ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

ファースト介護

2024-11-13 09:34:49 | Weblog

まるで、ファーストラブみたいな物言いだが、
とうとう来た、親の介護。

母のボケの方ではなく、
父の高熱がキッカケだった。

弟に着信があり、
2人して、職場から実家へ直行。
人に頼るのが嫌いな父が、
初めて「来てほしい。」と言ってきたのだ。

脚が立たなくなり、朦朧としているので、
掛かり付けのクリニックに電話したら、
「風邪のような症状や熱は無いですか?」と聞かれ、
父に確認したら、「少しある。」と言うので、
測ったら、39度。

しんどいはずだ。
なぜ、先に言わない?

父は、黒のパッチのまま、タクシーに乗り、
車イスで出迎え。
別室で、点滴。

しかしその後も、
父は、以前のようには歩けなかった。

布団からトイレに行くまでに、お漏らししてしまう。
その部分の病気の影響もあってか、
コントロールできなくなっていた。

私はその日、実家に泊まり、
次の日もう一度、
父を、クリニックに連れて行くはずだったが、
出発前に、父が転倒して頭を打ち、
よけい動けなくなってしまった。

クリニックに相談したら、
「頭のCTは、ウチではできないので、
救急病院で調べてもらってほしい。」と言われ、
別の病院へ搬送。

CTの結果、頭は異常無し。
同病院で、点滴もやってくれた。

少々ボケの母は、家事はできるが、
だんだん省略するようになっている。

母は、父が、いつまでも元気でいると信じていたいのか、
「頑張れ。甘えるな。」と、
前日も、高熱の父に、ひどい事を言っていた。(笑)

ルーティーンが決まっていて、プライドもある父は、
弟が、「オムツを。」と言うと、否。

私が、女性用生理用品の残りを持って行き、
「とりあえず、これをパンツにはさんでみたら?」と提案すると、
やってくれたが、位置が違うので、パンツが濡れてしまった。

そこで、以前から、買い置きしてあった紙パンツを、
「オシッコは、トイレですればいいから、
これをはいてみたら?」と促したら、
あっさり承諾。

年寄りを納得させるには、順番があるのだ。

私は今まで、苦労知らずで育った。
両親には、感謝しかない。
だから、介護も嫌ではない。

父が倒れた後、帰宅途中、
夜風を浴びながら、清々しい気持ちになった。
悲しくはない。
これで、やっと恩返しができる。

介護で頭が一杯で、
自分の、普段のイライラが無くなった。

次に、実家に行った時は、
オシッコ臭くなった父を、スポンジで丸洗いした。
「三助」になった気分で、面白かった。

今はまだ、この程度だから言えるのかもしれない。

しかし、むしろ私には、両親への執着があるのだ。
他人に、両親の気持ちなど分かるまい。
私が、2人を守りたい。
弟とも、介護について、意見がぶつかるだろう。

私は、両親を頑張らせない。(できる事はやってもらう。)
私も、頑張り過ぎない。(やれる事をする。)

少し落ち着いてから、秋のばら苑にも行ったし、
温泉施設で、マッサージも受けた。

先日、実家に行ってみたら、
父は、以前より歩けるようになっていた。
クリニックの医師の言葉を思い出した。
「治るには、時間がかかるんです。」

一気に、介護と決めつけていた、
弟も私も、あせり過ぎていた。

しかし、紙パンツは常用となったし、
2人のボケも、少しずつ進んでいる。

予定は、カレンダーに記入してあるのに、
日にちや曜日を、何度も聞いてくる。

粗大ゴミの申し込み方法が、
年寄りには複雑過ぎる。
防災用のペットボトルは、用意してあっても、
母は力が無く、キャップが開けられない。

そういう事からして、簡単にはいかない事を、
世間や行政は、分かっているのだろうか。

全てが、これからなのだ。
この年で、何もかも初めてだが、
この年だからこそ、惑わず。

体力も気力も、衰えた私だが、
両親への想いがある。
今はそれだけが、私のエネルギーだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕返し

