ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

横顔

2020-11-18 09:56:50 | おでかけ

「横顔」。
私は、そのバラの写真のタイトルを、そう決めた。

10月末の秋バラは、もう枯れかけていて、
去年行ったローズガーデンより、
人影まばらな海沿いの公園は、
ただ青空だけが、気持ちよかった。

広報紙に書かれていた音楽イベントは、
やっていた気配すらなく、
売れなさそうな屋台が、2、3あるだけで、
つまらないほど、ゆっくりできた。

写真を撮ったバラの名前は、全てメモした。

有名人の名前や、色をそのままオシャレに言ったものや、
「ノックアウト」なんて、キザなのもあった。

私が、一番気に入ったのは、
たった一輪残された「ブラックティー」。
茶系のくすんだ赤は、まさに紅茶のようで、
色気のあるバラである。

撮りにくい位置に、スマホをかざした「それ」は、
まるで、綺麗な人の横顔のように思えた。

後から来た2人連れの女性が、
ブラックティーを見て、「綺麗。」と言っていた。

何という凛とした佇まいだろう。
枯れかけても、なお美しい。

私は、植物に、生き様を教えられた気がした。
私は、バラに負けている…。

 

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世界に一つだけのネックレス

2020-02-12 10:43:30 | おでかけ

ネット予約は嫌なので、
アトリエに、直接電話して申し込んだ。

オーナーと思しき男性が、 色の車で送迎すると言うので、
用心深い私は、名前を聞いた。
しかし男は、社名でいいから必要ないと、名乗らなかった。
車体に、ロゴは入っていないと言う。

しつこい私は、ネット上に、
オーナーの顔写真とプロフィールを見つけ、
迎えが来た時に、わざと、
「○○さんですか? ○○です。」と、名前を言ってやったが、
「今日は、5人です。」と、
車の乗り方を示唆するだけで、挨拶も無し。

後から来た、生徒のオバサマ4人を乗せて、
閑静な住宅街へ向かう。

アトリエに着くと、オバサマ達は、
いつもの作業をテキパキと始め、
体験教室の私は、台の前で、
ガラスの選択、手順を説明され、
「じゃあ、やってください。」と、そのつど放置。

オーナーは、別の部屋に行ってしまい、
呼ばれるまで、何やらPCを見ている。

2時間で、ネックレスを作成するので、
余計な会話をしているヒマなどないが、
あまりに事務的で、そっけない。
いくら1人が平気な私でも、
こんなにつまらない体験教室は初めてだ。

口コミでは、「丁寧で優しい説明だった。」とか、
「ステンドグラスについて説明してくれた。」などと書いてあったが、
人によって、ずいぶん差があるのだなと思った。

感じが悪いわけではないのだが、
おそらく私は、予約時に嫌われたのだろう。
この人は、私と会話したくないのだと悟った。

私が作りたいのは、人間関係ではなく、
ステンドグラスのネックレスだ。
相手に合わせて、私も気を遣うのは止めた。

箱の中のパーツは、
何かを作った時に出た破片なのか、ふぞろいで、
おそらくそれを、体験教室に利用しているのだろう。
限られた色や形の中から、思うような組合せを考えるのは、
上手くいかなくて迷う。

不透明なアメリカ産のと、透明なヨーロッパ産のがあり、
私は、ステンドグラスのイメージに近い、
透明の、をチョイス。

後から出された、丸いガラスナゲットは、
(組合せるんだから同時に出してくれればいいのに、
私が、「丸いのは無いんですか?」と聞いたら、
「先にそっちを選んで。」と冷たく言われた。)
綺麗なピンクのにした。

これを、金属テープで囲むのだが、
これが重要なのだと、後から気づく事になる。

私は、マスキングテープをイメージしていたのだが、
はんだは、金属テープを巻いた部分にしか付かないので、
綺麗に巻かないと、縁のラインが、均一にならないのだ。

ゴテの扱いも難しいし、
芸術が好きな私でも、工作は不器用だった。

ガラスの側面を平らにできたかと思うと、
端がダマになる。
直しても直しても、キリがない。

注意されたゴテの角度も、いい加減になってしまうし、
はんだの溶かし方も、上手くいかない。

思っていたより、というか、
思った通り、汚らしくなってしまった。
しかも、表より裏の方がマシ。(笑)
裏の方が、後からやったから、慣れたのだろう。

一人前の職人になるには、100年かかりそうだ。(笑)

