ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

こだわる店はこだわらない

2019-05-22 11:05:09 | おでかけ

信じられない。
私は、初めて傷ついた。

年寄りは、あてにならない。
これは、差別ではなく事実だ。

まだ、うすら寒い季節に、たき火がしたいと思い、
食事もできる施設に、問い合せた。

ネットの情報は、あてにならないので確認したら、
やはり、状況は違っていて、
オーナーがケガをして、休業中だと言う。

たき火も、以前と違い、常に燃やしているのではなく、
かと言って、予約制でもなかった。

1ヶ月以上、間をあけて、
再度電話したら、営業しており、
「〇日に行くので、たき火はできますか?」と聞いたら、
奥さんが、その場で、オーナーに確認しに行き、
「できる。」と、回答があった。
しかし、メモを取る様子はなかった。

この時、「昼過ぎに行く。」と言ってしまったので、不安になり、
次の日に、もう一度電話して、
今度は、オーナーに直接、
「〇日に行きますが、夕方、たき火はできますか?」と聞いたら、
軽く承諾された。

当日、連れと温泉に寄り、昼過ぎに目的地に着くと、
若いスタッフが、事情を知っているかのように出て来て、
「最近、お客さんが来ないと、16時で閉めてるんです。
オーナーに聞いてきますね。」と、気になる事を言った。

体格のよいオーナーは、コルセットをしていたが、元気で、
経営や食事について、長々と自慢気に話した。

「ところで、何人?」と、気になる事を聞かれたが、
「2人です。」

「さっき、温泉で食事をしてきたばかりだし、
まだ明るいから、もう少し後にしたい。」と、
私は、何度もそう言っていた。

写真を撮ったりした後、
「そこらへんを散策して、16時半頃に、又来ます。」と言って、
その場を離れた。

楽しみに戻ってみると、奥さんが、
「今日は、もう閉めます。オーナーが本調子じゃないので。」
「えっ!? オーナーがやれるって…。」
「今日は、下見じゃないんですか?」
「私、2回も電話してるんですよ。〇日に行くって言いましたよね?」
「〇日でしたっけ?」

出て来たオーナーまで、
「さっき、料理の注文しなかったじゃないか。」と、
逆にムッとした様子。
予約制じゃないんだから、食べる時でいいんじゃないの?

「下見という言い方は、していません。」

そもそも、「たき火」が目的で、ここまで来たんだよ。
温泉なんか、オマケだよ。

私、何か難しい事を要求した?
オーナーが、急に具合悪くなったわけじゃないんだよ。
客が来てるのに、早めに閉めるの?

内心、キレかかったが、絶句した。
その時、連れが、

「他のとこで食事すればいいじゃん。」

たき火決行を、押し通そうとしていた私は、
その一言で、クールダウンした。

★年寄りに、何を言ってもしかたない。
 (自分達がポカした事さえ、気づいていない。)
★オーナーが、リハビリがてらの営業だった。
★連れが、「たき火」に興味無かった。

私を制御したのは、何と、一番最後の理由だったのだ。
1人で続行させても、つまらない。

「じゃあ、いいです。」

「ごめんなさい。」
奥さんの声に、振り返りもせず、
1時間かけて、駅まで歩いた。

何で、こんな事になるんだ。

「たき火はできない」、「食事もたき火も予約制」、
どっちかにしろ!!
覚えてられないなら、メモぐらい取れ!!
早く閉めるなら、最初からそう言え!!

しかし、オーナー夫婦の人柄が悪いわけじゃない。

ストレスと気遣いが、
私の内側に、一気にのめり込んだ。

私は、人間不信になった。
ショックのあまり、ひきずって、心を病んだ。

以前、一軒家のカフェへ、
普段やらない、期間限定の日替わりランチを、
身内と食べに行った。

料理の写真を撮ったりして、しばらく食べずにいたら、
オーナーに、「まだ食べてないんですか?」と言われた。

会計時に、その事を詫びると、柔らかい口調で、
「いえ、感覚が違うなぁと思って。」と、キツい一言。
ケンカ、売ってんのか?

コーヒーと音楽にこだわる女主は、
儲け度外視だから、言う事にも遠慮が無い。

こういう、個人に対する怒りなら、
3日程度で忘れられるのだが、
たき火は違った。

年寄りの母に、話すのもどうかと思ったが、
電話したら、意外にも、一番理解してくれた。

私は、泣きながら、母に訴えた。

私の楽しみも、気遣いも、怒りも知らないまま、
あの年寄り夫婦は、これからも生きるのか。

悔しい。
もう二度と行くもんか!!

自分の趣味にこだわる店は、
客の感情にはこだわらない。

要予約の店の方が、まだマシだ。

結局、連れは、食事にも寄ってくれず、
腹ペコのまま、駅のホームでシウマイ弁当を買って、家で食べた。

親しい連れが、一番冷たかった。(笑)

 

 

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