2024-09-18 09:22:09 | こだわり

私は、イジワルな人が嫌いだ。
だから、嫌な事をされても、
根には持つけど、仕返しはしない。

だが、年を取ってから、
少しは、気づいてもらいたくなった。

親しい友人だって、完璧じゃない。
「えっ?」って思う事もある。
たぶん、お互い、そうだろう。
それでも嫌いにならないから、友人なんじゃないか。

つくづく、私は、
バカにされるのが、嫌いなんだと思う。
だから、自分も、他人に対し、
無礼にならないか、平等であるか、
意識するようにしている。

メールは、Re:をつけて返さない。
(そもそも、返信機能は使わない。)
返事であっても、タイトルは変える。
返事してやってる感が、嫌だからである。

綺麗事は嫌いなので、定型文の挨拶はしない。
丁寧に挨拶していれば、
良好な関係だと思ってるなら、大間違いだからな。

しかし、返信機能がある限り、
Re:を気にする人は、少ないだろう。

切手

頭が良くて、おおらかで、
一流企業に永年勤務している、自慢の幼なじみが、
以前、ハガキに、
50円切手と、2円切手6枚を、貼ってきた事があり、
それが、2回続いた。
(1円足りない事に、今気づいた。)

料金改定があり、端数を足すのはしかたないにしても、
絵ハガキを使い、反面に、宛名と文が書いてあるのに、
紙面の4分の1を埋める切手は、見苦しかった。

正直、私は、少し不快だったのである。

合理的なのは分かるが、
仕事でも、こういう事をしているのか?
いくら友人でも、ちょっと失礼じゃないか。

ネットで、切手を貼る枚数について、調べてみた。

★会社では、よくない。
★会社なら、ムダにせず使うべき。
★友人や身内ならよい。
★貼ってある枚数など気にしない。
様々だった。

しかし、思っていた以上に、
「気にしない」人の方が多いのが、意外だった。

記念切手ならよい、というのもあったが、
私も、記念切手は好きだが、
ここでは、枚数の問題について言及する。

会社であれ、個人であれ、
細かい端数を何枚も貼るのは、どうかと思うのだ。

ただ、その後は、
綺麗な記念切手1枚で、届くようになった。
しかし、この事は、頭の中に、ずっと残った。

身だしなみ

大人になってから、知り合った友人に会う為、
夜行バスに乗り、その人の行きつけのBarで、
待ち合せした事があった。

近所にも関わらず、遅れて来た彼女は、
誰のお下がりかと思うような服で、
後ろの髪の毛が、ものすごくハネていた。

近所だからか?
夜だったからか?
「初めて会うのに。」と、がっかりした。

ちなみに、彼女は美人で、
オシャレなカフェでランチする時は、
和服を着こなす人である。

好意的に接して来る人からも、
「私は、ナメられてるんだな。」と思う。

「気を遣わない相手だからだよ。」とか、
「近所だったからじゃないか。」とか、
「単に、面倒くさがり。」とか、言う人もいるだろう。

確かに、そうかもしれないが、
相手が、自分より上の人だったら、
そういう事しないでしょう?

カナダの友人が、帰国する時、
私は、「〇〇は、オシャレだから、会う時は服に気を遣う。」って、
本人に言うよ。
彼女も、「他の人も、言ってくれる。」って、
自慢じゃなく喜んでくれる。

それって、一目置いてるって事だからね。
お世辞じゃなく、実際、小物とか参考にするしね。

「親しき仲にも礼儀あり。」は、古いのかなぁ。

でも、私、そんなに怒ってはいないんだよね。
「油断してると、私は見てるよ。」って、言いたいのよ。

だから、切手に関しては、
ちょっと、仕返しをしてみた。

美術館勤務に、異動した彼女が、
招待券を送ってくれたので、行ったんだけど。
久しぶりだから、ドラマみたいに、呼び出した。

どこにいるのか、分からないけど、
大御所だから、平気かと思って。(笑)

ヘラヘラしながら、
「忙しいのに、ごめん。」と言った。
彼女に会えた事は、嬉しかった。

その時、彼女は、
残り2日しかない、別な美術館の招待券をくれた。←これは、どうよ?

