The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

三島の死 上

2019-12-12 09:23:29 | 世界経済
 
 三島由紀夫は「彼の美」を求めた、そんな彼には、天皇制度は、
 「美のシンボル」
 三島は醜悪なるもの・俗なるヒト・成り上がり者を嫌ったようだ、だから戦後のニッポンは、
 「唾棄すべき世界」
 だから、三島は自分の人生を自分で演出したかったのかもしれない。

 絶筆となった「豊穣の海」は、ランボーの、
   僕は見た
   なにを   
   永遠というもの  
   「没陽とともに 行ってしまった海のことだ」

 副主人公の本田は、 
 「記憶も思想も無いところに来てしまったと本田は思った」
 45歳の三島の述懐か、
 「あたりを 蝉の声が領している
  その他には、なにもない」
 「庭の木立ちは 夏の日盛りの日を浴びて
   しんとしている        」

 この「しん」が彼のテーマか、それはちょっと「ほめすぎかもしれない」

 ミシマは老いることを恐れたという、2019年の12月、街にはダンカイがフラフラ・ヨロヨロ、突然、立ち留まり、スマホを、
 「イジリ イジリ」

 ミシマは45で死を選択した、
 「一個の夢が 一個の美が 一個の狂気が 昭和を駆け抜けていった」