そしてタンメンが出される
「中に入っているのは白菜と豚肉だけね」
「ラーメンはあれこれ食べるが
タンメンまでゴッテリした物を食うのはいやという
江戸ッ子の粋を尊ぶ気風の表れだな」
ふと
浅草の頭のことを思い出し
会いに行く山岡
「江戸のタンメンってもんは」
「豚骨かなんかで取ったいい味のダシの中にカラッと炒めたキャベツと豚肉」
「あとはもやしを入れて、ニラをちょろっと、でいいんだ」
頭はタンメン渇望症だと言う
「中松警部秘蔵の
『タンメンしかありません』まで食いに行ってくるぜ」
しかし『タンメンしかありません』は
美味しんぼにあるまじき
架空の店だった
頭はあちこちタンメンを捜すが
気に入ったものを見つけることができない
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山岡はタンメンを作る決心をする
高輪商店街に行きキャベツや豚肉を買う
「キャベツは春物の柔らかいのじゃなくて
コシがあるものがいいんだ」
包丁を入れる山岡
「包丁を斜めに入れて火を通りやすくするんだ」
「白菜無しでキャベツだけを使うのね」
「そう、甘みが重要だ」
「ところが大きなチェーン店になると
更ににんじんやらかまぼこやらたちが悪い」
「タンメンじゃ引きが弱いからチャンポンに走るんだ」
そして塩、胡椒で味を整える
ニンニクも忘れない
「凄いわ。スープは濁ってなかったのにこんなに白濁して」
「スープを炒ってやることで乳化が自然に起こるものなんだ」
「ところが志の低いレトルトなんかは質の悪い乳化剤なんか使ったり
色を出すために粉乳まで入れたりするんだ」
「全く変なタンメンは添加物のかたまりだよ」
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煽った野菜スープを麺が待つ丼に流し込む。
「もやしの上に松葉を刺して、蒸す。」
「もやしの上の松葉の色が茶色に変わったら蒸しあがりだよ」
まじっ (゜д゜lll) スか!?
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いや
それはない
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むぐむぐむぐむぐ
見てくれもいいが
本物のタンメンじゃねえかっ!!
このシャッキリとした舌ざわり
気持ちの良い歯ごたえ
甘い自然なうまさ
そしてこの香り・・・
これこそ本物だぜ!!
そう (゜∀゜) だ!!
ここで
これを言ったら
タダになる可能性がある!!
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「このタンメンは銀河系一だ!!」
「お兄さん あんた勘定¥800でいいよ!」
ですよねー
「中に入っているのは白菜と豚肉だけね」
「ラーメンはあれこれ食べるが
タンメンまでゴッテリした物を食うのはいやという
江戸ッ子の粋を尊ぶ気風の表れだな」
ふと
浅草の頭のことを思い出し
会いに行く山岡
「江戸のタンメンってもんは」
「豚骨かなんかで取ったいい味のダシの中にカラッと炒めたキャベツと豚肉」
「あとはもやしを入れて、ニラをちょろっと、でいいんだ」
頭はタンメン渇望症だと言う
「中松警部秘蔵の
『タンメンしかありません』まで食いに行ってくるぜ」
しかし『タンメンしかありません』は
美味しんぼにあるまじき
架空の店だった
頭はあちこちタンメンを捜すが
気に入ったものを見つけることができない
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山岡はタンメンを作る決心をする
高輪商店街に行きキャベツや豚肉を買う
「キャベツは春物の柔らかいのじゃなくて
コシがあるものがいいんだ」
包丁を入れる山岡
「包丁を斜めに入れて火を通りやすくするんだ」
「白菜無しでキャベツだけを使うのね」
「そう、甘みが重要だ」
「ところが大きなチェーン店になると
更ににんじんやらかまぼこやらたちが悪い」
「タンメンじゃ引きが弱いからチャンポンに走るんだ」
そして塩、胡椒で味を整える
ニンニクも忘れない
「凄いわ。スープは濁ってなかったのにこんなに白濁して」
「スープを炒ってやることで乳化が自然に起こるものなんだ」
「ところが志の低いレトルトなんかは質の悪い乳化剤なんか使ったり
色を出すために粉乳まで入れたりするんだ」
「全く変なタンメンは添加物のかたまりだよ」
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煽った野菜スープを麺が待つ丼に流し込む。
「もやしの上に松葉を刺して、蒸す。」
「もやしの上の松葉の色が茶色に変わったら蒸しあがりだよ」
まじっ (゜д゜lll) スか!?
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いや
それはない
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むぐむぐむぐむぐ
見てくれもいいが
本物のタンメンじゃねえかっ!!
このシャッキリとした舌ざわり
気持ちの良い歯ごたえ
甘い自然なうまさ
そしてこの香り・・・
これこそ本物だぜ!!
そう (゜∀゜) だ!!
ここで
これを言ったら
タダになる可能性がある!!
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「このタンメンは銀河系一だ!!」
「お兄さん あんた勘定¥800でいいよ!」
ですよねー