その人気をよそに、私は坂本龍馬に関心は無い。
だが先日、何となく、龍馬暗殺の謎SPを見た。
番組じたいは、とても良くできていて、
龍馬自身より、周りとの関係、
特に手紙(私信)の書き方に、興味を持った。
龍馬ファンには、怒られるかもしれないが、
彼は、後ろ盾を持たず、
自由で行動力があり、頭が良い反面、
要領が良過ぎるゆえに、信用しきれない人間で、
結局、邪魔になったので消されてしまった、という感じがした。
真実か伝説か
私が一時、入れ込んでいた、「三国志」の諸葛孔明も又、
小説のイメージが強い、1800年前の伝説のような人である。
でも、孔明の場合は、味方には狙われてないんだよね。
むしろ、敵の仲達でさえ、彼のすごさを語っていたと思われる。
子孫の司馬氏は、三国を統一した後、
残された諸葛一族を保護した、という話があるから。
その子孫まで、大切に扱われるというのが、
本当に尊敬される人物だと思うのだ。
龍馬は、せいぜい150年くらい前の人でしょ。
考えてみたら、最近だよね。(笑)
それで、この人気なら、
これから先、もっと伝説になるのかな。
素直な手紙
龍馬が、身内に宛てた手紙に、
勝海舟に、気に入られている事を自慢する一節があり、
とても素直で、可愛くて良かった。
昔の人(有名な作家など)の手紙には、
本当に、ロマンがあり、リズムのある文体が多く、
思わず、顔がほころぶ。
又、人との繋がりも、現代のように希薄ではなく、
三吉慎蔵への手紙にも、
「自分に万一の事があったら、…お龍の面倒をみてほしい。」とあり、
良い意味で、図々しく甘えられる親友がいたのだなと思う。
信じる
龍馬暗殺の黒幕に、西郷の名もあるようだが、
妻が、龍馬の死後、彼を頼ったところを見ると、
おそらく、違うかと。
お龍自身が、西郷をよく知っていたのではないか。
様々な噂の流れる中、妻の勘として、
疑わしいのなら、頼らないと思うのである。
人を信じるという事は難しい。
でも、信じなければ、先には進まない。