私、行ったんだよ、次の日。(笑)
余り物で、どうせ行かないと思われるのが悔しいから。
行った事は、彼女に伝えた。

一緒に写真を撮ったから、手紙に入れて送った。

家にあった50円切手と、
郵便局で、30円切手1枚と2円切手2枚を、
わざわざ買って、4枚貼り付けた。

「彼女は、どう思うだろう。」
ちょっと、ワクワクした。

ところが、50円切手は、花嫁の絵柄の記念切手で、
30円切手は、キツネの絵柄。
まるで、キツネの嫁入りみたいで、
ストーリー性が出て、かえっていい感じ。

それに、たかが4枚。
仕返しになってないか。
7枚貼ってきた人が、気にするはずないよね。

もし、彼女が、イラッとしたら、
それはそれで恐ろしい。
私を、見下していたという事になる。

全部2円切手にするとか、極端な事ができない私は、
見苦しいのが嫌いなだけなんだ。
オシャレにしても。

もしかしたら、私は、
ずっと騙されていたのかもしれない、友人達に。

職場の人が、聞いてもいない他人の悪口を言う時、
言う方も言われる方も、どちらも嫌な人だなと思う。

親しい人は、思ったより、
あなたの事をナメてるよ!! (笑)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いらねーし

2024-08-21 09:35:54 | ファッション

年を取ったらいらない…本、買ってみた。
全部が納得なわけじゃないが、
読むと、自分の負担が軽くなる気がする。

安物買いの銭失い。
安くて良い物もあるが、たいてい飽きる。
かと言って、高い物ばかり買えない。

高い金出して買ったのに、
後から気に入らなくなり、捨てた物もある。
すぐに、買わない方がいいのかもね。

近所も職場も、友達はいらない。
何考えてんだか、言う事も態度も変わる人がいる。
人は嫌い。

髪の毛のツヤが欲しい。
結局、水なんだよ。
シャンプーの良し悪しじゃなく、水でバサバサになるの。

もう、染めない。
毎日、熱いし。(もはや暑いではない。)
いっそ、坊主にしたい。

服、髪、メイク、どんどん貧乏臭くなる。
のらないメイクは、どんどん簡略化する。
最近は、無印良品に移行している。

リネンシャツにこだわる、
わたぬき社長の動画を見ていたら、
素材が気になるようになった。
京都の呉服屋「みむろ」の取材では、店主の話に泣けた。

その影響か、エアコン求めて、
デパートに避難した時、
和風の服の店があり、立ち寄った。

カラフルチェックのイージーパンツは、
モンペ風で、「もんぱん」と言うらしい。

久留米絣の、深い色、シャリ感。
糸から染めて、反物にしてから作るんだそう。

16500円。 高い。
普通のオシャレパンツでも、いいのが買える。

でもねー。
試着して後日、買っちゃったんだよね~。

それはいて、ぼんぼり祭に行った。
夜に似合って、楽で、
良い物を身に着けてる気分になった。

その後、今度は、期間限定ショップで、
備後絣の服が売られていて、気になるのがあった。

ところどころに、ツギハギがあるデザインの、
グレーのスカート。

墨染めで、ボロぞうきんみたいな色なんだよ。(笑)
ネズミ男みたい。
着る人によっては、本当に、貧乏臭く見えるかも。(私か?)

試着したら、合わせ方によっては、オシャレなんだが。
(上質で真っ白のTシャツとか。)

なんせ、高い!! 3万円。
こっちは、無理かな~。

着心地と凝ったデザイン。
「絣」にハマると恐いので、うかつに買えない。

そして、妥協できないのが、靴。

値段より、履き心地。
真剣に選ばないと、痛くなるし、健康に影響する。
ヒールとかサンダルは、もう無理だわ。

健康、お金、美味しい物、
それ以外は、ほとんど、いらねー人生だがな。

時間を気にしないで、
景色が良くて、
涼しいところへ行って、寝たい。

お願い、私を休ませて!!

