オカマのよっちゃんに初めて会ったのは、オトコの着替え室に、着物姿がズカズカ、
「ここは オトコだよ」
言いかけたらニコチャンおおたまが、クチブルに手を合わせ「しっー」。
帯を解き、着物を脱ぎ、襦袢をおとし、腰巻を外すと、
「ゴロ~リ」
おっきなものがぶら下がっていた、ニコチャンが、
「なっー」
なるほどそーゆーことか、それにしてもややこしい、りっぱな持ち物じゃあないか、その年の夏、わたしは鶴見川の岸辺をジョギング,ある朝、尿意をもよおし、何十もある草むらのひとつに飛び込んだ、するとオカマのよっつあん、
「おあついですね」
とびあがってしまった、
「ジョビ・ジョビ」
パンツにひっかけてしまったではないか、
たらちねの母をはなれて かくばかり
はずかしきことに あわざらめやも
なにが「おあつーございます」だ、
「あついのは あついのは」
「なんすか」:
「おまえだー」