07 | 世界経済

 あの10部族は、紀元前538年、彼らはエルサレムに帰らなかった、なんという決断であろうか。なんという勇気であろうか、人類史上、これほどの問題提起があっただろうか、
 「ヒトは 正しい美しい神とともに生きなければいけない」

 彼らは、現在のPalestineを見透かしていたのかもしれない、
 「自分勝手で こすっからい 残忍な神さまを 信じていれば 同じコトをするようになる」 

 それが「宗教の魔力」、どうして、そのくらいのことが分からないのか。

 エルサレムに戻った2部族から、あのキリストが出現し、キリスト教を広めだのだが、コンスタンス帝に換骨奪胎(かんこつだったい)され、中世ヨーロッパ世界の支配原理とされる、巧妙に利用されたのだ、そして、近代社会ではProtestantのエンジンとなって発展するのだが、その骨子は、やはり狡猾(こうかつ)な自己本位主義、だから、大航海時代では、世界の各地に植民地を造り、巨万の富を強奪してきた、これはあの2部族のDNAのおかげだろう。

 漸(ようや)くにして、その桎梏(しっこく)から逃れることができそうだ、人類は2500年の回り道をしたのかもしれない。
 
 あの10部族の洞察は正しかったのだ、さて、その10部族はどこに行ったのか、ひょっとすると、ひょっとすると、うん、そう、この列島に来ていたのかもしれない、この国の文化と伝統の中に溶け込んでいるのではあるまいか、
 「きよく・さやく・あけらけき」

 初冬の木々を渡る風に、彼らのほほえみが通り過ぎていった。