令和4年5月19日
第14回 日本自治創造学会 研究大会
日本自治創造学会 (jsozo.org)
第14回 日本自治創造学会研究大会
[大会テーマ]
変化への挑戦!〜元気な地方を創り出す〜
場 所:一橋大学学術総合センター2階 一橋講堂
(東京都千代田区一ツ橋2−1−2)
《第1日目・5月19日(木)》
牧島 かれん 日本のデジタル政策
牧島さんは、岸田文雄内閣におけるデジタル大臣です。
国際基督教大学大学院で学術博士号を取得後、2012年の衆院選に当選し、現在、4期目の衆議院議員を務められています。
行政改革担当大臣も兼務され、わが国のデジタル改革の陣頭指揮を執られています。
多田 明弘 地域活性化に資する経済産業省の取組について
多田さんは現在、経済産業事務次官を務められています。
1986年に当時の通商産業省に採用後、資源エネルギー庁次長、内閣府政策統括官、経済産業省大臣官房長などを歴任後、2021年7月から現職。
広井 良典 人口減少・成熟社会のデザイン
広井さんは現在、京都大学こころの未来研究センター教授を務められている公共政策と科学哲学を専攻する研究者です。
厚生省に勤務された後、1996年から千葉大学法経学部助教授、2003年から同教授を務められた後、
2016年から現職の他、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞されるなど著書多数。
○事例発表及びパネルディスカッション 「民間人の活躍で地方活性」
阿部裕志氏(株式会社風と土と代表取締役)
持続可能な地域づくりを目指す海士町の取組
阿部さんは、島根県隠岐郡海士町の株式会社「風と土と」(旧 巡りの環)の代表取締役です。
トヨタ自動車で生産技術エンジニアとして働く中で、現代社会のあり方に疑問を抱き、2008年に海士町に移住。
海士町にIターンした仲間と3人でベンチャー企業「巡の環(めぐりのわ)」を起業。地域づくり・教育・メディアの3つを軸に事業を展開しています。
柳澤大輔氏(株式会社カヤック代表取締役CEO)
面白法人カヤックの鎌倉での取組と「まちのコイン」
柳澤さんは、「面白法人」として知られる株式会社カヤックの代表取締役です。
1998年、学生時代の友人と面白法人カヤックを設立されて以来、鎌倉に本社を構え、
「鎌倉資本主義」を標榜し、オリジナリティのあるコンテンツをWebサイト、スマートフォンアプリ、ソーシャルゲーム市場に発信されています。
若新雄純氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授)
JK、青春、1,000万円
若新さんは、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授であるとともに、
NEET株式会社の代表取締役会長などを務められている実業家です。
全員がニートで取締役の「NEET株式会社」や女子高生がまちづくりを担う公共事業「鯖江市役所JK課」、
週休4日で月収15万円の「ゆるい就職」など、実験的なプロジェクトを数多くプロデュースされている他、
テレビなどでコメンテーターとしても活躍中です。
事例発表
1団体と4人の個人が発表されました。
《第2日目・5月20日(金)》
山下 剛 氏 元気な地域をつくるのは、当事者の視点
山下さんは、朝日新聞ネットワーク報道本部の記者です。
政治部や世論調査部などを経て、政治や選挙、地方議会などについて数多くの記事を書かれています。
また、ご自身の経験を踏まえ、医療的ケアを要する「医療的ケア児」の子育てや教育などについても取材されています。
熊谷 俊人氏
新しい千葉の時代を切り開く
熊谷さんは現在、千葉県知事を務められています。
通信会社勤務を経て政治を志し、2007年、千葉市議会議員に当選、2009年には31歳で千葉市長に就任。
3期務められ、就任時には政令市ワースト1位だった財政状況を立て直した他、
「市民に時間を返す行革」を提唱してデジタル化を積極的に推進。
2021年、過去最多の140万票を得て千葉県知事に就任。
○パネルディスカッション
「地方行政のリーダーが語る」
変化への挑戦! 〜元気な地方を創り出す〜
田中幹夫(富山県南砺市長)
田中さんは現在、南砺市長を務められています。
民間企業や利賀村役場勤務を経て、2004年、南砺市議会議員に当選。
2008年に南砺市長に就任以来、4期務められ、市外からのマンパワーやスキルで地域課題を解決していく「応援市民制度」や、
小さな循環による地域デザインを基本理念とした「南砺市エコビレッジ構想」などに取り組まれています。
野口市太郎(長崎県五島市長)
野口さんは現在、五島市長を務められています。
長崎県町勤務を経て、2012年、五島市長に就任以来、3期務められ、洋上風力発電による「自然エネルギーによる島づくり」や、
離島地域特有の課題をドローンやIoTなどの新技術により解決する「五島スマートアイランド構想」の実現などに取り組んでいます。
宮本和宏(滋賀県守山市長)
宮本さんは現在、守山市長を務められています。
建設省(現国土交通省)勤務を経て、2011年には38歳で守山市長に就任。
3期務められ、学生時代に自転車部に所属した経験を活かし、「しまなみ海道」をモデルに「ビワイチ発着地のまち」として、
サイクルツーリズムを起点に民間投資を呼び込むなど、賑わい創出に取り組まれています。
コーディネーター
牛山 久仁彦(明治大学政治経済学部教授、当学会理事)