途中、お茶タイムになって、
オーナーとオバサマ達は、雑談していたが、
私は、まるで部外者で、一言もしゃべらなかった。
飲み終えると、勝手に、途中の作品と自撮りなどしていた。

残りの作業を、一心不乱になってやる。

ギリギリまで、はんだ付けと格闘したが、
時間も無いので、仕上げに、
ガラス磨きのスプレーを、吹きつけられた。

ヒモの色を選んで、と言われたので、
「ネイビー。」と、もはや礼儀もなく、
小学生のように、単語で答える。

さっそく首にかけ、陽の光に透かしてみた。
ガラスだけは、とっても綺麗。(笑)

これで、指導料を含め、お茶菓子付、
2時間で、980円は安い。

ネックレス作りは、すごく面白かったが、
教室としては、楽しくなかった。
アップルティーとチョコレートは、とても美味しかったが、
オーナーの対応は、ちょっと淋しかった。

しかし私は、5点評価なら4点を付ける。
自分で作るという体験と充実感は、
オーナーの無愛想を差し引いても、余りある。

それに、後から考えると、
静かに作業ができて、良かった気がする。

私だけのステンドグラス。
アンティークに見えて、
よく見ると、ただのヘタクソ。
でも、

世界に一つだけのネックレス

何だか、嬉しい!!
ずっと触って、眺めていた。

車から降りた後、他の人が行ってしまっても、
私はとどまり、オーナーに頭を下げた。

 

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イブ暖

2020-01-15 09:31:07 | おでかけ

クリスマスイブに、教会へ行ってみた。

小学生の頃、友人に誘われて、
日曜日が教会になる幼稚園に、
毎週通っていた時期があった。

教会=ステンドグラスと思い、憧れていたのだが、
幼稚園には、そんな物は無く、
私は、クリスチャンになる気も無かった。

たまたま昨年、地域の無料広報紙に、
キャンドルサービスをやる教会の記事が載っており、
行ってみようかと思いたった。

しかし、考えてみたら、教会は無数にある。
イブなら、どこの教会でも、何かやるのではないか?

スマホ嫌いだった私が、使用し始めて3年目になると、
何でも検索するようになっていた。(笑)

人が多過ぎるところは避けたい。
だが、ショボ過ぎず、行きやすくて、雰囲気の良いところ…。

どのくらい人が集まるのか、見当もつかないので、
礼拝の1時間前に行ってみたら、
門も開いていないし、誰も並んでいなかった。

クリスマスイベントは、
クリスマスに一番近い日曜日にやる教会が多いようだ。
イブは、静かなものなのか?

「寒っ!!」

全く要領を得ない情けなさに、凍えていたら、
常連らしきおじさんが1人、やってきた。

しばらくすると、又、別なおじさんが来て、
酔っ払いのようなテンションで、
「ナザレ…、住民登録だろ。」と、同じ事をくり返していたが、
後にそれが、牧師が説明する聖書の内容だと知った。

教会内に入ると、室内の暖かさが、心地良かった。

ヒートテックは、外の防寒にはいいのだが、
職場のような換気の悪いところで着ていると、
体温を一気に上昇させ、熱くてたまらない。
だが、ここでは、顔が火照る事がなかった。

