● この項のタイトル: 二番エンジン異常? ●
さて次の給油はデンマークのコペンハーゲン空港。この空港は遥か地平線まで続くように広い。
ここでは日本の老婦人から話掛けられて時を過ごした。そのご婦人は独りでもう何回もヨーロッパに行ったとその印象などを聞くことができた。
ところで気になることがあった。給油中は機外へ出てロビーで待機するのだが、ロビーからは私が乗ってきた機体が見える。
整備員が点検しているが私が良く見ていると二番エンジン (飛行機のエンジンは後視左から一番、二番と数える) にオイルを補給している。
自分の仕事柄それが何であるかがすぐ判った。
アラスカでも二番エンジンに補給していたのでこのエンジンだけがオイル消費が多いようだ。通常、異常が無ければオイルはそう減るものではない。このエンジンは何かのトラブルを持っているのに違いない。
もっともエンジンがひとつくらい止まっても飛行には差し支えないから深くは心配しませんでした。
コペンをテイクオフするともうイギリスへ直行です。北海からドーバー海峡を越えやっとヒースロー空港へ。
ランディングしてリバース (逆噴射により機体にブレーキをかける) が作動した瞬間に誰彼ともなく突然拍手が起こった。
それはそうでしょうね、16時間の長旅でしたから無事に着いた安堵感が拍手させたのでしょう。私も思い切り拍手の輪の中へ入りました。
それにしても長かった。私も終始緊張気味で機内食なんかあまり食べなかったように記憶している。それと通路側の席だったので外の景色は殆ど見ることができなかった。
入国審査が終わってやっと肩の荷が降りた。迎えに来てくれた先発出張した会社の皆さんから 「ご苦労さん」 と言われてやっと異国に来たと実感した。
いくら飛行機が好きと言ってもこのフライトだけは空の旅を楽しむなんて余裕がなかったことが不思議だった。 (この項終わり)
今日は快晴です。穏やかな日差しの中で一日が暮らせそうです。9時前の外気温は24度、暑くもなし、寒くもなしの快適な空気が漂っています。
アップした写真はまだ未熟な熱帯果物の写真です。この実は、熱帯アメリカ、東南アジアに自生するフトモモ科の植物で 「バンジロウ」 です。別名は 「グアバ」 とも言い、熱帯の国々では食用として栽培されているそうです。
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