12国立劇場1月/三人吉三巴白浪、奴凧廓春風/歌舞伎
三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
割下水土左衛門伝吉内の場
本所お竹蔵の場
巣鴨在吉祥院本堂の場
同 裏手墓地の場
同 元の本堂の場
本郷火の見櫓の場
幸四郎、福助、染五郎、高麗蔵、錦吾
幸四郎は堂々とした余裕の芝居。大きく全体を包み込むような感じ。福助は甘々のお七の声色、だみ声の不良少年の声、きりっとした青年悪党の芝居、1人3役であるかのような芝居だった。染五郎はちょと哀しい喰い詰めものの青年悪党の雰囲気が出る芝居だった。全体に、あまり悪さを感じない悪党3人。おとせがきりりと渋い高麗蔵。
月も朧(おぼろ)に白魚の、篝(かがり)もかすむ春の空
冷てえ風もほろ酔いに、心持ちよくうかうかと
浮かれ烏(からす)のただ一羽、ねぐらへ帰える川端で
竿の雫か濡れ手で粟、思いがけなく手にいる百両
(おん厄払いましょう、厄おとし)
ほんに今夜は節分か、西の海より川の中
落ちた夜鷹は厄落とし、豆だくさんに一文の
銭と違って金包み、こいつは春から縁起がいいわえ
福助は冒頭をちょっと変えていた。
奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)
染五郎、福助
染五郎が奴凧。大空をぐるぐる回って大活躍。金太郎と幸四郎も出て親子3代。幸四郎がとても嬉しそうで、金太郎も楽しそう。みえを健気に切っていた。かわいい。
12.01.21 国立劇場
三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
割下水土左衛門伝吉内の場
本所お竹蔵の場
巣鴨在吉祥院本堂の場
同 裏手墓地の場
同 元の本堂の場
本郷火の見櫓の場
幸四郎、福助、染五郎、高麗蔵、錦吾
幸四郎は堂々とした余裕の芝居。大きく全体を包み込むような感じ。福助は甘々のお七の声色、だみ声の不良少年の声、きりっとした青年悪党の芝居、1人3役であるかのような芝居だった。染五郎はちょと哀しい喰い詰めものの青年悪党の雰囲気が出る芝居だった。全体に、あまり悪さを感じない悪党3人。おとせがきりりと渋い高麗蔵。
月も朧(おぼろ)に白魚の、篝(かがり)もかすむ春の空
冷てえ風もほろ酔いに、心持ちよくうかうかと
浮かれ烏(からす)のただ一羽、ねぐらへ帰える川端で
竿の雫か濡れ手で粟、思いがけなく手にいる百両
(おん厄払いましょう、厄おとし)
ほんに今夜は節分か、西の海より川の中
落ちた夜鷹は厄落とし、豆だくさんに一文の
銭と違って金包み、こいつは春から縁起がいいわえ
福助は冒頭をちょっと変えていた。
奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)
染五郎、福助
染五郎が奴凧。大空をぐるぐる回って大活躍。金太郎と幸四郎も出て親子3代。幸四郎がとても嬉しそうで、金太郎も楽しそう。みえを健気に切っていた。かわいい。
12.01.21 国立劇場