隣に座った年配夫婦は、
毎年、違う教会を渡り歩いていると言う。
なるほど、いいかも。

ご主人から、ミニ知識を得た。

プロテスタントは、偶像崇拝しないので、
正面には、何も飾られていない。
カトリックは、お金を集めがちなので(失礼)、
華やかで、マリア像があるらしい。

ステンドグラスを見たいなら、
カトリックの教会へ行くべきだったか。

奥さんは、クリスチャンではないので、お気楽。
「1年に一度でも、教会に来るだけマシ。」
意見が一致した。

私は調子に乗って、
「1年間、(心が)汚れて、イブに教会に来て、新しい年を迎える。
又、1年間、汚れて…。」と、2回くり返した。

そもそも、ルカによるキリスト生誕の記述も、
偉人に対する後付けのエピソードみたいなもんだし、
牧師の棒読みのしゃべり方や解説は、
全くありがたみもなく、クソ面白くなかった。

信者のご婦人達で構成されている、クワイアの歌も、
お世辞にも上手いとは言えず、
私が歌った方がマシと思われた。

ステンドグラスも、キャンドルサービスも無し。
最初から渡された献金袋に、100円玉を入れ、
回収しに来た十字架印のBOXに入れた。

知っている讃美歌だけ、大声で歌っていたら、
いったい自分は、何しに来たんだろうという気分になった。

礼拝が終わって、
床に置いてあったバツグを持ち上げたら、熱くなっていた。
心地良かった室内の温度は、

床暖房だったのである!!

私が初めて、イブに教会に来て、
一番感動したのが、この事だった。
アーメン。

 

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モフモフ小散歩

2019-11-20 10:37:03 | おでかけ

通行止めのハイキングコースを、
強行突破する人達がいるというニュースを見て、
紅葉について調べてみたら、
たまたま、「フクロウの森」というワードが目に入った。

都内に、この手のカフェがあるのは知っていたが、
行くなら、こっちの方が良い。
平日、午前中に雨が残る日、朝一で行こうと決めた。

その後は、アンティークカフェに寄ろう。
それなら、天気も人混みも関係ない。

ただし、フクロウの森は、カフェではない。
飲食はできず、トイレも無い。
ルールはあるが、フクロウに触れて、写真も撮れる。

ビルの奥のエレベーターは怪しくて、
フラッと立ち寄るには勇気がいる。

店内に入ると、メンフクロウがお出迎え。
看板鳥なので、一番、人馴れしている。

ビルの中の一室は、森と言うには狭いが、
季節に合わせて彩られた枝に、
色々な種類のフクロウが、繋がれてじっとしていた。

口コミ通り、スタッフの対応も丁寧で、
フクロウ達の管理も、キチンとされている。

入ってすぐに感じた、かすかな鳥臭さも、
気がつくと、全く気にならなくなっていた。

鳥の真下には、紙で折られたフンの受け皿があり、
空気清浄機も置いてある。
動物の施設にしては、綺麗だと思う。

私は、一番ちっちゃな子と、
一番大きい子が気に入った。

すごくちっちゃいので、触ると怖がるのではないかと思ったが、
とても落ち着いている。
ちっちゃくても成鳥なので、メンタルも大人なのか。(笑)

すごく大きい子は、モフモフ。
手の甲でなでるのが決まりなのだが、すごく気持ちいい。
(同じ子のところに、ずっといてはいけない。)

反応には、それぞれ個体差がある。
ストレスを与えないように、気をつけよう。

私より先に来ていた親子連れも、
後から来たカップルも、外国人も、
私より先に出て行った。

せっかく来たのに、
触るのが恐いと言っている人もいた。
もったいない。

私は1人で、2時間ほどいた。
ベンチが1つあり、時々休んだ。

これで700円なら、充分癒される。
思っていたより良かったので、
身内を連れて、又行きたい。

そろそろ昼食にしようと、森を出たら、
小さくて大きい通りは、すでに人で一杯だった。

意外にも、アンティークカフェは、
いつもより客が少なく、
静かで、居心地が良かった。

サバの燻製のワンプレートランチは、
薄いパンが添えられており、
スタッフのオススメで、ドリンクは白ワインにした。
1420円もするのに、物足りなかった。

しかも、シメサバとどう違うのか、
分からない味だった。

それでもいい。
心がモフモフになったので。

 

 

