二銭銅貨

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明日の記憶

2006-06-26 | 邦画
明日の記憶  ☆☆
2006.05.13 東映、他、カラー、横長サイズ
監督:堤幸彦、脚本:砂本量、三浦有為子、原作:萩原浩
出演:渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵、坂口憲二、大滝秀治

みずみずしく、
深い緑に囲まれた森。
山の奥深く、揺れるつり橋、小さなつり橋、
細く長く、人1人通れるだけの揺れるつり橋。
そこを1組の夫婦がゆっくりと、歩いて行きます。

何もかも忘れてしまう渡辺謙の病気、
すべての記憶を、紙にノートにメモしています。
そして、写真に定着させた家族、友人、同僚の記憶。

忘れないように、こうして、定着させた彼の記憶は永遠です。
一方で、
家族、友人、同僚に定着してきた彼の記憶もまた永遠です。
メモやノートや写真だけでなく、彼の考え、習慣、
「ビシッと行こう」というポリシー、様々な彼の記憶は、
人々の心の中にも定着しているのです。
人の記憶とは、人々の心に中に拡散して定着するものなのです。

彼にとって最も大切なものは、趣味の陶芸の
焼き物のカップに、あざやかに描き込まれ、
そして、しっかり焼かれ、定着しています。

消えないように。
消えないように。
06.06.11 シネコン映画館

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