ファルスタッフ(日本オペラ振興会)2025
作曲:ヴェルディ
指揮:時任康文、演出:岩田達宗
美術:松生紘子、衣裳:緒方規矩子
合唱:藤原歌劇団合唱部
演奏:東フィル
ファルスタッフ:上江隼人
フォード:岡昭宏
フェントン:中井亮一
アリーチェ:山口佳子
ナンネッタ:光岡暁恵
メグ:古澤真紀子
クイックリー夫人:松原広美
カイウス:所谷直生
バルドルフォ:井出司
ピストーラ:伊藤貴之
黙役
ロビン:田川ちか
ガーター亭亭主:山内政幸
2月2日組のゲネプロ
ファルスタッフ:押川浩士
フォード:森口賢二
フェントン:清水徹太郎
アリーチェ:石上朋美
ナンネッタ:米田七海
メグ:北薗彩佳
クイックリー夫人:佐藤みほ
カイウス:及川尚志
バルドルフォ:川崎慎一郎
ピストーラ:小野寺光
舞台は廻り舞台で2面あり、一つはガーター亭内部。雑然とした中、階段状のガラクタを登って行くと中央に椅子がある。王座のような感じ。奥行き方向に遠近法が使われているようなデザイン。もう片面は全面に横に長い幅広の階段が数段あって、登った所が広場のようになっていて、その奥にフォード邸がある。広場の周囲に身長程の小さくて移動可能な家屋がいくつか配置されている。この面はと森の中としても使われる。3幕目後半ではフォード邸が無くなり、深緑の大きな柱が縦横無尽に上から降りてくる。衣裳も含めて、楽しく明るい美術、緑が基調の最後の場面は特に美しかった。全体的にカラフルな色使い。衣裳は古い時代風のものだったが、特に女性達が着用していたジャンパースカート風の衣裳が綺麗だった。
3幕目後半、ファルスタッフが12の鐘の音を勘定した後、mezzanotte(真夜中) のセリフがあるが、その時の字幕が「メッチャ真夜中」。そうかどうかわからないけど、本当にメッチャノッテって言っているようにも聞こえた。その他、笑える面白い字幕が多かった。
劇中頻繁に出てくる"dalle due alle tre"(2時から3時)には、2本指と3本指を使った振り付けが使われていて、毎回それなので面白かったし会場からも受けていた。
黙役の田川は、ほぼ出ずっぱりでパントマイム的あるいはコンテポラリー的なダンスを踊った。全編が明るくコミカルに、そして情熱的になった。山内は合唱団あるいはテノールながら、コミカルなずっこけ亭主が楽しかった。この黙役2人には存在感があった。
演奏は力強く良くそろって美しい。コンパクトな感じ。
1幕目後半の女声多重唱、3幕目後半のナンネッタの妖精の歌「季節風の息にのって」、フィナーレの多重唱が聴きどころかな。
上江は手厳しい盗賊の親分という感じながら、コミカルな芝居を頑張って客席に受けていた。声はいつも通り迫力満点。岡は真面目な感じでしっかりとした声量のある声。中井はおとなしく優しい感じの綺麗な声。山口は落ち着いて柔らかい声で声量がある。安定していて安心して聴ける。光岡はいつも通り透明感のある美しい声。古澤は落ち着いた感じの声。松原は低い声がしっかりと出て、仕切り屋的なクイックリー夫人の芝居もしっかりやっていた。所谷、井出、伊藤は、それぞれ持ち味を出して活躍した。
ゲネプロでは、押川は上品な感じの声、森口はキレのある声、清水は真面目で声量があり、石上、米田、北薗は綺麗な声。佐藤は低音が強く出る。及川、川崎、小野はそれぞれ役に合った声と芝居。
25.02.01 東京文化会館
作曲:ヴェルディ
指揮:時任康文、演出:岩田達宗
美術:松生紘子、衣裳:緒方規矩子
合唱:藤原歌劇団合唱部
演奏:東フィル
ファルスタッフ:上江隼人
フォード:岡昭宏
フェントン:中井亮一
アリーチェ:山口佳子
ナンネッタ:光岡暁恵
メグ:古澤真紀子
クイックリー夫人:松原広美
カイウス:所谷直生
バルドルフォ:井出司
ピストーラ:伊藤貴之
黙役
ロビン:田川ちか
ガーター亭亭主:山内政幸
2月2日組のゲネプロ
ファルスタッフ:押川浩士
フォード:森口賢二
フェントン:清水徹太郎
アリーチェ:石上朋美
ナンネッタ:米田七海
メグ:北薗彩佳
クイックリー夫人:佐藤みほ
カイウス:及川尚志
バルドルフォ:川崎慎一郎
ピストーラ:小野寺光
舞台は廻り舞台で2面あり、一つはガーター亭内部。雑然とした中、階段状のガラクタを登って行くと中央に椅子がある。王座のような感じ。奥行き方向に遠近法が使われているようなデザイン。もう片面は全面に横に長い幅広の階段が数段あって、登った所が広場のようになっていて、その奥にフォード邸がある。広場の周囲に身長程の小さくて移動可能な家屋がいくつか配置されている。この面はと森の中としても使われる。3幕目後半ではフォード邸が無くなり、深緑の大きな柱が縦横無尽に上から降りてくる。衣裳も含めて、楽しく明るい美術、緑が基調の最後の場面は特に美しかった。全体的にカラフルな色使い。衣裳は古い時代風のものだったが、特に女性達が着用していたジャンパースカート風の衣裳が綺麗だった。
3幕目後半、ファルスタッフが12の鐘の音を勘定した後、mezzanotte(真夜中) のセリフがあるが、その時の字幕が「メッチャ真夜中」。そうかどうかわからないけど、本当にメッチャノッテって言っているようにも聞こえた。その他、笑える面白い字幕が多かった。
劇中頻繁に出てくる"dalle due alle tre"(2時から3時)には、2本指と3本指を使った振り付けが使われていて、毎回それなので面白かったし会場からも受けていた。
黙役の田川は、ほぼ出ずっぱりでパントマイム的あるいはコンテポラリー的なダンスを踊った。全編が明るくコミカルに、そして情熱的になった。山内は合唱団あるいはテノールながら、コミカルなずっこけ亭主が楽しかった。この黙役2人には存在感があった。
演奏は力強く良くそろって美しい。コンパクトな感じ。
1幕目後半の女声多重唱、3幕目後半のナンネッタの妖精の歌「季節風の息にのって」、フィナーレの多重唱が聴きどころかな。
上江は手厳しい盗賊の親分という感じながら、コミカルな芝居を頑張って客席に受けていた。声はいつも通り迫力満点。岡は真面目な感じでしっかりとした声量のある声。中井はおとなしく優しい感じの綺麗な声。山口は落ち着いて柔らかい声で声量がある。安定していて安心して聴ける。光岡はいつも通り透明感のある美しい声。古澤は落ち着いた感じの声。松原は低い声がしっかりと出て、仕切り屋的なクイックリー夫人の芝居もしっかりやっていた。所谷、井出、伊藤は、それぞれ持ち味を出して活躍した。
ゲネプロでは、押川は上品な感じの声、森口はキレのある声、清水は真面目で声量があり、石上、米田、北薗は綺麗な声。佐藤は低音が強く出る。及川、川崎、小野はそれぞれ役に合った声と芝居。
25.02.01 東京文化会館