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るーズガーデン

2019-11-20 09:30:57 | おでかけ

友人に誘われて、行くはずだったが、
相手の体調不良で、取り止めになったので、
1人で行ってみたローズガーデン。

それまでは、バラなど、
わざわざ見ようと思った事など無かったし、
その日の朝も疲れていて、休もうと思っていた。

しかし、そんな私を、
急に行く気にさせたのは、何とウンコ
ヨーグルトに、グレープフルーツを入れて食べたら、スッキリした。
腸は、脳と連動している。

家事を済ませて、
約束していた時間より、遅い送迎バスに乗った。

行ってみると、秋バラは見頃のはずなのに、
台風のせいで枯れたのか、元々種類が少ないのか、
思っていたほど咲いておらず、ガッカリ。
友人は、来なくて正解だった。

ハロウィンのオブジェで、ごまかしているとしか思えない。
それが目的で、犬にコスプレさせて、
写真を撮っている人もいたが。

平日だが、ヒマなおばさま達が、そこそこ来ている。
この状態で、週末混んだら、
何を見に来たのか、分からなくなってしまうだろう。

季節によって、バラ以外の花や、咲き具合も変わるので、
入場料も、変わるようだ。

そもそも、バラが、年に2回とは知らなかったが、
やはり、5月の方が良さそうだった。

しかし私は、写真好きなので、
綺麗なバラを見つけては、アップで撮ったり、
バラに顔を寄せて、ナルシストに自撮りして楽しんだ。

白いバラの真ん中に、ミツバチさんがいて、
「可愛い~。」と思った。

忙しない毎日の中では、こんな風に感じたりしないだろう。
いつもは見えていなかったものが、見える気がした。

施設内のレストランで、
残り物のブッフェを、高い値段で食す。
貸し切り状態の遅い昼食だ。

ローズガーデンはショボかったが、
花を見るのも悪くない。

すごく気晴らしになった。

他人が興味あるものに、ちょっとハマる。
それが、自ら世界を広げられる、私の良いところだ。(自画自賛)

 

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コレクション

2019-07-17 12:00:30 | おでかけ

滅多に行かない町だから、
博物館→美術館→動物園と、ハシゴした。

昔、あんなにハマってた歴史の企画展なのに、
あの時代の道具に、興味も無い。
テキトーに、ウロウロしただけ。

前売り券でも高いのに、
身内と言えども、連れに悪かった。

Mコレクションは、私が誘った。
有名画家の色彩は、やっぱり違う。

どちらも、展示場内が暗過ぎる。

目がよく見えないから、
暗いと、疲れて集中できない。

博物館の敷地内のレストランは、
高いランチなのに、マダイが生臭い!!

同じくらいの値段なのに、
葉山の美術館とは大違い。
損した気分。

何もかも変えようとしない国立のしょぼさ、
昭和な感じのスタッフ。

カウンター席は、おひとり様のお年寄りで一杯だ。

動物園は、ガイドを取り忘れ、
歩き疲れて、半分見ないで帰ってしまった。
ショック!!

私の好きなハシビロコウに会えなかった。
白黒のあの子は、長蛇の列で、あきらめ。

もっと癒されるかと思ったのに、
動物の刑務所みたいで、嫌だったなぁ。

誰も見なさそうなところに、
ポツンと入れられてるのがいたり、
狭いし、暗いし、汚いし。
動物園は、人間のエゴだな。

最近、美術館で、ハガキ1枚だけ選んで、
コレクションするのが、マイブーム。

同じのを、美術館めぐりが好きな友人に、
送ってみたりする。

 

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こだわる店はこだわらない

2019-05-22 11:05:09 | おでかけ

信じられない。
私は、初めて傷ついた。

年寄りは、あてにならない。
これは、差別ではなく事実だ。

まだ、うすら寒い季節に、たき火がしたいと思い、
食事もできる施設に、問い合せた。

ネットの情報は、あてにならないので確認したら、
やはり、状況は違っていて、
オーナーがケガをして、休業中だと言う。

たき火も、以前と違い、常に燃やしているのではなく、
かと言って、予約制でもなかった。

1ヶ月以上、間をあけて、
再度電話したら、営業しており、
「〇日に行くので、たき火はできますか?」と聞いたら、
奥さんが、その場で、オーナーに確認しに行き、
「できる。」と、回答があった。
しかし、メモを取る様子はなかった。

