二銭銅貨

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09歌舞伎座12月/身替座禅、大江戸りびんぐでっど/歌舞伎

2009-12-16 | 歌舞伎・文楽
09歌舞伎座12月/身替座禅、大江戸りびんぐでっど/歌舞伎

昼の部(最初の演目、操り三番叟と野崎村は見損なった)

身替座禅(みがわりざぜん )
出演:勘三郎、三津五郎、染五郎

怖い怖い山のカミ、玉の井が三津五郎。
よっぱらい、よろよろの山蔭右京が勘三郎。
きりきり小気味の良い太郎冠者が染五郎。
三者三様の踊りが良い。
他の2人も含めて踊りが綺麗で、喜劇がよけいに楽しめる。
それに芝居が面白くて、踊りがよけいに楽しめる。

大江戸りびんぐでっど
出演:染五郎、七之助、勘太郎、福助、扇雀、三津五郎、勘三郎

宮藤官九郎の脚本、演出。破天荒。とても歌舞伎と言えるものでは無く、いわば歌舞伎のパロディと言う感じ。バイオハザード、マイケル・ジャクソン、落語(らくだ、品川心中)、社会問題(派遣切り)、歌舞伎の掛け声(くさや)など、数々のパロディというかパクリからなる作品。多分、いろいろと主張している部分もあるのではと思えるけれど、そんなの気にしないで、単に楽しめば良い作品だと思った。

七之助の若い女房役の良く通る声、しっかり芯の通った心いきが強靭な感じで、ちょっと軽薄な感じの劇をしっかり締めていたように思う。相手役の染五郎もメリハリがあったように思う。勘三郎の芝居はいくらか抑え気味、出番も少なめで、今回はいい所をすこし若手に譲っているのかなと思った。三津五郎のすっとぼけた浪人が面白い。この芝居を一番楽しんで演じているように見えた。三津五郎って本当に芸の幅が広い。扇雀のゾンビ芸者も良く出来ていた。ゾンビになりきってギクシャクと、それを演じていた。

09.11.06 歌舞伎座(幕見)
コメント
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