二銭銅貨

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タンホイザー/神奈川県民ホール12

2012-04-04 | オペラ
タンホイザー/神奈川県民ホール12

作曲:ワーグナー、演出:ミヒャエル・ハンペ
指揮:沼尻竜典、演奏:神奈川フィル
出演:タンホイザー:水口聡、エリーザベト:佐々木典子
   ヴェーヌス:並河寿美、ヴォルフラム:大島幾雄
   ヘルマン:大澤建、牧童:福永修子

忙しく引きちぎれそうな弦の高音、ゆったりと流れるホルン、重厚な金管の響き、トランペットの強い輝き、ねっとりと曲線的なオーボエのしっかりした音、女性的な木管の高い音色、どっしりと良くそろった低音の弦、ソリストの強い歌声、合唱の迫力、総てが最後の「巡礼の合唱」に向けて高く鳴り響いて、強烈なビームとなって収束していく。

タフで強そうなテノールの水口、安定したソプラノの佐々木、強くて迫力のあるソプラノの並河、誠実で真面目な感じのテノールの大島、迫力があってパワーを感じるバスの大澤、さわやかな印象のソプラノの福永。合唱も演奏も大きな編成で迫力に満ちて美しかった。

演出はオーソドックスで、天井まで高さのある豪華なセットが使われて、やや幻想的な美術。ヴェーヌスベルクの場面と森の場面の背景は映像で、短時間で入れ替えられるようになっていた。

12.03.24 神奈川県民ホール
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