この時、「昼過ぎに行く。」と言ってしまったので、不安になり、
次の日に、もう一度電話して、
今度は、オーナーに直接、
「〇日に行きますが、夕方、たき火はできますか?」と聞いたら、
軽く承諾された。

当日、連れと温泉に寄り、昼過ぎに目的地に着くと、
若いスタッフが、事情を知っているかのように出て来て、
「最近、お客さんが来ないと、16時で閉めてるんです。
オーナーに聞いてきますね。」と、気になる事を言った。

体格のよいオーナーは、コルセットをしていたが、元気で、
経営や食事について、長々と自慢気に話した。

「ところで、何人?」と、気になる事を聞かれたが、
「2人です。」

「さっき、温泉で食事をしてきたばかりだし、
まだ明るいから、もう少し後にしたい。」と、
私は、何度もそう言っていた。

写真を撮ったりした後、
「そこらへんを散策して、16時半頃に、又来ます。」と言って、
その場を離れた。

楽しみに戻ってみると、奥さんが、
「今日は、もう閉めます。オーナーが本調子じゃないので。」
「えっ!? オーナーがやれるって…。」
「今日は、下見じゃないんですか?」
「私、2回も電話してるんですよ。〇日に行くって言いましたよね?」
「〇日でしたっけ?」

出て来たオーナーまで、
「さっき、料理の注文しなかったじゃないか。」と、
逆にムッとした様子。
予約制じゃないんだから、食べる時でいいんじゃないの?

「下見という言い方は、していません。」

そもそも、「たき火」が目的で、ここまで来たんだよ。
温泉なんか、オマケだよ。

私、何か難しい事を要求した?
オーナーが、急に具合悪くなったわけじゃないんだよ。
客が来てるのに、早めに閉めるの?

内心、キレかかったが、絶句した。
その時、連れが、

「他のとこで食事すればいいじゃん。」

たき火決行を、押し通そうとしていた私は、
その一言で、クールダウンした。

★年寄りに、何を言ってもしかたない。
 (自分達がポカした事さえ、気づいていない。)
★オーナーが、リハビリがてらの営業だった。
★連れが、「たき火」に興味無かった。

私を制御したのは、何と、一番最後の理由だったのだ。
1人で続行させても、つまらない。

「じゃあ、いいです。」

「ごめんなさい。」
奥さんの声に、振り返りもせず、
1時間かけて、駅まで歩いた。

何で、こんな事になるんだ。

「たき火はできない」、「食事もたき火も予約制」、
どっちかにしろ!!
覚えてられないなら、メモぐらい取れ!!
早く閉めるなら、最初からそう言え!!

しかし、オーナー夫婦の人柄が悪いわけじゃない。

ストレスと気遣いが、
私の内側に、一気にのめり込んだ。

私は、人間不信になった。
ショックのあまり、ひきずって、心を病んだ。

以前、一軒家のカフェへ、
普段やらない、期間限定の日替わりランチを、
身内と食べに行った。

料理の写真を撮ったりして、しばらく食べずにいたら、
オーナーに、「まだ食べてないんですか?」と言われた。

会計時に、その事を詫びると、柔らかい口調で、
「いえ、感覚が違うなぁと思って。」と、キツい一言。
ケンカ、売ってんのか?

コーヒーと音楽にこだわる女主は、
儲け度外視だから、言う事にも遠慮が無い。

こういう、個人に対する怒りなら、
3日程度で忘れられるのだが、
たき火は違った。

年寄りの母に、話すのもどうかと思ったが、
電話したら、意外にも、一番理解してくれた。

私は、泣きながら、母に訴えた。

私の楽しみも、気遣いも、怒りも知らないまま、
あの年寄り夫婦は、これからも生きるのか。

悔しい。
もう二度と行くもんか!!

