平成30年1月28日
津山市長選、前回と同じ顔触れか 2月4日告示、前哨戦が激化
任期満了に伴う津山市長選は、2月4日の告示まで1週間となった。
これまでに現職で3期目を目指す宮地昭範氏(69)と、新人で元県議の谷口圭三氏(54)が、いずれも無所属で立候補を表明。
前回と同じ顔触れでの一騎打ちとなる公算が大きい。両陣営は、断続的に集会や支援者回りを重ねており、激しい前哨戦を繰り広げている。
両陣営とも昨年11月に事務所開きをした後、政策宣伝カーを走らせたり、早朝に街頭に立ったりと精力的に活動。
今月に入って、市内最多の収容人数を誇る津山文化センター(山下)の大ホール(約千席)で相次いで総決起集会を開いた。
14日にあった宮地氏の集会には、自民党衆院議員1人をはじめ、地元選出の自民党と民進党系県議3人、自民党、公明党、共産党などの市議15人が応援に駆け付けた。
宮地氏は、JR津山駅周辺の再整備事業や小中学校の校舎耐震化といった2期目の実績を強調。「トップダウンで上から押さえつけるやり方ではなく、市職員や市民とチームワークを組みながら元気な津山をつくる」と呼び掛けた。
津山城天守再建への道筋づくりや中央省庁への職員派遣、学力向上への本格的対応といった政策を提示。
労組や母校の津山商高OBが支援組織の母体で、保守系にも浸透する。
谷口氏は21日に集会を開き、作州地域10市町村での連携と都市機能の整備、事務事業見直しによる行財政改革、子育て環境の充実など八つのビジョンを披露。
「市の人口は減り、経済は減速し、財政状況も最悪。県北の“雄都”と言われる存在感を発揮し、より良い津山の未来をつくる」と訴えた。
会場には商工関係者をはじめ、保守系市議10人と自民党県議1人も出席。
19年間に及ぶ市議・県議経験に加え、若さもアピールしながら、住民との対話を進める。
旧市内で行う街頭演説は12月から週5日に増やし、今月22日には津山高同窓生による有志の会を立ち上げた。
2014年の前回市長選では、宮地氏は公明(津山支部)、谷口氏は自民の推薦を得ていたが、今回はどちらも推薦を出さず、自主投票となった。
ある陣営幹部は「票読みが難しく、先が見通せない」と警戒を募らせる。
連合岡山は前回と同様、宮地氏を推薦した。
人口減少をいかに食い止め、県北の拠点都市としての機能を保っていくか。
中心市街地活性化をはじめ、高齢社会におけるインフラ整備、子育て環境の充実など具体的で実効的な対応が求められる。
市民からは政策を軸とした選挙戦の展開を期待する声も出ている。
投票は2月11日午前7時から午後6時まで市内48カ所で行われ、同8時15分から山北の県津山総合体育館で即日開票される。
告示翌日の5日から10日までは市役所東庁舎と加茂、久米支所、勝北保健福祉センター、阿波出張所の5カ所で期日前投票が行われる。午前8時半~午後8時。
有権者数(昨年12月1日現在)は8万4448人(男3万9805人、女4万4643人)。
今回は、18歳の高校生が投票することができるはじめての地方選挙となります。
先日の成人を祝う会での資料の中に、こんな漫画が掲載されていました。
就職、進学を控え、大学入試は選挙期間中も実施されますが、「津山の未来」の為に投票に行ってください。
また、大学や専門学校で学んでいる有権者も沢山おられます。
生まれ育った「ふるさと」の今後を左右する大事な市長を選ぶ選挙です。
不在者投票の申請を行ってください。
津山市選挙管理委員会「滞在地での不在者投票」の方法