二銭銅貨

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セミラーミデ/MET17-18舞台撮影

2018-05-02 | オペラ
セミラーミデ/MET17-18舞台撮影

作曲:ロッシーニ、指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:ジョン・コプリー
出演:セミラーミデ(王妃):アンジェラ・ミード
   アルサーチェ(若い将校):エリザベス・ドゥショング
   アッスール(将軍):イルダール・アブドラザコフ
   イドレーノ(インド王):ハヴィエル・カマレナ
   オローエ(高僧):ライアン・スピード・グリーン

重唱を重視したオペラ。最初の方でメゾのアルサーチェの長大なアリアがあって、その後にソプラノのセミラーミデとの重唱がある。その他、バリトンのアッスールとセミラーミデの重唱や、アッスールとアルサーチェとの重唱などがある。それぞれにアリアもあるが重唱の方が目立っていて、各重唱に対して会場からの拍手があった。それぞれの声や旋律が良く聴こえる凝った重唱のように思えた。もちろん多重唱も良い。

ミードは声量があり、ドゥショングは安定した美しい低い声、アブドラザコフは迫力があり、カマレナは高い声が強い。グリーンは安定した感じ。それぞれがロッシーニのアジリタをうまく歌っている。難なく歌っている感じで気持ちが良い。メゾの低い音でのコロラトゥーラとかアジリタとかだと、基本周波数に高調波のような高音が霜降りのように混ざりあい、音が美しくなるのではないだろうか。ソプラノではそうはならないように思う。ロッシーニにメゾが多いのはそのせいかも知れない。

演奏は強力だけれども、ゆっくりと優しい感じだった。

美術や衣裳は古典的な雰囲気のもので、演出は歌主体であまり歌手を動かさない方針のものだった。

18.04.15 横浜ブルグ13
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