自分の趣味にこだわる店は、
客の感情にはこだわらない。

要予約の店の方が、まだマシだ。

結局、連れは、食事にも寄ってくれず、
腹ペコのまま、駅のホームでシウマイ弁当を買って、家で食べた。

親しい連れが、一番冷たかった。(笑)

 

 

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春来

2019-04-17 09:51:26 | おでかけ

屋台がみんな、米津を流してる。

セルフタイマーで、自分達を撮ろうとしていたら、
老夫婦のご主人に、「撮りましょうか?」と言われた。
私は、その写真の出来をチェックしないまま、お礼を言った。

その後、奥さんから、
「シャッター、押してもらえますか?」と言われたので、
私は膝をつき、上半身のと全身を、
2人との位置にこだわって撮った。

奥さんが、「構図がいいわ~。」と、
喜んでくれたので、嬉しかった。

川沿いを歩ききって、
目指したベトナム料理店は、満席。

人の紹介で行った店だったが、
フォーの種類も多くて、巻もモチモチで、
思っていたより美味しかった。

こりゃ、人気出るわ。
その後、行列になっていた。

断友転じて再会

7年ぶりに、幼なじみに会った。

渡し船と神社の噂を聞いて、行きたいと言うので、
美術館に行く前に、寄る事にした。

地元の人達はみんな、
まるで、知り合いのように話しかけてくる。

勝海舟が断食した裏山に行ったら、
リスが出て来て、木の上で、ポリポリと音をたてていた。
ここでは、リスも、観光大使だ。

美術館は、310円だというのに、
自分と土産用のお守りに、5200円も使ってしまった。
それが目当てで来たのだから、しかたない。

私達の、日頃の行いが良いから、
こんなに良い天気になったのだろう。
気持ち良過ぎ~。

美術館の敷地内に、があったとは、
この季節に来るまで、気づかなかった。

行き交うタンカーは、
山手の「ドルフィン」より、
ユーミンの歌詞のイメージだ。

歩いて、お腹がすいていたので、
併設された青いレストランのパスタが、
すごく美味しかった。

幼なじみは、突然、歌を口ずさみ、
芝生に寝転んだ。

おお、これはまさに、

リフレッシュ!

田元大臣の、言い間違いや表現ミスは、
脳に障害があるか、極度の緊張症かもしれないから、
休んだ方がいいと思う。

前職が大工だから、少々荒っぽくて、
口ベタなのかもしれないが、
言いやすい方を選んでしまうのは、
集中できていないからだろう。

予算を1500円と言った時は、面白かったが、
ただ読んでるだけだから、ああいう事になるんだよ。

彼が、大臣に選ばれたのは、
仕事ができるからじゃなくて、
あの、もたつき感で、性格がいいんじゃないの?

羽田孜さんが、総理大臣に任命された時、
思いきり、「ハタ、シュウ!!」って呼ばれてたけど、
「ツトム」くんは優しいから、
戸惑う事なく、「ハイッ!!」って返事してたよ。

あの時は、ルビをふってあげなかった周りが悪いと思うが。
ボスに、恥をかかせるな。

みんな、田さんが、トロそうに見えるから、
イジメてるんでしょ。
大人が、イジメを楽しんでるんだから、
子供に、イジメるなって言う方が、無理な話だよね。

バカにされるのが嫌いな私は、
ああいうの見てると、ムカつくの。

、散る。 田、辞める。

私は最近、米津の「春雷」にハマっている。

恋というものを、恋らしく、
苦しい気持ちを、ポップに歌っている。

ヘッドホンで聴いていると、
台所仕事がはかどる。

脳内に、が来た。

 

 

 

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ウナギ文句店

2018-12-20 09:28:06 | おでかけ

例のウナギ屋に、行って来た。

口コミサイトには、ほぼウナギの称賛と、接客の悪口。

記念日を満喫する為に、前もって、何度か問合せをし、
何番目のにするか、予約するか否か、あれこれ考えていた。

忙しかったせいか、2回目に電話した時、
オヤジの態度が、以前よりぞんざいだったので、
こちらも遠慮なく、「国産ですか?」と聞いてやったら、
「その時による。」と答えた。

