令和6年3月20日
農水省は、環境守る取り組み、農家に義務づけ
すべての補助・委託事業
農林水産省は4月から、補助金などを受ける農家などに対し、自然環境への悪影響を減らす取り組みを義務づける。
申請時に農薬や肥料の使い方などについてチェックシートの提出を求め、
農林水産業に関わる人たちの環境意識の底上げを図る。
最低限の取り組みを義務化する「環境負荷低減のクロスコンプライアンス」として試行し、2027年度から本格的に実施する。
委託事業や補助金などすべての事業が対象で、これらの事業には新年度当初予算案の総額2兆2686億円のほとんどが充てられる。
申請時に提出するチェックシートは、農業、畜産、林業など6種類を用意。
農業なら「省エネを意識し、不必要・非効率なエネルギー消費をしないように努める」「農薬の適正な使用・保管」などを確認する。
来年4月からは、実際に取り組んだ内容について報告することを義務づける。
農水省によると、すべての事業を対象に環境に対する取り組みを求めるのは、中央省庁では初めてという。
「環境負荷低減のクロスコンプライアンス」
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/kurokon.html
環境負荷低減のクロスコンプライアンス チェックシート(農業経営体向け)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/kurokon-30.pdf