大唐帝国の玄宗皇帝の前半は、朝から夜まで、粉骨砕身、政務に没頭する、臣下が、
「陛下 お痩せになりました」
すると、
「吾 痩せたりといえども 天下は肥えたり」
皇帝の後半生は、漸くにして疲れ、ひとりの婦人に執心する、そこに「安史の乱」、大唐国は瓦解するか、逃げまわる大臣や百官たち・・・
「天下 たった一人の たった一人の 義士なきか」
唐朝の第六代皇帝は玄宗、その治世は43年に及び、前半が開元・後半が大宝ー713~756- 、人類史上で最高の時代を現出する、
人生 ただまさに 長安で死すべし
その夢・その栄華・その没落・・・
そして、高力士は楊貴妃を縊り殺す、
七月七日 長生殿
夜半人なく 私語せし時
天にありては 比翼の鳥となり
地にありては 連理の枝とならん・・・
天長く地久しく 時のつくることあるも
この恨みは 綿々として尽くることのなからん
大唐帝国の玄宗皇帝は、中華文明の皇帝の魅力と能力を完膚なきまでに表現している。