二銭銅貨

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ドン・ジョヴァンニ/新国立劇場オペラ研修所公演2019

2019-04-06 | オペラ
ドン・ジョヴァンニ/新国立劇場オペラ研修所公演2019

作曲:モーツァルト、演出:粟國淳
指揮:河原忠之、演奏:新国立アカデミーアンサンブル
美術:横田あつみ、衣裳コーディネーター:加藤寿子

出演:
ドン・ジョヴァンニ:高橋正尚、レポレッロ:伊良波良真
エルヴィーラ:十合翔子、騎士長:松中哲平
ドンナ・アンナ:平野柚香、オッターヴィオ:水野優
ツェルリーナ:斉藤真歩、マゼット:井上大聞

舞台中央に階段を複数備えた高台があって、そこに門のようなものが2個建っている。回り舞台で角度によってさまざまな景色に見えるようになっている。青っぽい濃いめの灰色だったが、照明効果で様々な雰囲気が出せるようになっていた。簡素な造りだが、最後の地獄落ちはスモークを出しまくりで、青や赤の照明をめいっぱい使い、それなりの劇的な効果が出ていた。衣裳はオーソドックスだった。

高橋は声の良く通る美しいバリトン、伊良波は柔らかいけど迫力のあるバリトン、松中は声量がある。平野は声に透明感のある美しいソプラノ。ドンナ・アンナの2曲目、No.23「おっしゃらないで、私の敬愛する人よ」 "Non mi dir, bell'idol mio" が美しく歌われた。水野は真摯な感じ、斉藤は明るく、井上はしっかりした印象だった。今回の公演ではメゾの役が無いためにメゾの歌手がエルヴィーラをやっていた。いくらか無理があるなと思ったが、十合はしっかりとエルヴィーラらしい強いソプラノの感じを出していた。

演奏は強く深くアンサンブルがそろって、気持ちの良い演奏だった。このオーケストラは3度目だけど、いつも良い響きがして美しいと感じる。譜面台の譜面の表紙が東フィルだったので、どうもこのオーケストラは東フィルのメンバーが主体なのではないかと思った。

19.03.10 新国立劇場、中劇場
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