ニッポンのオトコ。おとなしくなってしまった、ギャアー・ギャアー泣きわめく子供を注意しない・注意できない、ここはヨコハマ、
「市長 オンナだったな」
「いちおーはね」
「なぜ ヒトコト 言わないのかな」
「そんなことしたら」
「次の選挙で 女性票が逃げてしまう」
「そんなもんかな」
「そんなもんさ」
オトコたちが元気だった時代がなつかしい、さて、昭和50年代後半の早稲田大学の近くに、ちょっと左翼的なオトコがいた、
「あの戦争 負けてよかったんですよ」
あの戦争とは第二次大戦、300万人が死んだ、どういうリクツか、
「もし 勝っていたら」
「・・・」
「軍人がえばって しかたなかったでしょう」
戦時中の町内の訓練で、竹ヤリをふりまわさせられた、
「5000メートル上空のB29を2メートルの竹やりで どうしろというんですか」
だから、
「ちょっと どどきそうにありません どうしたらいいんでしょうか」
顔を真っ赤にして、
「ニッポンには ニッポンには ヤマトダマシイがあるんだ」
マンガのカメハメ波みたいに、タマシイが飛ぶんでしょうか、だから、みんなで、
「はっはっはっ」
怒った怒った、
「おまえたちは おまえたちは 非国民(ひこくみん)だー」
ワセダのオトコ、
「こんなのが のさばっていたんだ」
明治憲法では、統治権と統帥権があり、統治権が政府・統帥権が軍隊、その上に天皇陛下がいたが、このふたつを統御するのは、困難であった。