万豚記＠六本木 「（自称）野菜たっぷりタンメン」

ああ
忙しい


ここ数日
死ぬほど忙しい


そんな忙しい中
このオレ様の
貴重な人生の一日
貴重な一食を費やして




話のつまらん人間と同席してしまったとき


昔はアレコレと
かまの一つもかけてみたりして
バカにも展開を期待したものですが


たいがいが
つまらんまま
時が重く過ぎていくのを
こらえるのみ


それが
ムダだとわかっただけ進歩ととらえる
なんたるポジティブシンキングガイの目の前に


さらに
白痴的な第三者が加わろうものなら
ことは穏やかでなくなり


僕は閉ざした心に
酒をぶっかけ燃やすのでした





どうにもこうにも
話がはずまないタンメンの




￥900の理由に首をかしげ
頚椎が音を立ててブリむけそうなころ


まさに白痴な白米が
つけものの一つ
ふりかけの一つも伴わず




面白い話の一つ
つまるところ
たんぱく質の一つも含まぬ
激野菜スープに並列するとき



僕は
行き場を失い
宙をさまよい


存在の耐えられない白米に


醤油をかけて食べました




ラー油と酢もかけて
試たるエア餃子の


香り一つの
無しと思えば



面白い人間の



期待できない飲み会に


実り一つの
無しと思えば