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人類みな障害者

2024-07-24 09:23:03 | 気になる

確かに、脳が全てを支配する。

その脳が、イカれてるからって、何でもありではない。
他人と違う考えや行動が、
病名ついてたら許されて、
ついてなかったら許されないのか。
(私の人嫌いに対する自己防衛とか。)

多かれ少なかれ、誰もが、ASDだろ。

ある青年が、棟の代表になり、
今後、年寄りが増え、困難になる事への対策を、
自治会で、熱心に語り始めた。

あらゆる事を調べあげ、話し倒す。
彼には、白か黒しかない。
古株の役員達は、あからさまに嫌な顔をした。

ある日、自前の芝刈り機で、
住宅周りを刈る彼を見かけ、声をかけた。
彼は手を止め、又、熱く語った。

言っている事は、正しい。
よく会話すると、他の誰より積極的で、良識もある。
しかし、「グレーもあるよ。」と言ったが、無理だった。

彼は、障害者手帳を持っている。

そして、見た目がモデルのよう。(笑)←これは得。

他人とテキトーに上手くやって、
陰で悪口言ってる人が、「普通」なんだよね。

NHKで、ダウン症の子供を産むまでの夫婦を追っていた。
奥さんの不安も理解せず、男って、本当に甘いと思う。

ダウン症を調べてみたら、凄まじい現実があった。
出生前検査で、21トリソミー陽性の場合の、中絶率90%。

★出生前検査で悩んだ末、中絶を決めた夫婦。
★ダウン症じたい、生理的に受け付けず、生まれてすぐに里親を探す母親。
★子供を病院から連れて帰ったら、離婚して健常な長男のみ引き取ると言う父親。
(あるいは、ダウン症と分かっていて産むなら、離婚すると言う夫。)
★里子に出した罪の意識から、次の子は望まないという夫婦。
(又、その逆。)

その他、代理出産を頼んでも、子供に恵まれず、
障害がある子供でもいいから、里親になりたいと言う女性の、
「私は、病気の子供さえ産めないんです。」
この言葉には、息を飲んだ。
考えは、様々だ。

そんな中、私は、あるブログに注目した。
それは、絶望から始まっていた。

高齢出産なのに、出生前検査を知らず、
第一子が、ダウン症の女の子だった。
「普通の子と取り替えて。」
それが本音だ。

これから酷い事を書いていくので、
「R70指定します。←誰が見るねん。」
思わず、笑った。

その後も、子供にツッコミを入れる。
大変なのが、面白い。

天然のお父さんは、
ダウン症の孫を可愛がり、とぼけた事を言う。
夫も、ごく自然。

年子で、健常な女の子も生まれた。
「次女の成長が、長女を追い抜いていく。」
その一文に、愛情と余裕が、感じられた。

苦しみを客観的にとらえ、笑いに変えた。
彼女は、センスがいいんだろう。
他人ながらも、応援したくなる。

私なら、どうするだろう。

☆20代~30代前半なら、出生前検査はしないかな。迷いたくない。
☆高齢出産で、検査が陽性だったら、中絶するかも。
☆子供を産んだら、どんな子だろうと、自分で育てる。

分かんないけどねー。

先天性だろうと、後天性だろうと、
病気や身体の損傷は辛い。

老いれば、みな、できない事が増えるし、認知症にもなる。
誰もが、障害者なんじゃないの。

職場も、私の事情に理解ないし。
クソみたいな世の中で、
普通のメンタルを維持するのは、大変だよ。

インドカレーに、ハマっている。
ムカつくと、よけい食べたくなる。

色んな店に行く。
最近は、ビリヤニも食べている。
頻繁に食べても、熱い日でも、大丈夫。

スパイスが、脳に効いてんじゃねーか!!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横から見たら小池さん