値段の差が、「大きさ」だと知っていたのだが、
わざと、「産地か?」と聞いたのだ。

つまり、今出しているウナギは、
国産ではない可能性が高い。

予約できない時間帯に早めに行き、
メニューは行ってから決め、
出来上がるまで、1時間待つ事にした。
平日のオフタイムだが、有名店なので、あなどれない。

道すがら、若い白人女性に、
「〇〇駅は、どこですか?」と、声をかけられた。

日本語で聞かれたのに、
一瞬、英語で答えねばならないと思ってしまった。
説明すると、「あ~。」と、
バリバリ日本語分かっていらっしゃる。

ウナギ屋へ向かう私達と、
駅へ向かう少女が、交差した。

思っていたより、古ぼけた引き戸を開けると、
こざっぱりした古民家食堂。

「2階の座敷席がいいんですけど。」と、
一悶着を覚悟で言ってみたら、すんなり通された。

客は1人もいなかった。

それどころか、私達がいる間に、
2階に、客が上がって来る事はなかった。
男爵と鳩子が過ごした部屋で、貸し切り状態だ。

一番小さい重にしたら、後から、
それだけ器が、鎌倉彫ではないと判明した。
あわてて、二番目のに変更。
ギリギリセーフ。

「あなたみたいに、入れ物が鎌倉彫だというだけで、
1ランク上のを注文する人間がいるのだから、
店としては、してやったりだ。」
と、連れが笑った。

しかも、ウナギのメニューは、値上がりしていた。

骨せんべいに、瓶ビール。
茶碗蒸しも追加した。

塩が効いてて、パリパリで美味い!!
三つ葉がいい香、あったかくて美味い!!

テンション上がってきたところへ、
ウナ重が、45分で来た。

写真を撮っている間、連れはガツガツ早食いし、
私が食べ始めた頃には、食べ終わっていた。
そして、私のウナギは冷めていた。

2人とも、風情が無い。
老舗で食べてる意味が無い。(笑)

タレは、普通に良い味だ。
ウナギは、やわらかいが、泥臭さがやや残る。

うむ。
どうやら私は、そもそも、

ウナギじたいを、美味しいと思っていない。(笑)

今回もたぶん、
ドラマのイメージで、食べたくなっただけだ。

しかし、サイドメニューが、これだけ美味しいのだから、
ウナギも、きっと、美味しいのだろう。

ネット上では、タレが、「あっさり」とか「濃い」とか、
全く逆の表現なのに、美味いと書いてあるし、

「トイレが汚い。」「レシートが出ない。」などと、不満もあったが、
2階のトイレに関しては、作りは古いが綺麗だったし、
欲しいと言えば、金額が縦書きの、
オリジナルの、店名入り領収書をもらえるよ。

他人の基準は、あてにならない。
行く時間が違えば、対応も変わるのだろう。

それに、ウナギ屋に、
うるさい子供を連れて行く必要はないと思う。

1階のテーブル席では、
若い男性客が1人、会計を済ませるところだった。

入る時は気づかなかったが、玄関に鯉が一匹、
狭くるしい水の中で、ただよっていた。

外に出ると、すっかり暗くなっていて、
店の横に、見覚えのある顔の男性が、突っ立っていた。

三代目店主だ!!

