暖流
2007-02-12 | 邦画
暖流 ☆☆☆
1939.12.01 松竹、白黒、普通サイズ
監督:吉村公三郎、脚本:池田忠雄、原作:岸田国士
出演:高峰三枝子、佐分利信、水戸光子、徳大寺伸、斎藤達雄
ニコライ堂の見える窓。
コーヒーショップ。
白と黒に色分けされたデザインのテーブル。
対峙する高峰三枝子と水戸光子。
モダンな病院。
高峰三枝子の自宅の白いピアノ。
高峰三枝子の洋装。
斬新な印象。
ぎん役の水戸光子。
一生懸命な姿。
強く引き締まった気持ち。
啓子役の高峰三枝子。
不安定で閉塞的な心理。
現代的に、理性的に。
洋装の高峰三枝子、
和服の水戸光子。
この二人の協調、競合。
佐分利信は若いけれど、
やっぱりボーッとしています。
女の恋心が、分かるのかしら。
05.12.09 シネスイッチ銀座
ニコライ堂らしき姿が窓から見える喫茶店のシーンは2回あり、最初は高峰(志摩
啓子)と槇芙佐子(堤ひで子)が面談する場面。徳大寺(笹島)と槇の関係を三枝
子が聞き出すところ。
テーブルクロスは左右が白と黒の2色に分けられている。白いテーブルクロス側が
、白いコーヒーカップ、白い帽子、白っぽい洋装の高峰。黒いテーブルクロス側が
黒いコーヒーカップに濃い目の和装の槇。対照的に表現されていて、話が終わると
ニコライ堂の鐘らしき音がする。2回目が高峰と水戸(石渡ぎん)のとの面談。今
度は高峰が水戸と佐分利(日疋祐三)との関係を聞き出す場面。高峰が白側、水戸
が黒側。ここでは、コーヒーカップを手に持って回わしたり、飲んだりするのでコ
ーヒーカップのデザインが白と黒に塗りわけられているのが分かる。コーヒーカッ
プの片側から見ていると真っ黒だったり、真っ白だったりするけれど、回すと白と
黒が逆転したり、白黒の2色が見える。今まで真っ白だと思っていたのが、白黒2
色だったり、真っ黒だったりするというわけ。このシーンでは、座る場所を高峰と
水戸が入れ替わったりする。話が終わって鐘の音がするのは前と同じ。
ピアノで高峰の気持ちを表現する部分がある。徳大寺との決別を決意するところで
はショパンの別れの曲。佐分利への強い思いを表現するところでは、何の曲だか分
からないけれど、自分を思いを全部鍵盤に叩きつけるような強い音。白いピアノの
前に座る高峰の清らかにして、天使のような高潔な人格の表現。
風呂に浮かぶ菊のシーンは、ドキッとするけれど、これに続く香水を付けるシーン
、続いて佐分利との会話のシーンで上気して袂で顔を仰ぐところは、この天使のよ
うな女性のピンクの色をした佐分利への思いが良く出ている。
07.02.11 新文芸座
1939.12.01 松竹、白黒、普通サイズ
監督:吉村公三郎、脚本:池田忠雄、原作:岸田国士
出演:高峰三枝子、佐分利信、水戸光子、徳大寺伸、斎藤達雄
ニコライ堂の見える窓。
コーヒーショップ。
白と黒に色分けされたデザインのテーブル。
対峙する高峰三枝子と水戸光子。
モダンな病院。
高峰三枝子の自宅の白いピアノ。
高峰三枝子の洋装。
斬新な印象。
ぎん役の水戸光子。
一生懸命な姿。
強く引き締まった気持ち。
啓子役の高峰三枝子。
不安定で閉塞的な心理。
現代的に、理性的に。
洋装の高峰三枝子、
和服の水戸光子。
この二人の協調、競合。
佐分利信は若いけれど、
やっぱりボーッとしています。
女の恋心が、分かるのかしら。
05.12.09 シネスイッチ銀座
ニコライ堂らしき姿が窓から見える喫茶店のシーンは2回あり、最初は高峰(志摩
啓子)と槇芙佐子(堤ひで子)が面談する場面。徳大寺(笹島)と槇の関係を三枝
子が聞き出すところ。
テーブルクロスは左右が白と黒の2色に分けられている。白いテーブルクロス側が
、白いコーヒーカップ、白い帽子、白っぽい洋装の高峰。黒いテーブルクロス側が
黒いコーヒーカップに濃い目の和装の槇。対照的に表現されていて、話が終わると
ニコライ堂の鐘らしき音がする。2回目が高峰と水戸(石渡ぎん)のとの面談。今
度は高峰が水戸と佐分利(日疋祐三)との関係を聞き出す場面。高峰が白側、水戸
が黒側。ここでは、コーヒーカップを手に持って回わしたり、飲んだりするのでコ
ーヒーカップのデザインが白と黒に塗りわけられているのが分かる。コーヒーカッ
プの片側から見ていると真っ黒だったり、真っ白だったりするけれど、回すと白と
黒が逆転したり、白黒の2色が見える。今まで真っ白だと思っていたのが、白黒2
色だったり、真っ黒だったりするというわけ。このシーンでは、座る場所を高峰と
水戸が入れ替わったりする。話が終わって鐘の音がするのは前と同じ。
ピアノで高峰の気持ちを表現する部分がある。徳大寺との決別を決意するところで
はショパンの別れの曲。佐分利への強い思いを表現するところでは、何の曲だか分
からないけれど、自分を思いを全部鍵盤に叩きつけるような強い音。白いピアノの
前に座る高峰の清らかにして、天使のような高潔な人格の表現。
風呂に浮かぶ菊のシーンは、ドキッとするけれど、これに続く香水を付けるシーン
、続いて佐分利との会話のシーンで上気して袂で顔を仰ぐところは、この天使のよ
うな女性のピンクの色をした佐分利への思いが良く出ている。
07.02.11 新文芸座
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