2024-06-19 09:41:34 | Weblog

2年に一度、市の健診を受けている。

大腸がん検査を、オプションでつける。
以前、それで、ポリープがみつかり、切除した。

この2年間の変化は、著しいと思われる。

高血圧を放っておくと、
腎臓に負担がかかるので、不安。
でも、薬は飲みたくない。

眼科と膝のクリニックで、精一杯だ。
通院じたいが、ストレスになる。

缶ビールとツマミを食べていたら、
腰回りが、太くなってきた。
加齢と睡眠不足の為、代謝が悪くなっている。

久しぶりに、体重計に乗ったら、
案の定、基本より数キロ増えていた。

私は、メタボではない。
上半身は、どちらかと言うと細い。
だから、数キロでも増えると、
けっこう、見た目が変わってしまう。

最近の、小池都知事の、横からのショットを見て、
その腰回りに、唖然とする。
「綺麗な人でも、年を取ると、こうなるんだぁ~。」

クリニックで提出するので、
尿を溜めて家を出た。

受付で、
「尿検査の為に、我慢してきたんですが、
血圧や体重に関わるので、先に出したいんですが。」と言うと、
看護師は、バカにする事なく承知した。

女の先生が、パフパフと腕に圧をかけ、
耳で聴いた後、もう一度、パフパフするので、

「2回目って、下がりますよね? いいんですか? (インチキして。)」
「病院に来ると、皆さん高くなるので、平均をとるんです。」

それでも、高めだった。
午前中だしなぁ~。

私は、元々チビだが、
若い頃より、2センチほど縮んでいる。
これは、しかたない。

しかし、体重と胴回りは、
そうはいかない。

他のクリニックだと、服の分を引いてくれたのだが、
今回、そのまま書いていたので、

「え、服の分、引かないんですか?」
「冬は1キロ、夏は0.5キロ、引く時もあります。」
「じゃあ、私も、その端数、切ってくださいよ。」
「分かりました。」

看護師は、言われるがまま、二重線を引いた。

自分で訂正させておいて、
「数値って、厳密じゃなくていいんですか?」
「あなたは細いから、大丈夫ですよ。」

ようするに、メタボかどうか、ビミョーな人なら、
慎重に測るという事のようだ。

だったら、目視でいいじゃんか!!

胴回りはというと、
若い頃より、10センチも太くなっている。

私は、ちょっと怪訝な顔をして、
「胴回りって、どこを測ってるんですか?
私、そんなサイズの服、買った事ありませんが。」
「え、でも、ありますよ。」

自宅で測ってみたら、本当にその通りだった。(笑)
私も、横から見たら小池さんなのだった。

ブスは、太ってはいけない。
しかし、アルコールとツマミは、楽しい。
ムムムッ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い込みはスパイシー

2024-05-22 09:33:58 | 気になる

てっきり、太ったインド人が出て来ると思っていた。
だが、目の前には、
タトゥーの彫り師みたいな店主がいて、
「1人?」と聞かれた。

その瞳は、グレーに透けていて、
外国人かと思っていたが、
後に、日本人だと知る。

無愛想だと書かれていたが、
テキパキやってるだけで、
放っておかれたい私には、問題無し。
タメ口で辛さの説明も、噂通り。

この店は、日本人に寄せていない。
私は、まず、「マイルド」にした。

豆とシーフードのセットに、ナンをチョイス。
いつもなら、「ドリンクは後で。」と言うのだが、
マンゴーラッシーを飲みながらの方がいいかと、
そのまま任せた。

ランチタイムも、ピークをはずしたので、
客はそこそこで、落ち着ける。
やがて、私1人になった。

とっつきにくい方が、興味がわく。
分かりやすい見た目から、人生を勝手に想像する。

「日本語、上手いね。」「どちらの国の方ですか?」
死ぬほど、言われてきただろう。

今まで、瞳の色など、気にした事がなかったが、
透けたグレーを、初めて美しいと思った。
しかし、それを褒めてはいけない。

「種類がたくさんあるから、又来てくださいね。」
確かに、帰りだけ愛想がいい。

なるほど、他のも食べてみたくなった。

翌月、ドアを押しても開かず、
引き戸だったかと、初めて気づいた。

店主の顔を、全て見ていた気がしたが、
この日は、ベージュのマスクをしていた。

私は、一番高いスペシャルセットに、
マンゴーラッシーのサイズをアップした。

若い男性が、目をキラキラさせて、
元車屋の店主に、話しかけている。

「妻子とスーパーに行くと、派手な車が目立って恥ずかしい。
もう少し、おとなしめのにしようと思うが、何がいいか。
しかし、乗り心地がいいので、本当は変えたくない。」

この男性は、車の話をしたいが為に、
この店に来ているのではないか?
レジで精算しても、なかなか帰ろうとしなかった。
店主は、ほとんどしゃべっていなかったが、
表情は見ていない。