私は、ネットで調べて、その顔を知っていたのだ。

厨房ののれんをめくった時、
私達のウナギを焼いたのは、店主ではないと分かっていた。

「何で、こんなところで、突っ立っているのだ?」
ウナギのような眉毛に、そう尋ねてみたかったが、
人目を避けているようだったので、止めた。

時間帯で、職人がチェンジするのかもしれない。
三代目の味は、どんなだろう。

この店で、気分良く過ごしたかったら、
平日のオフタイムに行く事を、お勧めする。

そして、骨せんべいと茶碗蒸しは、注文必須だ。

ウナギに文句は無いが、普通の味だ。(笑)
食べたかったら、他人の意見など気にするな。
風情を食せ。

これが私の、真実の食レポである。(笑)

 

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tapより出ずる人生

2018-11-21 09:44:30 | おでかけ

最近の私は、ドラマの影響を受けやすい。
ガッキーが、カウンターで、
「tap5!」とか言ってるのを見ると、やってみたくなる。

身内と、うさ晴らしをする事になり、
これ幸いと、tapバーに行く事にした。

オープン前に着いてみたら、ネットで見るより、
こぢんまりした、古くてアメリカンな店だった。

隣のハンコ屋の白い犬が、
おじさんに向かって、はねていて可愛い。

店内をのぞくと、20近くのサーバーと、
クールな感じの女性スタッフが、目に入った。

「ドラマを見て来た。」なんて言ったら、バカにされるだろうか。
そんな事さえ、気にしない私ではあったが、
意外にも、ノボリを出しに来た彼女は、「どうぞ!」と明るく、
「ガッキーのドラマを見て来たって言うお客さんは、初めてです!」と、ノリも良い。

ビールの事も、詳しく教えてくれたし、
女性スタッフは、みんな可愛い子ばかり。
他に客がいないので、気にせずに、写真も撮れた。

初めてなので、大きなグラスはやめて、
小さいグラスに3種選べる、お試しセットにした。

2人で、なるべく違うのを選んで、飲み比べだ。
味が、全然違う!!

スタッフおすすめの、柑橘系の、
ライジングサン・ペールエールは、とても美味しかった。

ドラマに出てきた、
高アルコールの、バーレイワインもあったので、選んでみた。
確かに、ワインのように、深くて濃い味だ。

2階のテーブル席へ移って食事したいと言っても、
嫌がられる事もない。
それから、1時間くらいは、貸し切り状態だった。

聞けば、常連は、21時以降に来るらしく、外国人客も多いそう。
米軍の寄港だとか、ハロウィンの時期は混むらしい。

まずは、シーザーサラダと、ビーフのBBQをフライドポテト添えで。
BBQソースをつけて食べるから、BBQなのか?
ビーフは、煮込んだようにやわらかくて、不思議な味だった。

最初は、「あんまり飲めないよ。」と、
興味無さそうにしていた身内も、
ビールを、もう1セットと、ラム肉のタコスを、
自ら追加するぐらい、楽しんだ様子。

古民家カフェの、こだわりのコーヒーも興味深いが、
ビールも又、それに似て、奥が深い。

ガッキーのドラマは、賛否あるようだが、
私は、「逃げ恥」より、面白いと思う。

キャラが濃くて、コメディーのようだが、実はシリアス。

最初、ハァハァ言って気持ち悪かった、
マッチョな岡持三郎のバカさ加減も、今では笑えるし、
ブスな黒木華も、この役だと可愛く見える。
タクラマカン斎藤の、ビールの説明も楽しい。

世の中、色んな人がいるし、色んな考えがあるし、
一見、全て整っているように見えて、
中身は、グチャグチャだったりする。

それでも、目の前にあるtapから出てくるものを、
順番に飲み干していくのが、人生なのかもしれない。

それだけじゃなくてさー。
「ツバキ文具店」に出てきた、
うなぎ屋にも、行こうと思ってんだよね~。

問い合せして、男爵みたいに、
「1時間待つ間、他の店に行っててもいいんですか?」と聞くと、
「あれは、ドラマだから…。」って。
「予約すれば、早く食べられますか?」と聞くと、
「顔見てからじゃないと、焼かない。」って。(笑)

焼く→蒸す→焼く で、

蒸すのに時間がかかるんだって。

写真見たら、美味しそうだし、
鎌倉彫の重箱もステキ。

昔は、ビールも、うなぎも、
美味しいなんて思わなかったのに、
今では私も、
「苦いも、小骨も、噛み分ける」
ババアになってしまったんだねぇ。(笑)

 

コメント
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