■「キネマの神様」チラシ

■MOVIX仙台


8月9日、仙台市太白区長町・MOVIX仙台で『キネマの神様』の映画を鑑賞してきました。
【何が何でも見たかった!】
8月6日封切り、松竹映画100周年記念作品の『キネマの神様』は、何が何でも見たいと思ったいた映画でした。
当日は、コロナ感染予防のためにお客様が少ないのではと思う午前8時35分上映に行きましたが、会場には、既に約30名の方が見に来ていました。
どうしても見たいと思っているお客様ばかりと感じてきました。
【困難を乗り越えて】
2020年3月1日にクランクインした映画は、丁度、半分を撮り終えた3月末、ダブル主演の1人である志村けんがコロナのために亡くなり、4月には撮影の長期中断を余儀なくされた作品でした。
志村けんの訃報のニュースが流れたときは驚愕したものでした。
代役に沢田研二に決まったというニュースが流れたときは、ご本人も相当悩まれたのではと思いました。また、やりずらいのではと思いつつ、相当な覚悟で望まれるのではと思いました。
【友情がなせること】
後で知ったのですが、沢田研二は志村けんと親交が深かったそうですが、山田洋次監督は、二人のぴったりと息があった演技を見る機会があったそうで、そんなこともあり沢田研二へ代役をお願いされたようでした。
流石、沢田研二という演技が随所にありました。その演技には、大御所大俳優の迫力を感じました。
ミュージシャンとして大活躍されていた当時とは違った大俳優としての貫禄が見事と思いました。
脚本は、志村けんとは違った内容になっているそうですが、志村けんが演じていたらどんな展開がされていたのかと思いながら鑑賞してきました。また、御蔵入りした志村けんの演じる映像は、世の中に出ることがないのかと思ったりしました。
【山田洋次監督の温もり】
山田洋次監督の庶民の目で見た温もりのある映画が展開され、映像もまたどこにでも身近にあるような風景ばかりでもの凄く共感が持てました。
”映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起こる奇跡の物語。
豪華キャストが繰り広げるストーリィ、何もかも新鮮で涙が出てきました。映画を作る人たちの心意気が随所に出てきてのめり込みながら鑑賞してきました。
先日、録画していた山田洋次監督のドキュメンタリーのテレビを拝聴しました。
映画作りの内容でしたが、一つ一つ熱心な演技指導、きめ細かに丁寧に取り組む姿勢に、こうして映画が作られていくんだと感動しました。 考えてみると、「キネマの神様」は、山田洋次監督の青春と今を描いているようで、89歳になっても青春のような監督を羨ましく思い、人生、こうあらねばと感動しました。
「キネマの神様」の映画もこうしてクランクアップを迎えたのかと思いました。
【「さようなら志村けんさん」のテロップに涙】
エンディングのキャスティングのテロップに、「さようなら志村けんさん」の文字が流れたときは、何とも言われない面持ちに浸り、涙が流れてきました。
【コロナ禍で】
コロナ禍の中での撮影も想像を絶する取り組みだったのではと思いながら、映画の中にソーシャルディスタンスの映像が出てきたのには驚きでした。このご時世だからこその脚色なのかと、山田洋次監督ならではと、語り継がれるであろう、永遠に残る「キネマの神様」の映画に感動でした。
【気が抜けない世の中】
コロナのニュースが流れて一年半余、何も改善されていない現状、むしろ感染者数の底知れぬ増加に加え、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置と何度も繰り返されていることにやりきれない感情がこみ上げてきます。
「さようなら○○さん」とならないために、自分は、何が何でも何としてでも乗り切っていきたいし、全ての人が、乗り切っていかなければならないと思っています。