後から、黒いトレンチコートの綺麗な女性が来て、
ナンもライスも抜きで注文していたので、衝撃を受けた。

黒いトレンチコートの女性と、
ジャンパーの年配女性と、
私だけになった。

私の柄Gジャンにドン引きしたのか、
はたまた、女性客だけになったせいか、
シャイな?店主は、奥の席に行ってしまい、
PCを見ながら、マスクをずらした。

遠目に見たそれは、
イメージと、少し違っていた。

リピーターがいるのは、味のせいかと思っていたが、
店主の無愛想と、BARのような店内が、
落ち着くからではないか。

そして、透けたグレーの瞳と。

脳は、思い込みが激しい。
味も顔も、変わる。

先日、食べ物フェスタと酒フェスタを、
ハシゴした。

炎天下、薔薇の公園、
ギャル曽根のような腹だったら、
もっと食べるのにと思った。

酔うと、知らない人とでも、
気さくに話せるのが楽しい。
あの地域だからか。

インポートの、ジャラジャラしたイルカのネックレス、
三度目に行ったら、
「今さっき、売れた。」と言われた。

合金は変色すると、二度目の時に聞き、
止めてしまった私が悪い。
何も考えず、「あら、ステキ。」と買っていった、
その人の勝ちなのだ。

テンション下がって、涙が出た。

身内が、買ってくれると言うので、
嬉しくて、買う気満々だった。

お金も無い。
楽しい事など、何も無い。
でも、美味しい物は食べたい。

人生には、スパイスが必要だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユーチューブチュードク

2024-04-17 09:26:54 | Weblog

契約GBが少ないので、パケ食う動画は、
低速化してから、見るようにしている。

元々、スマホで、何か見るのに興味は無かったが、
たまに、主題歌で気に入ったのがあると、聴いたりしていた。

画像が、時々止まったり、
ザラザラしたりするが、それでもよかった。

ひどく落ち込んだ時、あるブログで、
空港のライブ配信があるのを知り、
旅行気分になる事で、現実逃避した。

管制官のやり取りも、
意味が分からなくて、聞き取れないところが、
かえって、カッコいいBGMのようで良かった。

しかし、海保機の事故以来、聞かなくなった。

基本的に、しゃべりがウザいユーチューブは苦手だ。

以前、やりたくてできなかった、
焚き火のパチパチ音に、癒された。

関連するものが、どんどん出てきた。

焚き火→キャンプ

文字と手元だけの、ソロキャンプ飯が気に入り、
その人のを、一通り見たら、キャンプに行った気になった。

今度は、分かりやすく、
キャンプ道具の比較説明している人がいて、
楽しくなってきた。

家でも使える安いのを買ってきて、
斜めに焼き目がついた、プレスサンドを作ったり、
炊飯器で炊いた飯と、コンロで焼いたリブ肉を、
メスティンに入れて、なんちゃってキャンプ飯にした。

キャンプ→ホームレス

野宿つながりか、
ホームレスを、取材しているのが出てきた。

最初は、それなりの事情がある、
真面目な話に聴き入っていたのだが、
だんだん、興味本位になってきた。

ホームレス自身を、ユーチューバーにさせたり、
雑な企画を、押し付けているようなのもあって、
利用する方も、される方も、
それでいいのか?と思ったりした。

歌舞伎町のAさんを見て、
横浜のメリーさんを思い出した。
(メリーさんの方が、品があって、ミステリアスだけど。)

立ちんぼ、統失、ウソツキとか、
クズみたいな人達を見て、周りは、
「自分の人生の方がマシ。」と思いながら、
応援、同情、批判してるんだろう。

ホームレス→病気・障害

自分の辛さを、ユーチューブで語る人が、
こんなにいるとは思わなかった。

顔だけが奇形の女性は、綺麗なロングヘアーと、
スレンダーなスタイルの方が気になった。

乙武さんの場合は、顔や頭がいい。

見た目は、回を重ねれば慣れていくもので、
やがて、本質しか見えなくなる。

確かに、「人は見た目」かもしれないが、
整っているものの中に、つまらなさを感じたり、
人当たりの良さの裏に、嫌悪を感じたりもする。

→波瀾の人生

最近、上祐さんが人気らしい。

あの組織の中で、自分の考えを持ち、
内なる正義・純粋を守ったから、今があるのだろう。
責任転嫁せず、「自立」という方向性も、良いと思う。

Q&Aで、若い女の子が、彼に憧れ、
「ひかりの輪に入ろうか。」と書いたところ、
「ファンてことで良くないですか?
ひかりの輪に入ったら、上祐さんは、
遠くなっちゃうんじゃないでしょうか。」と、
はやる気持ちを、優しくたしなめる人がいた。

入会するなと言うのではなく、近づくより、
その気持ちを大切にしてほしいという事だ。
全く、同感。

大川隆法の長男は、
本だけでなく、しゃべっても面白い。

若くして、がんになってしまった人は、
本当に、キツいと思う。

しかし私は、「両親が死んで辛い。」という人や、
路上演奏を聴いて、友人の死を浮かべて涙する人を見て、
シンプルに泣けた。

気づくと、テレビより、
ユーチューブを見るようになっていた。

他人の不幸を見て、落ち着くなんて、
不謹慎じゃないか?

ドライアイが、ますますドライになってしまう。
目だけでなく、頭も疲れる。

見ているものに飽きるのも、すごく早い。
それでも、何かを、ずっと探している。

「脳」が、全てを支配するなら、
イカれないように、コントロールできるのは、
「自分」しかいない。

取材する人、される人、見る人、みな中毒である。

ユーチューブを見るのは、
バーチャルの世界に入るのと似ている。

その人の人生に、参加している。
見るのを止めると、現実に戻る。

話しかけてくる相手がいなくなり、
私1人になる。
以前の孤独より、もっと孤独になる。

人は一人、一人で生きて、一人で死ぬ。
全てを受け容れて、生きて行かねばならない。

誰かが、誰かの寂しさに、ハマる。
ユーチューブ中毒、ヤバい。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋するカコ

2024-02-21 09:56:05 | ドラマ

光る君へ

和歌で、気持ちを伝えるなんて、ステキ。
文章は、悪口でなく、美しく使うものだ。

道長とまひろの恋、いいな。
身分違い、それぞれの事情。
それでも、あなたが好き。

「セクシー田中さん」で好演した毎熊さんが、
オリジナルキャラで、good。

はんにゃの金田さん、久しぶり。
相変わらず、美しい!!
あの透明感が、いいんだよねー。

恋と言えば、
バラエティ番組でデートしてた、
黒谷さんと塚地さん、上手くいくといいな。
結婚にこだわらず、
パートナーとしてでも、付き合ってほしいよ。

お別れホスピタル

暗い…。

疲れた看護士は、患者の気持ちに、寄り添えなくなる。
こんなところに、身内を、送り込みたくないし、
自分も、入りたくない。

最期を、穏やかに過ごしたいのに、
頭がイカれた人がいて、
うるさかったら、イライラするよ。

岸井ゆきのの、「つべこべ言わずに、生きろよ!!」
全く、そのとーり。

泉ピン子のたたずまいは、やはり大女優。
(今って、大俳優って言わなきゃならないの?)

ジャンヌ・デュ・バリー

ジョニデが出るから、観に行った。

「ゴールデンカムイ」と迷ったが、
アクションより、古典の気分だったので、
こっちにした。

マイウェンは、知らなかったが、
監督、脚本、主演、全てやったと言う。
史実にこだわったジョニデと、
意見を戦わせた事もあったらしい。

ジョニデ色を抑えた、静かな国王だった。

若い頃は、コケティッシュな感じのマイウェンも、
国王に、見初められるほど美人ではないと、
皆が言っているが、私も、そう思う。

しかし、貧相だからこそ、
伯爵家を後にする時の薄笑いが、
数奇な運命を悲しくさせて、泣けた。

「ベルサイユのばら」では、
悪役だったデュ・バリー夫人も、マリー・アントワネットも、
周りから、やらされてた感がある。

映像の評価が高い作品だが、
私は、音楽も素晴らしかったと思うがな。

昔は、どこの国でも、
女は、男の出世や政治の道具に過ぎず、
高貴であればあるほど、自由が無い。
人間扱いしてよー。

オギヤハギのキャンプ番組で、
オカリナが、焚き火してるのを見て、癒されたので、
今、焚き火の動画にハマっている。

やはり私は、
まだ、焚き火に未練があるようだ…。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狂ったミライ

2024-02-21 09:28:42 | Weblog

世の中、何でこんなに、
極端になっちゃったの?

クドカンも、頭に来て、
あーいうドラマ、作ったんだろう。

人によって、基準が違うから。
自分の頭で考えないバカが多いから。

もう、何も言えないし、何もできないね。
恋さえも、セクハラ。

「寄り添い」と言っておいて、
AI化して、会話無し。

何でも、スマホで、やらすんじゃねーよ。
紙や窓口の処理だと、手数料かかるって?
ふざけんな。

メール送信したら、全部伝わってると思うなよ。
見てねーし。

デリケートな人は、SNSに、
書いたり、読んだりしない方がいい。

綺麗事も、ウソくさいが、
驚くほど、文句ばかりのコメント読むと、
こんな人とは、絶対に関わりたくないと思う。

心の中では、誰だって「差別」してる。
でも、それは、単に「好みの違い」でもある。
黙って、自由に、生きてればいい。

権力とか、お金がある人は、
近づいて来る人が多いから、
いい気になってると、因果応報な結果になる。

無名の私でさえ、いつも嫌な気分。
通勤中でも、ムカつく事あり。
仕事の前に、疲れている。

こういうストレスが、高血圧の原因だろう。
でも、むやみに、健康になろうとする気は無い。

未来に行きたくない。
執着すると、しんどい。

美味しい物を食べて、綺麗な景色を見て、
自然に死ぬ。
ただ、それだけ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハードボイルドモーニング

2024-01-31 10:11:06 | おでかけ

晴れた窓から見える、
ヨットハーバーの向こうに、富士山。
平日の早朝から予約した客は、私1人。

和食モーニングは、見た目も綺麗で、
ヘルシーでオイシー。

ゆっくり外を見ながら、
食べたり、写真を撮ったり、
ダラダラして自由で、行儀の悪い食事は、
私を、リラックスさせた。

遠くにヨットを見つけ、
「やってる人いるんだー。
でも、ここでモーニングなんてしないよねー。」と思う。

30分後くらいに、
乳児を連れたカップルが来たが、目もくれず。
どうせ、有名プリン屋に、
わざわざ、モーニングを食べに来た、
みぃはぁなヤツと思われてるし、
関係ねーし、という対抗意識か。

テーブル1つ隔てたその家族から、
何度もシャッター音がするので、チラ見すると、
サンドイッチのモーニングがあった。

それからは、彼らを、一切見ていない。
又、自分モードに戻る。

私は、自分と身内と友人にプリン、
紫色の革に、プリンを型押ししたキーホルダーを購入。

スタッフが、モーニングを2090円と言いながら、レジ打ちした。
「モーニング、1760円ですよね?」
慌ててメニューを見る彼女に、
「ドリンク、付けてないですよ。」と、たたみかける。

ネット上で、価格が表示されていなかったので、
わざわざ、電話して確認したのだ。
間違うわけない。
たいてい、ドリンク付けると、思い込んでるんだろ。

しかし、そのレジミスを差し引いても、
ロケーションのいい空いた店内で、のんびり過ごせたのは、
まさに、goodモーニング!!

問合せ時から、スタッフは、
そこそこ感じ良かったし。
今度は、秋谷本店でディナーして、
夕焼けの富士山が見たいものだ。

オープン前に、早めに来て写真を撮ったのも、
美術館に向かうバスに乗るタイミングも、
自分の段取りの良さには、感心する。

美術館で、友人と合流。
誘ったら、「行きたい。」と言った彼女だったが、
私が促した企画展のチラシを、
ろくに見もせず、4つ折りにした。
やはり、1人で来るべきだったかと、チラと思った。

館内で、遅めのランチをした後、
外に出て、海岸近くの東屋で、
一休みしようとしたら、
砂浜に、動かない仔牛のような黒い物体が。

「あれ、何?」と見ていると、
いきなり立ち上がり、黒い服の人間になった。
2人で大笑い。

その人は、少し行くと、カニ脚でしゃがみ、
石でも拾っているのか、
又、動かぬ黒い仔牛になった。

意味不明なオブジェのタイトルを、当てながら歩く。
この遊びは、彼女としかできない。

寒いはずなのに、日差しが暖かく、
外で過ごすのが気持ちいいくらい、晴れた日だった。

次の日、私の精神状態は、
すこぶる良かった。



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする